冷まじ 2     38句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
冷まじや救援ヘリのホバリング 細川洋子 201511
滝壺に射し込む月の冷まじや 根岸善雄 馬醉木 201512
冷まじや隠れ平氏のかづら橋 有松洋子 201601
冷まじや門前にある処刑跡 中島玉五郎 201601
冷まじや頷きつつも嘘を吐く 江島照美 201601
大木のねぢれ冷まじ西郷窟 田中道江 万象 201602
冷まじや今日も会へると思ひしに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201610
冷まじや身近な訃音聞くにつけ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201610
石人は動かざるもの冷まじや 水野恒彦 201611
大雨風草木の槌せる冷まじき 長崎桂子 あを 201701
冷まじや首なし地蔵の赤い布 横田敬子 201701
冷まじや採血のあとの血管 犬塚李里子 201701
倒壊の寸前にして冷まじや 岩岡中正 ホトトギス 201702
人生を終へる日は何時冷まじや 稲畑汀子 ホトトギス 201710
冷まじや思ひ出しては又忘れ 稲畑汀子 ホトトギス 201710
冷まじや杜に将軍胞衣の塚 柴崎英子 201711
冷まじや捨てられぬ物ばかりなり 清水美子 春燈 201712
吊橋のひとりの軋み冷まじや 米山のり子 馬醉木 201801
冷まじやヨハネの首を持つサロメ 岩月優美子 201801
山門の仁王の憤怒冷まじや 島野ひさ 万象 201803
踏み跡のまた踏まれ馬場冷まじき 深川淑枝 201804
宵闇に風出でしより冷まじき 長崎桂子 あを 201810
嵐去る歩道の山積み冷まじき 長崎桂子 あを 201810
冷まじや庭の鉢植茶褐色 長崎桂子 あを 201810
外方向く亜米利加露西亜冷まじや 小張昭一 春燈 201811
楽章の終のシンバル冷まじや 上谷昌憲 201812
冷まじや溶岩の上の廊傾ぎ 落合絹代 風土 201901
冷まじや東京は傘要らぬ街 甲州千草 201901
風害の山の倒木冷まじき 丸尾和子 雨月 201901
冷まじや昼の温もり捻ぢ伏せて 滝口洋子 末黒野 201902
吹き曝しの首切地蔵冷まじき 大島寛治 雨月 201902
冷まじや腰越状のかすれ文字 石黒興平 末黒野 201903
冷まじや海より碧き石探し 山田六甲 六花 201912
冷まじやのこぎり屋根の窓明り 松橋利雄 春燈 202001
冷まじや砂に埋もれし古代都市 角口秀子 202002
メガソーラー地球に優しきこと冷まじ 辻美奈子 202012
終電の早まる都会冷まじき 甲州千草 202101
日蓮の説法跡や冷まじき 加藤静江 末黒野 202102
冷まじ →1

 

2021年10月31日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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