蕎麦刈    33句

蕎麦刈  蕎麦干す

作品
作者
掲載誌
掲載年月
蕎麦刈つて日に急かさるる逆さ干し 工藤ミネ子 風土 200001
ガラシャの里四人が総出蕎麦を刈る 福井久生 200001
蕎麦刈って紅き山畑雲流る 田中藤穂 「水瓶座」 200002
蕎麦を刈る在原村のかそけさに 川勝春 馬醉木 200012
白山を崇め蕎麦刈る暮しあり 松本松魚 円虹 200102
蕎麦刈つて出作り小屋をたたみけり 古市枯声 春耕 200112
蕎麦刈られからくれなゐの落日よ 槐布由子 銀化 200112
蕎麦刈るや婆の声するお昼どき 保坂加津夫 いろり 200112
蕎麦刈つてダムの測量始まりぬ 嶋木勝次郎 遠嶺 200202
蕎麦刈るや御嶽山に真向ひて 刈米育子 200302
山国の日を追ひかけて蕎麦を刈る 北嶋薫 築港 200402
蕎麦刈に風の匂ひと日の匂ひ 岩月優美子 200402
蕎麦刈りし夜の風に鳴る板戸かな 川野喜代子 雲の峰 200501
鳥騒ぐ刈り残されし蕎麦畑 早崎泰江 あを 200501
蕎麦を刈る天に大きな影うごき 定梶じょう あを 200701
蕎麦刈りし後の高原人も消ゆ 泉田秋硯 200901
刈田に雨昼を灯して蕎麦処 北川孝子 京鹿子 200901
刈り蕎麦を干す日の手稲颪かな 松原智津子 万象 200902
信濃路や一茶自慢の蕎麦を刈り 田下宮子 201001
蕎麦刈れり穂高岳の落暉真向ひに 田下宮子 201012
蕎麦刈りや陽を背に受くる男どち 白石正躬 やぶれ傘 201102
追分を過ぎて沓掛蕎麦刈れる コ田千鶴子 花の翼 201111
蕎麦刈りのただサクサクと鎌の音 青木英林 かさね 201201
蕎麦刈や利根の日向の小さきこと 徳井節子 馬醉木 201303
蕎麦蒔いて刈らず鋤込む転作田 池内とほる かさね 201401
御嶽の裾まで見えて蕎麦を刈る 豊田高子 万象 201402
蕎麦刈りてまたたき深き星一つ 徳井節子 馬醉木 201503
蕎麦刈りて次の命を待つ大地 稲畑廣太郎 ホトトギス 201508
空蒼き赤城七峰蕎麦を刈る 久布白文子 馬醉木 201602
蕎麦刈りの朝の天気を読みにけり 天野美登里 やぶれ傘 201712
山畑の入り日一気や蕎麦を刈る 都丸美陽子 春燈 201801
山里の嫁戻し坂蕎麦を刈る 阿部月山子 万象 201802
蕎麦刈や半伏せの茎起こしつつ 眞田忠雄 やぶれ傘 201804

 

2022年11月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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