すみれ 5    33句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
恥ぢらひといふ言の葉や壺すみれ 斉藤マキ子 末黒野 202007
すみれ咲くその夜おもちやのコンサート 有賀昌子 やぶれ傘 202007
筋書はすみれ通りで完結す 山中志津子 京鹿子 202008
天国の君の便りか菫咲く 稲畑廣太郎 ホトトギス 202103
菫咲く宝ジェンヌに恋せし日 稲畑廣太郎 ホトトギス 202103
すみれ咲く日向ひとりとなるところ 北村操 202104
小さきは小さく揺れて花菫 渡辺とくゑ 202104
ひそと咲く菫に明日をもらひけり 松山三千江 春燈 202105
砂利道に咲いてしまひし菫かな 森なほ子 あを 202105
若き日のありし思ひ出肥後すみれ 種田利子 春燈 202106
どちらかといへば泣き虫すみれ草 近藤牧男 春燈 202107
権現堂木の間隠れの菫濃し 坂本依誌子 春燈 202107
菫咲く山羊のさびしき足拍子 栗坪和子 202107
すみれ草咲かせ城垣石の夢 浅田光代 風土 202107
菫野の仄かな香り追ひて来し 河野昭彦 ホトトギス 202108
花菫吾を見つめてをるやうな 河野昭彦 ホトトギス 202108
花菫母より先に子が見つけ 石原健二 やぶれ傘 202108
君のこと忘れはしない花菫 木村享史 ホトトギス 202109
赤人の摘みし野中のすみれ草 相川健 202110
菫野のその一輪の囁きに 稲畑廣太郎 ホトトギス 202203
すみれ咲く土手をくの字に登る道 廣瀬雅男 やぶれ傘 202205
朝なさな水差す壺やすみれ摘み 佐々木澄子 末黒野 202205
野のすみれ懐紙濡らして持帰る 山田六甲 六花 202205
俳人も歌人も反戦菫濃し 須賀敏子 あを 202205
すみれ一束雲にくるみて贈りたし 近藤牧男 春燈 202206
いつくしみ日溜りにある濃き菫 秋川泉 あを 202206
年を経ていよよ親しきすみれ草 村上國枝 春燈 202207
城跡に石垣のこり花菫 天野美登里 やぶれ傘 202208
棒立てて踏まれぬ様に初すみれ 奥田温子 やぶれ傘 202208
地鎮祭の済みし赤土菫草 神山市実 やぶれ傘 202208
よく観れば蕾をひとつ初菫 小巻若菜 やぶれ傘 202208
岩蔭の菫の花や淡々と 森由佳 末黒野 202208
すこやかに時代の端をすみれ草 井上菜摘子 京鹿子 202303
すみれ→1

 

2023年4月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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