篠の子      39句

篠の子  笹の子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
篠の子採りみどりにゆらぐ出湯にゐし 皆川盤水 春耕 199806
溪流釣りに篠の子採りの妻子伴れ 金升富美子 200008
太鼓鳴るたび篠の子の背が伸びる 杉浦典子 火星 200009
篠の子刈る利鎌ぶりなる薙ぎやうに 岸本久栄 雨月 200010
ブロック塀の隙に篠の子芽を出せり 久保木千代子 春耕 200109
千金の夜なり篠の子頭をもたぐ 藤岡紫水 京鹿子 200207
一族のまどゐ篠の子煮ゆる音 相沢有理子 風土 200208
ほのぼのと篠の子の世に掘りだされ 村上一葉子 200208
潟の魚鬻ぐかたへに篠の子も 小林輝子 風土 200209
篠の子採り居場所知らすに声あげる 北原東洋男 200209
篠の子や舌にのこりし山の味 島谷征良 風土 200310
篠の子に浪音高くひびきけり 大串章 百鳥 200408
篠の子や水車の落とす杵の音 井口光石 風土 200410
篠の子のゆもじに触るる子安神 竹中龍青 200410
篠の子の囲む那須野の狐塚 岡村葉子 栴檀 200508
英世生家忍耐の碑に篠の子生ふ 佐藤喜代子 200508
篠の子の地蔵の前に出でにけり 長谷川守可 百鳥 200509
篠の子の捨て自転車を突き抜けて 金川眞里子 百鳥 200509
篠の子を雲の中より採り来たる 工藤ミネ子 風土 200609
篠の子や母亡きあとの鍬錆び来 若月栄枝 万象 200609
一椀の篠の子飯は山の味 滝沢伊代次 万象 200705
篠の子の槍襖めく砦道 深沢梅子 200709
篠の子を入れて大きな袋かな 土井三乙 風土 200809
篠の子に蔓の絡んであまりけり 大島英昭 やぶれ傘 200911
木漏れ日や篠の子つんと顔を出し 鈴木セツ 201107
朝露の篠の子一滴文庫かな 田中佐知子 風土 201208
篠の子の濡れ新聞をまとひをり 太田チエ子 末黒野 201208
篠の子採りけもののやうに斜面這ふ 久染康子 201510
篠の子の囲める中や子規の墓 三屋英俊 万象 201608
篠の子の穂先は風の寄りたがる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201705
篠の子や塩釜跡を縄囲ひ 橋添やよひ 風土 201708
篠の子の囲む神話の砂像かな 延川五十昭 六花 201809
熊おどす爆竹篠の子の山に 良知悦郎 201909
篠の子や日差し届かぬ勝手口 廣瀬雅男 やぶれ傘 202007
ほつこりと焼けし篠の子道の駅 石塚清文 やぶれ傘 202110

 

2023年6月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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