西 瓜 4     60句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
後腐れなく逝きたしや西瓜割る 亀田虎童子 201909
叩くなと書かれし西瓜叩き買ふ 岡本尚子 風土 201909
足をもて小舟操る西瓜売り 延川五十昭 六花 201909
レジ袋一つに西瓜ひとつかな きくみきみえ やぶれ傘 201910
西瓜食ぶこれはなんえと言う母と 松井季湖 201910
真っ二つ西瓜切り役与へられ 大橋晄 雨月 201910
種三粒西瓜三角という形 樺山翠 雨月 201910
一刀両断に西瓜主宰の庖丁さばき 樺山翠 雨月 201910
望郷や井戸に西瓜の有りし頃 密門令子 雨月 201911
一口の西瓜になごむ昼餉かな 片山喜久子 雨月 201911
西瓜食ぶ産地かの奥尾花沢 塩見英子 雨月 201911
半分の半分で足る西瓜買ふ 岡田正義 雨月 201911
振る舞うてくれし西瓜を畑に食ぶ 石橋邦子 春燈 201911
老犬の顎髪ぬらし西瓜食む 山浦紀子 春燈 201911
あはあはと黄色い西瓜いただきぬ 升田ヤス子 六花 201911
太陽をぎゅうと詰め込む西瓜かな 酒井たかお 201912
言いにくいことは西瓜を食うてから 藤野雅彦 船団 201912
西瓜割り声に押されて歩き出す 柴田佐知子 201912
尖りたる甘さ西瓜のひとくち目 今井肖子 ホトトギス 202009
受粉する小玉西瓜や子守唄 中貞子 202009
言ひ訳の子は五分と五分西瓜切る 鈴鹿呂仁 京鹿子 202009
佇みて鴉の荒らす西瓜畑 大内幸子 六花 202010
仏壇の夫に一切れ西瓜かな 大山夏子 202011
瀬戸の塩かけて三浦の西瓜かな 杉山善信 末黒野 202011
差し潮に鵺の島より西瓜舟 和田照海 京鹿子 202011
大西瓜黒々育つ余所の庭 廣畑育子 六花 202011
全員にゆきわたるやう西瓜切る 遠藤泉 202011
水中に縞目のゆがむ西瓜かな 住田千代子 六花 202011
西瓜食う年の離れたはらからと 小山佳栄 202011
十人の等分に苦慮西瓜切る 鈴木石花 風土 202011
西瓜割り地球もろとも割る快感 三木亨 202011
じやんけんよ大中小と西瓜切る 飯田久美子 末黒野 202011
路地に子らあふれし頃の大西瓜 藤井啓子 ホトトギス 202012
浜庄屋縁に西瓜のころがれり 小林共代 風土 202012
デパートの四角の西瓜非売品 喜田君江 末黒野 202012
八分の一の西瓜を買ひにけり 志方章子 六花 202012
義兄来る夫の名しるす西瓜提げ 田中とし江 202101
大仰な西瓜両断車座に 能村研三 神鵜 202107
西瓜食ぶ君の唇染め上げて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202108
西瓜提げ庭より入り来る漢 稲畑廣太郎 ホトトギス 202108
故郷の空気もろとも西瓜食む 稲畑廣太郎 ホトトギス 202108
塩といふ西瓜を甘くする魔法 稲畑廣太郎 ホトトギス 202108
西瓜切る家族に友に仏前に 中山惠子 202110
西瓜提げ五輪マークのバスに乗る 加倉井たけ子 202110
敷藁にめり込んでゐる西瓜かな 南うみを 風土 202110
目測は三歩なのに地を打つ西瓜割 小林輝子 風土 202110
仏壇が隠るるほどの西瓜なり 山田健太 風土 202110
ポンと叩き発火しさうな西瓜かな 西村白杼 京鹿子 202110
西瓜切るその鋭角の美しきこと 山岸明子 202110
切り売りの西瓜ひとつを土産とす 廣瀬正雄 やぶれ傘 202111
カット西瓜その半分は亡夫の分 遠藤レイ 春燈 202111
今どきの西瓜希みの種三つ 高木晶子 京鹿子 202111
西瓜割る地球のどこか罅入る 辻量子 京鹿子 202111
西瓜切る黄色い月と子供の目 岸上道也 京鹿子 202111
孫子等の視線を集め西瓜割る 長尾タイ 末黒野 202112
朝食は西瓜二切れ塩を振り 伊藤薫 やぶれ傘 202112
四半分の西瓜を入れてレジ袋 丑久保勲 やぶれ傘 202209
西瓜にもブランドの有りそんな顔 七郎衛門吉保 あを 202210
完熟の西瓜厚切り能登の塩 高木邦雄 末黒野 202211
一人居や西瓜の種を飛ばす夜 長尾タイ 末黒野 202211
西瓜食ぶ三浦の産の甘きこと 片岡登志枝 末黒野 202211
密談のやうに西瓜を食べてをり 林すみ 京鹿子 202211
家までの距離と西瓜の大きさと 横井遥 202211
庭先の孫のこゑ聞き西瓜切る 坂本和穂 やぶれ傘 202212
ドア止めに西瓜転がす勝手口 山田正子 202212
ぽんぽんと叩きて採りぬ大西瓜 五味紘子 末黒野 202212
西瓜下げ半分づつよ友も後家 佐々木澄子 末黒野 202212
道行けば西瓜の名残り別府運河 浜田久美子 六花 202212
直売所西瓜へ直に値を記して 宮澤靖子 末黒野 202304
左手に酒右手には西瓜提げ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202308
西瓜→1

 

2023年8月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。