西 瓜 3     205句

桃売の西瓜食ひ居る木陰哉    正岡子規

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
包丁の長さの足りず西瓜切る 今井春生 201210  
西瓜切り鮮やかな円現るる 栗原京子 201210  
はらはらす西瓜切る娘の左利き 布川孝子 京鹿子 201211  
大西瓜腰を要に運びくる 水谷靖 雨月 201211  
前世は兜虫かも西瓜食ふ 大木清美子 201211  
生身魂西瓜の種をほろと吐き 西村節子 火星 201211  
庖丁の触れるやいなや西瓜爆ぜ 古井公代 ぐろっけ 201211  
庖丁に握り癖あり西瓜切る 斉藤マキ子 末黒野 201211  
買はぬ人にも叩かるる西瓜かな 橋本くに彦 ホトトギス 201211  
西瓜の種を父の魂と思ふまで 本多俊子 201211  
最後とり婆が命中させり西瓜割り 古井公代 ぐろっけ 201211  
内灘の風に西瓜のまだら焼け 大山文子 火星 201211  
豊作の西瓜大きくもてあまし 唐澤春城 ホトトギス 201212  
皮うすき西瓜は進化しているの 松本アイ ぐろっけ 201212  
この西瓜完熟なれど種茶色 長谷川としゑ ぐろっけ 201212  
退院の赤き西瓜のおいしさよ 安原葉 ホトトギス 201301  
ウォーターポロって何さ西瓜割る 中原幸子 船団 201301  
切りたての尖りたてなる西瓜かな 今井肖子 ホトトギス 201302  
熱の子のごとき西瓜を捥ぎ帰る 原友子 201302  
人寄れば井戸より上ぐる大西瓜 斉藤マキ子 末黒野 201304  
時国家土間の馬穴に西瓜浮く 亀田やす子 ははのこゑ 201306  
叩かれて叩かれて西瓜売れ残る 池田かよ ぐろっけ 201310  
大玉の西瓜弾いて買ひにけり 青木英林 かさね 201310  
金盥冷やし西瓜の浮き沈み 石川かおり 201310  
西瓜切る大小ありの五分けかな 安井和恵 201310  
西瓜の花咲きしとて友朝電話 村田とくみ ぐろっけ 201310  
初成りの西瓜叩いて供へけり 岩木茂 風土 201310  
幼子に西瓜の先を折り与ふ 永田万年青 六花 201310  
包丁を借りて断ちたる大西瓜 落合晃 201310  
金盥冷し西瓜の浮き沈み 石川かおり 201310  
日の盛り十六切にする西瓜 吉弘恭子 あを 201310  
動員に食みし西瓜を思ひ食む 荒木稔 ぐろっけ 201310  
この二葉西瓜と信じ水をやる 池田久恵 ぐろっけ 201310  
弔ひの庭葉隠れの西瓜かな 服部早苗 201311  
大網白里大ぶりに切る大西瓜 すずき巴里 ろんど 201311  
湯上りの西瓜に塩のよく効いて 山崎青史 ろんど 201311  
初物の西瓜居座る冷蔵庫 遠藤俊子 ぐろっけ 201311  
半分に切られ貰はれゆく西瓜 長久保郁子 かさね 201311  
理科系の妻切る西瓜放射状 濱上こういち 201311  
四分一の西瓜をひとり広き卓 村田とくみ ぐろっけ 201311  
錆の香の井戸へ呼び水大西瓜 あかさか鷹乃 ろんど 201311  
踏切を待つや西瓜を地に置きて 阪本哲弘 201311  
鉢巻の気合に西瓜真つ二つ 荒木治代 ぐろっけ 201312  
仏壇に妣の好みの西瓜挙げ 水野弘 ぐろっけ 201312  
指に痛し西瓜を入れし提げ袋 石塚清文 やぶれ傘 201312  
水平線地球は丸い西瓜切る 中谷三千子 船団 201401  
西瓜ほど掴みどころの無い男 高橋将夫 201402  
上品に食べる西瓜とならざりし 稲畑汀子 ホトトギス 201407  
この会に西瓜残つてをらざりし 稲畑汀子 ホトトギス 201408  
西瓜くふ三文と値のつく役者 中村嵐楓子 春燈 201408  
掬はれて匙をはみ出す西瓜かな きくちきみえ やぶれ傘 201408  
畑より西瓜ほいほい荷台まで 田尻勝子 六花 201408  
見回して爆弾西瓜手渡さる 山田六甲 六花 201409 五十昭より
西瓜抱く仁王力士の不二男かな 山田六甲 六花 201409 不二男畑
西瓜食ふ暑き静かな昼下がり 四條進 201409  
「うり坊」てふ手に載る冷し西瓜かな 国包澄子 201409  
西瓜売赤子這ひ出す竹の籠 江見悦子 万象 201410  
西瓜売り大きな玉を差し出せり 松嶋一洋 201410  
西瓜買ふのみの夫婦の睦まじき 村上倫子 201410  
爺婆の見守る町の西瓜割り 和田政子 201410  
かぶりつく西瓜に顔を埋めけり 黒住康晴 201410  
お供への西瓜と決めぬ剪り残す 今瀬一博 201410  
大西瓜を持てぬ齢となりにけり 竹内悦子 201411  
農継ぎてより疎みける西瓜割り 西郷慶子 201411  
日中の熱の遣り場や西瓜喰ぶ 岡田桃子 201411  
背より父の手の添ふ西瓜割 齊藤哲子 201411  
転がりて落ちる西瓜の鈍き音 秋田典子 六花 201411  
刃の入りし西瓜の声を聞く一瞬 長山あや ホトトギス 201412  
初西瓜叩かれ弾かれ売られけり 小林朱夏 201412  
荒川や天に蠍座地に西瓜 今井春生 201412  
右右右前前左西瓜割 吉田葎 201412  
渇きたる身に染み渡る西瓜かな 稲岡長 ホトトギス 201501  
西瓜食う赤い電車に乗って来た 中村あいこ 船団 201505  
平成のメロン西瓜は昭和かな 秋葉雅治 201507  
売れ残る大き過ぎたる西瓜あり 辰巳あした 雨月 201507  
西瓜切るつもり人数揃ひけり 稲畑汀子 ホトトギス 201508  
ともかくも西瓜を食べてからのこと 稲畑汀子 ホトトギス 201508  
切り分けし西瓜の塔に種の窓 八木健 八木健俳句集 201509  
西瓜撲滅豪華客船の上甲板 八木健 八木健俳句集 201509  
抱へなほす西瓜遮断機上りけり 松井志津子 201509  
仏壇の下に西瓜の畏まる 中島和子 やぶれ傘 201509  
袋廻し西瓜の種を飛ばしつつ 原内田梢 末黒野 201509  
ぽつねんと売れ残りたる大西瓜 石垣幸子 雨月 201509  
井の中のしづかな西瓜敗戰日 佐藤喜孝 あを 201509  
山形の西瓜ざつくり地球喰ひ 須賀敏子 あを 201509  
新聞紙丸めて並ぶ西瓜割 赤座典子 あを 201509  
闇おりて西瓜畑に動く影 秋川泉 あを 201509  
戴いて朝な夕なに西瓜かな 斉藤裕子 あを 201509  
真上から子等が見て取る切り西瓜 斉藤裕子 あを 201509  
西瓜の種もノンポリでゐられない 篠田純子 あを 201509  
臥す夫に西瓜の汁をしぼりけり 宮本加津代 万象 201510  
井戸水に廻り始むる西瓜かな 小林朱夏 201510  
目隠しの見えてゐるやも西瓜割 押田裕見子 201510  
大西瓜三等分とはややこしき 吉田政江 201510  
白砂に喚声あがる西瓜割り 吉成美代子 あを 201510  
仮店舗よりはみ出せる西瓜かな きくちえみこ 港の鴉 201510  
大西瓜どすんと置いて帰りけり 岩岡中正 ホトトギス 201511  
幼らの目かくしふんばる西瓜割り 池田光子 201511  
さし潮に前島よりの西瓜舟 和田照海 京鹿子 201511  
西瓜のタネ飛ばす縁側母も居て 野中圭子 京鹿子 201511  
西瓜切る東西南北子の四人 中村洋子 風土 201511  
あんなひとゐたかな西瓜食べてをり 浅田光代 風土 201511  
もろ声やでん助西瓜赤と黒 中島陽華 201511  
延びてくる十本の手に西瓜切る 久保夢女 201511  
切売りの西瓜に種の裏おもて 笹村政子 六花 201511  
西瓜切るとはああ切つてかう切つて 後藤立夫 ホトトギス 201512  
取り敢へず真二つに切る西瓜かな 藤井彰二 馬醉木 201512  
浮いてゐし井戸の西瓜のずつしりと 菊池洋子 やぶれ傘 201512  
大西瓜在の友より重く受く 佐々木興作 京鹿子 201512  
前掛けに西瓜を入れて戻りけり 小林朱夏 201512  
戦争の文字に種飛ぶ西瓜かな 太田良一 末黒野 201512  
騒ぎとは西瓜が井戸に落ちしこと 三村純也 ホトトギス 201601  
外見で分らぬままに西瓜買ふ 伊吹之博 京鹿子 201602  
いちびって西瓜の切り口誉めており 杏中清園 船団 201602  
蔓揺れて西瓜の花の目立たざる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201606  
伸び切つて西瓜の花は空を恋ふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201606  
初西瓜ひと擦りして刃をあてる 能村研三 201607  
口中に西瓜の種の又残る 稲畑汀子 ホトトギス 201608  
種のある百瓜が西瓜なりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201608  
喜寿にしてみごもりしよと西瓜抱く 山田六甲 六花 201608  
数式の解は二つに西瓜切る 鈴鹿呂仁 京鹿子 201608  
休日の公園早も西瓜割 松原三枝子 万象 201609  
種なしの西瓜の艶の佳かりけり 竹内悦子 201609  
ビル毀つ重機西瓜を切るやうに 岩下芳子 201610  
腹の内見せて西瓜の売られをり 嶋崎豊子 雨月 201610  
大西瓜閻魔に供ふ里のひと 山田春生 万象 201610  
地蔵会の西瓜地蔵を隠しけり 南うみを 風土 201611  
離陸機の影ゆく西瓜畑かな 内藤静 風土 201611  
刃に触れて自ら裂けてゆく西瓜 坂場章子 201611  
診断のつかぬ漫(そぞろ)や西瓜割る 西住三恵子 201611  
西瓜割り居合はす我もご相伴 石森理和 あを 201611  
落ちてゐて西瓜の種とすぐ分かる 定梶じょう あを 201611  
両断の西瓜の朱ケのうつくしや 安立公彦 春燈 201611  
子離れの乳房に西瓜抱きにけり 小山繁子 春燈 201611  
立話の指に食ひ込む西瓜の荷 森脇貞子 雨月 201612  
西瓜ふたつ大きな方を子に持たす 土井三乙 風土 201612  
等分と言ふは難し西瓜切る 植田秀子 京鹿子 201612  
耳たぼに八つ切西瓜の端の冷え 荒井和昭 201612  
種なしの西瓜に申すことのあり 石田きよし 201612  
玄関に先に入り来る西瓜かな 石田きよし 201612  
無心なる子供の一打西瓜割り 大日向幸江 あを 201610  
子らの吐く西瓜の種に蟻の列 秋川泉 あを 201610  
大西瓜廊下の隅にある怠惰 森川絢子 京鹿子 201701  
相続の話西瓜に種多め 朝倉晴美 船団 201702  
母鳩寿三西瓜苗二五〇本 浅海好美 船団 201702
息吸つて重心正す西瓜割 吉田政江 201708  
西瓜食む種を飛ばせし昔かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201708  
西瓜食ぶ縁側といふ別世界 稲畑廣太郎 ホトトギス 201708  
鳥取県大栄町出身つつじが丘部屋大西瓜 山田六甲 六花 201708  
切り分けて西と東に大西瓜不二男作れる西瓜 山田六甲 六花 201709  
西瓜切るための人数揃はざる 稲畑汀子 ホトトギス 201709  
幼子の顔に噛みつく西瓜かな 中村房子 馬醉木 201709  
久々に西瓜の丸さ抱きにけり 中田みなみ 201709  
ふるさとや縁より飛ばす西瓜の種 小林朱夏 201709  
滅茶割れの西瓜とつさの赤しぶき 植村一雄 201710  
潮と陽の香る子一気西瓜食ぶ 伊藤よし江 201710  
開け放つ窓に大灘西瓜食ぶ 伊藤よし江 201710  
種とばす縁側なくて大西瓜 門伝史会 風土 201710  
力瘤などうつちやらかして西瓜食ぶ 雨村敏子 201710  
井戸水に浮いて子供を待つ西瓜 有松洋子 201710  
たつぷりと父の西瓜は塩振らる 廣畑育子 六花 201710  
西瓜食ふ海に向かつて種飛ばす 溝渕弘志 六花 201710  
長談義中入りにして西瓜切る 長谷川はまゆう 末黒野 201710  
ふるさとの夢は西瓜の二等分 西村渾 201711  
西瓜食ぶ未来のことを語りつつ 本多俊子 201711  
地球より大き西瓜の浮いてをり 熊川暁子 201711  
建築士見た目綺麗に西瓜切る 濱上こういち 201711  
やをら立つ西瓜の種を大工吐き 松本三千夫 末黒野 201711  
スーパーに並ぶ八つ切西瓜かな 外山生子 末黒野 201711  
風呂敷の西瓜転がる渡し舟 利國春美 馬醉木 201711  
見えてゐる畑の西瓜供へけり 南うみを 風土 201711  
カツト西瓜ふたりめの子が欲しかつた 直江裕子 京鹿子 201711  
閻王にでんと供ふる大西瓜 佐藤貞子 雨月 201711  
囃ある方に打ち込む西瓜割り 永田万年育 六花 201711  
もうないか買漁りての西瓜かな 秋川泉 あを 201711  
西瓜切るあの世この世と分けにけり 中山皓雪 201712  
取り囲む瞳の中で西瓜切る 小林はじめ 六花 201712  
仏壇に所を得たる大西瓜 岡田正義 雨月 201801  
朝のビュフェ西瓜生ハムにも飽いて 森なほ子 あを 201801  
西瓜並ぶ「叩かないで」の札を付け 青木朋子 201802  
大吉のみくじ引き当て西瓜切る ふけとしこ 船団 201805
切り分ける西瓜の赤の烈しかり 大日向幸江 あを 201807  
西瓜へ刃入るる一瞬地震走る 吉田政江 201809  
敷藁の新しくある花西瓜 笹村政子 六花 201809  
一の市一番重い西瓜買ふ 秋川泉 あを 201808  
西瓜マンゴー刃物遣ひの自由自在 おーたえつこ 201809  
長旅の西瓜をここで終らせる 高木晶子 京鹿子 201810  
胴長な小玉西瓜の車切り 赤座典子 あを 201809  
目隠しをずらせ西瓜を割りにけり 赤松赤彦 六花 201810  
喫茶店冷し西瓜の暖簾出す 延川五十昭 六花 201810  
車からころげ落ちさうなる西瓜 延川五十昭 六花 201810  
てんびんの撓ふ西瓜と一歳児 神蔵器 風土 201810 『幻』
西瓜の縦縞すこしのよろけは粋に着よ 片桐てい女 春燈 201810  
引きさがる一歩が見事西瓜割る 田所節子 田所節子集 201810  
庖丁のどれも短し西瓜切る 柴田佐知子 201811  
アルキメデスと仲良くしてる浮き西瓜 熊川暁子 201811  
西瓜食ぶ女は牡を喰ふ如く 三木亨 201811  
外人の親子築地に西瓜提げ 下田奉枝 雨月 201811  
地蔵会の西瓜どの子も撫でにくる 南うみを 風土 201811  
西瓜の座へうきんな子の今在らぬ 中村嵐楓子 春燈 201811  
蛇口より西瓜の縞の広がれり 秋千晴 201902  
冷しゐる西瓜水ごと上げにけり 石橋幾代 201902  
西瓜の子そっと顔出す葉陰より 酒井たかお 201904  
軽々と西瓜提げ来る力士かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201908  
助手席に我が物顔の西瓜かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201908 西瓜 →1

 

2019年8月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。