漱石忌 2 ( 大正5年12月9日 )    53句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
猫の目の何か言ひたき漱石忌 井上静子 201703
屈折は玉への道や漱石忌 江島照美 201703
漱石忌落葉溜りの文学館 加藤静江 末黒野 201704
猫に餌やるなとありぬ漱石忌 中島芳郎 201704
弟子思ひなる文出で来漱石忌 河野美奇 ホトトギス 201705
駄句に駄句濁流めきぬ漱石忌 寺田伸一 船団 201707
「死んじゃう」はただの口癖漱石忌 寺田伸一 船団 201707
「臨終」とりんごジュースを漱石忌 寺田伸一 船団 201707
モカさめてなんだか淋しい漱石忌 寺田伸一 船団 201707
猫に名を、芝居がかった漱石忌 寺田伸一 船団 201707
大猿は哲人のかお漱石忌 寺田伸一 船団 201707
「泣いちゃえば」いつもデジャヴの漱石忌 寺田伸一 船団 201707
邂逅の友の集へり漱石忌 稲畑汀子 ホトトギス 201712
父の歳超えて十年漱石忌 稲畑廣太郎 ホトトギス 201712
続けゆく山会も又漱石忌 稲畑汀子 ホトトギス 201712
漱石忌波が消しゆく波の跡 宮川みね子 風土 201802
往還を横切る猫や漱石忌 石橋邦子 春燈 201802
ペルシャ絨毯の褪せぬ彩り漱石忌 坂入妙香 春燈 201802
漱石忌全集いまも書架を占め 安立公彦 春燈 201802
野良猫に声かけらるる漱石忌 木村梨花 春燈 201802
飼ひ猫の家出たままや漱石忌 今村千年 末黒野 201803
英字紙のはいくポエムや漱石忌 斉藤マキ子 末黒野 201803
身ほとりに辞書と胃薬漱石忌 石黒興平 末黒野 201803
漱石忌英語はつひに馴染めざる 松本三千夫 末黒野 201803
頬杖を解きて腕組む漱石忌 岡尚 風土 201803
亡き姉の古き英字書漱石忌 仙田孝子 風土 201803
硝子戸の中の日射しや漱石忌 布施まさ子 風土 201803
吹き寄せの菓子に手が出る漱石忌 橋添やよひ 風土 201803
不機嫌に曇りて来たり漱石忌 飛高隆夫 万象 201803
漱石忌則天去私を尊べる 大橋淳一 雨月 201803
虚子のこと考へてゐる漱石忌 岩岡中正 ホトトギス 201805
返信は絵手紙にする漱石忌 小笠原妙子 201811
旅日記開きしままに漱石忌 楠本和弘 201811
カレーライス少し辛めや漱石忌 中村風信子 馬醉木 201902
胃を病みていよよ親しき漱石忌 山本喜朗 雨月 201902
文才も胃病もなくて漱石忌 岩岡中正 ホトトギス 201905
手つかずの亡夫の書架や漱石忌 長谷川祥子 馬醉木 202002
漱石忌マロンケーキの甘すぎて 波戸辺のばら 202003
几帳面な書架の挿絵や漱石忌 福岡かがり 雨月 202003
講談を聞きて漱石忌を修す 片山喜久子 雨月 202003
倫敦のしぐれてをらむ漱石忌 千田百里 202003
パソコンの横文字慣れぬ漱石忌 谷島弘康 末黒野 202003
愛読書のこころ再読漱石忌 及川照子 末黒野 202003
漱石忌炬燵と辞書と歳時記と 石黒興平 末黒野 202003
真には水鏡あり漱石忌 江島照美 202003
漱石忌俳縁といふ宝物 橋場美篶 末黒野 202004
トーストにたっぷりジャムを漱石忌 谷田貝順子 202102
ある時にあこがれた髭漱石忌 高橋将夫 202102
朝よりもさむき昼間や漱石忌 中根美保 風土 202102

 円覚寺

文豪も潜りし門や漱石忌

望月郁江 春燈 202202
泰然と爪切る妻や漱石忌 小林文良 春燈 202203
来し方の断捨離はまだ漱石忌 岡山敦子 京鹿子 202204
漱石忌 →1

 

2022年12月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。