菫 1(パンジー)     97句

鼻紙を敷て居(すわ)れば菫哉    一茶

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
みよし野は歩くに如かず山すみれ
山田弘子
春節
199503
花菫ひとりの時のハーブティー
環順子
遠嶺
199805
石階の踏まれもせずにすみれ草
木津亥さ無
ぶどうの木
199806
畦の窪日をためてをり花すみれ
倉堀たま子
風土
199806
褒められて少女すみれにしゃがみけり
内野修
海程
199811
菫野に脱ぎ置かれたる上衣かな
中沢三省
風土
199901
この町にすみれの数ほどセールスマン
三宅やよい
船団
199903
パンジーや踵の高き男靴
山口たけし
俳句通信
199904
一苑のかそけき径のすみれ草
小澤克己
遠嶺
199905
菫咲きかの楽章の沸きおこる
大橋敦子
雨月
199905
花菫新墓地へ道七曲り
皆川盤水
春耕
199905
同人故武井久雄氏の墓地、山梨向嶽寺にあり
引越の仕度の庭に花すみれ
清水延世
春耕
199905
菫の束三等分のひとつ貰ふ
戸田喜久子
199905
旧姓は刻もどす名よ花すみれ
長谷川翠
馬醉木
199906
風よりも日差しに揺れて初すみれ
松尾龍之介
199906
新緑へパンジージャンプ届きたる
飯塚ゑ子
ヒッポ千番地
199906
晴れし嶺を目指す一歩やすみれ草
小宮山勇
遠嶺
199907
里山は木洩れ日のなか菫草
佐藤康子
遠嶺
199907
綿雲の端こぼれをりすみれ草
内藤紀子
遠嶺
199907
雪いまだ被る弥彦嶺すみれ草
御子柴光子
春耕
199907
パンジーのやる気無い気に水たつぷり
丸山佳子
京鹿子
199907
パンジーの群れて一つの強き黄に
吉村玲子
円虹
199908
しぐるゝやスミレ科スミレ属六区のすみれ
日下敬
船団
199908
媛の魂宿るとふ森すみれ咲き
杉山瑞恵
雨月
199909
今生は山の菫に憩います
稲見光
船団
199909
パンジーを見尽し葬にゆく支度
藤田守啓
船団
199909
制服の胸にすみれの光合成
柿原金米
船団
199909
かがまりて見ても小さき菫かな
小西昭夫
船団
199909
パンジーの面構えなど品定め
桐木榮子
船団
199912
この街にすみれの花ほどセールスマン
三宅やよい
玩具帳
200004
パンジーのあふるる窓のありにけり
中島徳子
酸漿
200005
すみれ咲く小径の消えて淋しかり
中野辰子
いろり
200005
菫野はただ紫に燃えてをり
中川朋子
円虹
200006
真先に母さんに摘む菫かな
中川朋子
円虹
200006
摘みくれし匂ひ菫の束であり
中川朋子
円虹
200006
菫摘み届けたき人遠き人
中川朋子
円虹
200006
菫野の風は緑に変り来し
中川朋子
円虹
200006
曠野あらのかな菫ばかりが優しげに
林翔
200006
タコの木の気根の先に花菫
松崎鉄之介
200006
誓子句碑礎石にすみれ濃紫
中川濱子
ぐろっけ
200006
約束の地一面の菫かな
中村和江
ぐろっけ
200006
雀のかたびら菫部落に割り込んで
小林清之介
風土
200007
見送る菫怒り肩もて島津逝く
立岩利夫
海程
200007
階段のパンジー黄色にて終る
伊藤多恵子
火星
200007
花菫濃し入寂の羨道に
堀田清江
雨月
200007
御手竝拝見蟲取菫殿
中原道夫
銀化
200007
パンジーの七彩パズル大花壇
中川濱子
ぐろっけ
200007
川ゆれの菫の暗さだ最徐行
山中葛子
海程
200008
馬頭碑の傾ぐ笹むら花すみれ
菅原庄山子
春耕
200008
菫ゆれ偶然という言葉が好き
森景ともね
船団
200011
菫ふと体内時計と思うなり
吉川真実
海程
200101
すみれ咲く思想を持たぬ崖っぷち
蔵前幸子
船団
200102
房総の風を集めて花菫
稲畑廣太郎
ホトトギス
200103
房総の果の灯台花菫
稲畑廣太郎
ホトトギス
200103
菫見るときは匂ひの領域に
稲畑汀子
ホトトギス
200104
きれぎれの記憶をつなぐ花すみれ
小川匠太郎
200104
亡き後にとどく手紙やすみれ咲く
神蔵器
風土
200105
パンジー多彩言葉をかはすなく別れ
大塚鈴子
雨月
200105
書き出しはにほひすみれをありがたう
田口傅右ヱ門
銀化
200105
すみれ花しづかに香を燻く余生
関口ゆき
あを
200105
厄坂の石の隙間のすみれ草
梶田敬子
200106
パンジーの笑つてゐたる花時計
小浜史都女
百鳥
200106
菫草死ぬ日のことはぼんやりと
中西道子
百鳥
200106
石垣の崩れて久しすみれ咲く
白鳥武子
酸漿
200106
童心に返らむすみれ摘みためて
中井久子
雨月
200106
山径に日の一ところ花菫
唐沢静男
春耕
200107
切株の朽ちしあたりのすみれ草
山崎赤秋
春耕
200107
ひっそりと菫を食べる回復期
河原珠美
海程
200107
馬の碑の隙より咲きぬすみれ草
村瀬初実
春耕
200107
もてあますパンジーの群れ昼の闇
あたぎ和
船団
200107
パンジーの花のまなこがこちら向く
福井深雪
200108
大胆と小心の間すみれ咲く
片山煕子
京鹿子
200108
履きなれた靴でみつけた菫草
中原幸子
船団
200109
花菫地球に耳を傾けて
久森知子
船団
200109
パンジーにたとへば目鼻置いてみる
稲畑汀子
ホトトギス
200204
パンジーの笑ひあつてる均一店
丸山佳子
京鹿子
200204
ここいつも早菫咲く句碑の道
板倉勉
六花
200204
すみれ咲く温室村の吹きさらし
太田土男
百鳥
200205
一本の菫の影のぼんやりと
中山世一
百鳥
200205
夜を香り匂すみれと申すなり
辰巳あした
雨月
200205
ゆふづくやにほひすみれの風匂ひ
西村しげ子
雨月
200205
水涸れし滝の裾なりすみれ咲く
今井久良子
酸漿
200205
アスファルトの隙間に咲きし菫かな
須賀敏子
あを
200205
パンジーを咲かせて空巣騒ぎとや
泉田秋硯
200206
踏石に石仏あまたすみれ草
武藤ともお
京鹿子
200206
近道を探りて湖へ花すみれ
大谷茂
遠嶺
200206
菫草童地蔵の笑み絶えず
長谷川久吉
200206
曇り日の三色すみれ咲き満ちて
中野京子
200206
菫にもちから風騒事強ひる
亀丸公俊
銀化
200206
垣小さく結ひてすみれは濃むらさき
村田みちな
200206
パンジーを愛でてマダムと打ち解けし
岡谷栄子
200207
ひめゆりの娘らへの供華か菫草
寺出訓三
ホトトギス
200207
一行を追ふ一行や山すみれ
山田弘子
円虹
200207
和田山竹田城址
山道の前に後ろに花菫
寛節子
築港
200207
パンジーの犇いてをり花時計
熊澤喜子
築港
200207
靴紐を結ぶ鼻先すみれ咲く
中崎敞子
ぐろっけ
200208
梅林の道のほとりの一すみれ
阿部ひろし
酸漿
200303

 

2014年4月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。