サングラス 2     192句

炎天に鴉したたるサングラス    高島茂

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
サングラス掛けてなんとなく無口
遠藤米
帆船
200308
サングラスのポルシェとポルシェ手を振り合ふ
安井和子
200308
結婚の話は出せずサングラス
宇野友梨
200308
好奇心かくしおほせぬサングラス
白石峰子
円虹
200309
サンシヤイン地下に人待つサングラス
高橋邦夫
風土
200309
サングラスこはおもてとはあんまりな
三由規童
雨月
200309
ブラジャーをはずすサングラスのやうに
宇野友梨
200309
咄嗟には浮ばぬ人のサングラス
後藤志づ
あを
200309
サングラス原生林に不似合な
山本漾子
雨月
200310
魔女になりたやサングラス装ひて
中島知恵子
雨月
200310
火の国の旅の用意のサングラス
溝内健乃
雨月
200310
青空の氷山見上ぐサングラス
二宮きみ枝
200310
サングラス公衆電話探しをり
大村孝
百鳥
200310
内緒ごと一つや二つサングラス
木下栄子
築港
200311
サングラス赤蒟蒻を並べあり
竹内悦子
200311
市民課に置忘れけりサングラス
大堀鶴侶
雨月
200311
姉妹かといわれる母娘サングラス
鎮田紅絲
200312
サングラス外し真昼を取り戻す
有山八洲彦
200312
サングラスかけて欺きたる己
丸山敏幸
200311
向うから右折合図のサングラス
伊藤早苗
200401
病む夫のカルテの横のサングラス
菊地嘉江
帆船
200401
駅に買ふ取捨の余地なきサングラス
田村園子
200408
サングラス歳の段差のあら隠す
岩崎憲二
京鹿子
200408
将軍の墓所まがり来るサングラス
若林杜紀子
百鳥
200408
サングラスかけてバンプとなる気分
小澤菜美
200409
狩行かと問はれサングラスをはづす
鷹羽狩行
200407
サングラスどこみて話しかけようか
工藤進
200409
サングラスはづし水琴窟を聞く
西畑敦子
火星
200409
モザイクのベンチで外すサングラス
田中重子
雲の峰
200408
会葬の噂にのぼるサングラス
有田蟻太
200410
サングラス別の自分をのぞき見る
高畠陽子
河鹿
200408
熔岩原は深海のごとサングラス
沼口蓬風
河鹿
200410
サングラスよりの視線に気付きけり
吉田かずや
春燈
200410
サングラス掛くればすぐに旅の人
富沢敏子
200410
サングラス外さぬもしや泣きをらむ
風間史子
200410
サングラスかけなまくらとなつてをり
吉田明子
200409
三編みの女兵士のサングラス
小林登喜枝
万象
200410
サングラス居眠るために掛けにけり
加古みちよ
火星
200410
旅鞄夢を見てゐるサングラス
寺内佶
遠嶺
200410
サングラス象の形のバスに乗る
山路紀子
風土
200410
七十の唇に彩さすサングラス
柴田久子
風土
200410
サングラスお化け屋敷を素通りす
大串章
百鳥
200410
サングラス記念写真の真ん中に
小島和子
百鳥
200410
知的ともコケットリーともサングラス
友田直文
200411
サングラス掛けて世間を遠くせり
並木重助
酸漿
200411
サングラス迷ひて人の言ひなりに
遠野萌
200411
サングラスして偏と旁のあひだがら
坂本敏子
京鹿子
200412
サングラスいよよ口八丁の人
有吉桜雲
200501
たつぷりと美女ぬすみ視んサングラス
田伐平三郎
ぐろっけ
199909
グワム島へ児もサングラス掛けて発つ
花房敏
ぐろっけ
199911
サングラス掛けて異る人となる
向江醇子
ぐろっけ
199911
サングラスはづして神を拝みけり
永野秀峰
ぐろっけ
200110
諍いは見ぬふり通しサングラス
中村みち子
ぐろっけ
200110
焼きつきし彼のサングラスマッカーサー
八田節子
ぐろっけ
200112
同窓会シャイに構へてサングラス
中田征二
ぐろっけ
200202
サングラス大股に来て羅漢撮る
斉藤由美子
ぐろっけ
200207
サングラスクレオパトラの鼻が欲し
島本知子
ぐろっけ
200210
いかつさを出しきれぬ子のサングラス
津田霧笛
ぐろっけ
200211
打撲貌気付かれまじくサングラス
八田節子
ぐろっけ
200311
乳母車乗る児も親もサングラス
福田かよ子
ぐろっけ
200411
覗き込んでよりの挨拶サングラス
品川鈴子
ぐろっけ
200412
突っ走る丹下左膳のサングラス
八木蝉息
200504
サングラス長子やうやく娶る気で
淵脇護
河鹿
200508
風の野に道探りをりサングラス
いしだゆか
遠嶺
200508
サングラスとサングラス会ふ坂の町
城尾たか子
火星
200508
サングラス取りまつ先に席譲る
高木嘉久
200508
眼光は紙背に徹りサングラス
今瀬剛一
対岸
200508
受付に名を覚えられサングラス
滝本香世
百鳥
200508
サングラスの視線動かぬ人と見る
石田嘉江
200508
和箪笥の奥より母のサングラス
菊地光子
200509
鬱ごころ隠したき日のサングラス
三好智子
200509
鏡中に半額札のサングラス
阪本哲弘
200510
この人にこんな一面サングラス
七種萩子
200510
サングラスはづしてをりし真昼かな
中道愛子
200510
子の家近きサングラスはづしけり
城孝子
火星
200510
サングラス斜にかまへて写りをり
大東由美子
火星
200510
真南へ一条下ルサングラス
高松由利子
火星
200510
言ひにくきことをさらりとサングラス
中桐葉子
春燈
200510
サングラスはづして色を確かむる
江坂衣代
百鳥
200510
サングラスかけて心をかくしけり
木内美保子
六花
200510
酒宴にも探偵らしくサングラス
泉田秋硯
200511
世の中をなほ杳くしてサングラス
川崎光一郎
京鹿子
200511
何もかも拒みたき日のサングラス
松村響子
四葩
200601
心持ち顎上げてゆくサングラス
吉村摂護
200606
サングラスとりて優しき顔のあり
宇根綾子
二輪草
200606
サングラスより始まりし民主主義
鈴木恭子
200608
流火艸堂狷介なりきサングラス
伊藤白潮
200608
サングラス心許なく笑ひけり
田村園子
200608
長生きも芸てふ父のサングラス
石田きよし
200608
サングラス外して見せる笑顔かな
並木重助
酸漿
200608
見つめられゐるを意識のサングラス
北川キヨ子
200609
日光祭外人武者のサングラス
大信田梢月
万象
200609
人間の死を受け入れしサングラス
桜井葉子
遠嶺
200609
錯覚の多き世の中サングラス
荒川清司
遠嶺
200609
自信満つ老女のかけるサングラス
瀬下るか
200609
サングラスこの頃なぜかやめし人
高橋道子
200609
サングラス涙目隠すべう掛けむ
大橋晄
雨月
200609
信じます外して下さいサングラス
中田みなみ
200609
サングラス心の起伏のぞかれず
加藤冨美子
200610
前髪をかき上げ掛けぬサングラス
河崎尚子
火星
200610
棟梁と肩を並べるサングラス
山田美恵子
火星
200610
サングラスして家の中歩くなり
蘭定かず子
火星
200610
はて誰か同窓会のサングラス
秋田直己
ぐろっけ
200610
足組みて女優気取りのサングラス
荒木治代
ぐろっけ
200610
サングラス隠しきれざる見目形
高村洋子
遠嶺
200611
サングラス十歳若く見られたる
野中啓子
200612
サングラス旅の一歩にノラの空
桑原泰子
八千草
200612
我にして我ならぬ我サングラス
長山あや
ホトトギス
200701
サングラスかざし搭乗口の妻
尼嵜太一郎
ぐろっけ
200703
愛犬も首を傾げてサングラス
稲畑廣太郎
ホトトギス
200707
運転の時だけ使ふサングラス
稲畑汀子
ホトトギス
200707
サングラスに倣うて覗くあめふらし
浜口高子
火星
200707
否定せず肯定もせずサングラス
松本圭司
200707
異次元へ行く小道具のサングラス
伊藤白潮
200707
神功記の纜石やサングラス
今谷脩
ぐろっけ
200707
牛窓五香宮
誕生日みづから贈るサングラス
阿部悦子
酸漿
200707
相応の歩幅となれりサングラス
成田美代
200708
松風を聞くサングラスはづしけり
山尾玉藻
火星
200708
太陽に黒点いくつサングラス
大東由美子
火星
200708
サングラスかけて自意識過剰なる
阪本哲弘
200709
ヘップバーンばりの微笑みサングラス
甲斐惠以子
200709
サングラスの男にもある拍子抜け
高橋道子
200709
サングラスうしろすうすうしてゐたる
篠藤千佳子
200709
サングラスはづして友の会釈かな
福澤乙
酸漿
200709
サングラス悪女気取つて出掛けけり
坂本知子
酸漿
200709
サングラスそつぽ向かれてしまひけり
吉村摂護
200709
サングラスはずし掌合わす浅間嶺に
宮入河童
200710
サングラスかけて鏡にものを言ふ
塙告冬
ホトトギス
200710
背伸びしてみたき年頃サングラス
三村純也
ホトトギス
200710
亡き夫のサングラスかけ庭手入れ
木田秀子
200710
山を見て来しサングラス今日は海
岩垣子鹿
ホトトギス
200711
嘘ついてしまひぬ夜のサングラス
窪田米子
遠嶺
200711
玻璃ごしの空へ試せりサングラス
垣岡暎子
火星
200711
サングラスはづして我に何もなし
生方ふよう
200711
サングラス取ればやさしき顔なるに
原三猿子
ホトトギス
200712
サングラスかけて故郷通りすぎ
陽山道子
船団
200801
サングラスして人相を確かむる
大山妙子
酸漿
200801
外すまで気づかれずゐてサングラス
稲畑汀子
ホトトギス
200806
サングラス猫は見抜いてをりにけり
稲畑廣太郎
ホトトギス
200806
サングラスときに素性を疑はれ
小川匠太郎
200807
肉食の竜の視線やサングラス
中島玉五郎
200807
心まで隠すつもりのサングラス
松本圭司
200807
空港に着くとき掛けるサングラス
大西八洲雄
万象
200808
サングラス眼を病みしかと訊かれけり
北尾章郎
200809
サングラスはずして潜る解脱門
金山藤之助
200809
高みより古都を見おろすサングラス
横松しげる
遠嶺
200809
サングラス目から鱗にちよつと邪魔
安藤しおん
200809
サングラス今日は泣顔かくしけり
梶川智恵子
200809
砂に寝て悪女になれぬサングラス
酒井秀穂
炎環
200809
ゴールして笑顔で外すサングラス
雨村敏子
200809
チンパンジーに凝視されをりサングラス
前川ユキ子
200810
ポスターを見て歩き出すサングラス
飯塚洋
遠嶺
200810
白船の北の果てへとサングラス
竹内文子
遠嶺
200810
不機嫌も隠さずにゐてサングラス
鈴木セツ
200810
サングラス選ぶ鏡を選びけり
戸栗末廣
火星
200810
サングラス妻の前にて外しけり
堀志皋
火星
200810
サングラス戦中戦後生き延びて
井上あい
風土
200810
ゴスペルを歌ふ牧師のサングラス
近藤幸三郎
風土
200810
通勤の女医颯爽とサングラス
岡本直子
雨月
200810
褒められて弱音を吐けぬサングラス
加藤峰子
200810
サングラスはづす鎧を脱ぐやうに
足立幸信
200811
サングラス傷をかくして退院す
石川叔子
200811
八十路なる夫の変身サングラス
網野茂子
酸漿
200811
サングラス外して道を尋ねけり
柿沼盟子
風土
200811
サングラス悪人いよよ悪人に
松崎鉄之介
200812
サングラス旅の用意の出来上る
稲畑汀子
ホトトギス
200907
サングラスかけても君の眩しかり
萩尾亜矢子
炎環
200907
ぶつかつて言葉が尖るサングラス
鴨下昭
200907
サングラス雲の戯れ見てゐたる
森下康子
200908
海峡の風の筋読むサングラス
神原徳茂
遠嶺
200908
誰か来てをりサングラス置かれある
辻直美
200908
人嫌ひ程よき距離のサングラス
鳥居秀雄
200908
サングラス外し麻布の叔父なりし
柳生千枝子
火星
200908
サングラスのをとこ些細なことを言ふ
石田きよし
200908
サングラス己れ欺くこと易し
片山由美子
200909
街騒を探偵気分サングラス
宮田香
200909
ノーメイク隠す大きめサングラス
前川ユキ子
200909
頬の肉はみ出しているサングラス
貝森光洋
六花
200909
サングラスかけて機中の人となる
田中浅子
200910
少しだけ周り気にしてサングラス
土井くみこ
200910
B面の己を試すサングラス
岩月優美子
200910
もの言ふて傷つく私サングラス
飯島風花
200910
ゴスペルの流る斎場サングラス
近藤倫子
ぐろっけ
200910
眼鏡屋の鏡にうつすサングラス
細野みすず
炎環
200910
嘘吐いてなほ美しきサングラス
峰村浅葱
炎環
200910
香港で両替をしてサングラス
木場田秀俊
200911
追悼の黒人霊歌サングラス
中村洋子
風土
200911
サングラスとりて眼にもの言はせけり
足利徹
はらから
200911
サングラスかけて別れた軽い罪
松田都青
京鹿子
200911
きびきびとして行動派サングラス
田中春子
雨月
200911
駅前の監視カメラやサングラス
矢口笑子
春燈
200912
サングラス任地の甥を思ひけり
上林富子
やぶれ傘
200912

 

2014年5月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。