七五三 3         200句

七五三日和雲見て水を見て    八田木枯

作品
作者
掲載誌
掲載年月
振袖のペコちやんと撮る七五三 上原重一 201102
神鏡に影うつりけり七五三 中島陽華 201102
砂利音の踵にはねる七五三 久津見風牛 201102
吉備津彦に祓はる男の子七五三 山中志津子 京鹿子 201102
ひたすらに晴着嬉しき七五三 大橋晄 雨月 201102
七五三七人育てし親敬ふ 井田実代子 雨月 201102
石段に鳥の声降る七五三 戸栗末廣 火星 201102
思ひつき浅蜊飯炊く七五三 小野口正江 末黒野 201102
祓はるる曾孫の面持ち七五三 安斎久英 末黒野 201102
制服で詣づる園児七五三 土屋実郎 末黒野 201102
七五三いち姫二太郎羨しかり 鈴木愛子 ぐろっけ 201102
うなじ見せ舞子姿の七五三 高木千鶴子 酸漿 201102
神主の屈みて祓ふ七五三 廣瀬雅男 やぶれ傘 201102
どの顔も神の子として七五三 相良牧人 201103
七五三髪結い仕草大人ぶる 四葉允子 ぐろっけ 201103
境内に犬の寝そべる七五三 國保八江 やぶれ傘 201104
向拝の紙垂新しき七五三 渡邉孝彦 やぶれ傘 201104
母親の声甲高き七五三 稲畑廣太郎 ホトトギス 201111
手を引かれたくなきもゐて七五三 稲畑汀子 ホトトギス 201111
子育ての頃の遠しや七五三 稲畑汀子 ホトトギス 201111
禰宜に聞く宮の由来や七五三 大橋晄 雨月 201201
七五三育男イクメン夫の子澤山 宮崎左智子 201202
生粋の男神なり七五三 井上信子 201202
真青なる空耀かす七五三 本多俊子 201202
七五三右往左往の鳩の群 小林朱夏 201202
おしつこの子小脇に走る七五三 吉川隆 春燈 201202
落書を面白がつて七五三 本田保 春燈 201202
ホスピスに晴着の母子や七五三 石田康明 春燈 201202
花万年青咲きて曾孫の七五三 小野口正江 末黒野 201202
おひねりを用意して待つ七五三 小野口正江 末黒野 201202
線量計つけて被災地七五三 大西よしき ろんど 201202
前のめりして走りだす七五三 柴田佐知子 201203
子を連れて風船つれて七五三 荻野加壽子 万象 201203
七五三神社石段清められ 福島松子 ぐろっけ 201203
簪も拒み大泣き七五三祝 福島松子 ぐろっけ 201203
着付けられ笑ふ児泣く児七五三祝 松井洋子 ぐろっけ 201203
社殿内絵本準備し七五三 松井洋子 ぐろっけ 201203
七五三昔ながらの飴さげて 大久保弘子 雨月 201203
丹の橋を小さき鈴の音七五三 山田佳乃 ホトトギス 201204
子供より親が装ふ七五三 長憲一 201206
少子化といふ世といへど七五三 稲畑汀子 ホトトギス 201211
道草の如く連れ立ち七五三 稲畑汀子 ホトトギス 201211
当人のほかはにこにこ七五三 原友子 201212
神妙に祝詞聴く子や七五三 大橋晄 雨月 201301
石段に土の踊り場七五三 根橋宏次 やぶれ傘 201301
ぽつくりを脱ぎて朱の靴七五三 石川笙児 201302
晴れ姿おてんばどこへ七五三 丸田信宏 京鹿子 201302
ゆきずりの吾も言祝ぐ七五三 塚越弥栄子 末黒野 201302
受け継ぎし美しき着物の七五三 山本達人 かさね 201302
巫女舞ひて華やぎ増せる七五三 大橋晄 雨月 201302
二十年後を担ふ子七五三 小原登志春 雨月 201302
人馴れの鳩をたたしむ七五三 堺昌子 末黒野 201303
篳篥の流るる社七五三 堺昌子 末黒野 201303
産土の神に願ひの七五三 細川コマヱ 雨月 201303
駆けるたび草履のぬげる七五三 吉田和子 ぐろっけ 201303
社殿まで抱かれて雨の七五三 柴田佐知子 201303
七五三伏敵門に跳ねて入る 柴田佐知子 201303
あやふくてやはり転びぬ七五三 柴田佐知子 201303
髪かざり揺れどほしなり七五三 長憲一 201303
参道の露店気になる七五三 橋本くに彦 ホトトギス 201304
七五三草履はみだす男子足袋 山田六甲 六花 201312
香煙に抱き上げてゐる七五三 山田六甲 六花 201312
大鳥居ひとまはりして七五三 亀井紀子 201401
羽織袴の犬の大見得七五三 和田政子 201401
合はす手の小さくずれて七五三 今瀬一博 201401
七五三祖父が草履を持ちて蹤く 苑実耶 201401
手向山神のまにまに七五三 西村敏子 201401
神橋に道草したり七五三 原田しずえ 万象 201401
神前に祝ふ孫なし七五三 西田史郎 201401
かむなぎの緋袴まぶし七五三 鈴木阿久 201401
大前に帯の鈴鳴る七五三 柴田志津子 201401
袴穿く犬の貫禄七五三 大越義雄 201401
背番号1と手繋ぐ七五三 池田かよ ぐろっけ 201402
歌の神祀る社へ七五三 塩見英子 雨月 201402
七五三蝶ネクタイの大写し 市橋香 ぐろっけ 201402
七五三髪結ひし子のおちよぼ口 市橋香 ぐろっけ 201402
主役より端役の疲る七五三 園部早智子 ろんど 201402
饒舌の祖母のかしづく七五三 中谷富子 201402
よそゆきの笑顔となりし七五三 松本恒子 ぐろっけ 201402
袴姿の侍気分七五三 鈴木照子 201402
うれしくてならぬ鈴の音七五三 熊川暁子 201402
七五三疲れて父の肩車 国包澄子 201402
呼び入れる神職若し七五三 大空純子 ぐろっけ 201403
手の中にやはらかき手や七五三 矢崎すみ子 201411
抱き下ろされて横柄な七五三 齋藤厚子 201501
止り木の鶏にしだり尾七五三 蘭定かず子 火星 201501
晴着きて鳩飛び発たす七五三 田中淺子 201502
御香水を産湯としてや七五三 永田圭子 ろんど 201502
白き猫日溜りを去る七五三 田村園子 201502
声だしてみくじ読む子や七五三 山田春生 万象 201502
路面電車にかしこき顔や七五三 山田美恵子 火星 201502
着物着てスニーカー履く七五三 松本三千夫 末黒野 201502
七五三三児の揃ひめでたしや 大橋晄 雨月 201502
七五三撮るに眷属をさまらず 丸尾和子 雨月 201502
七五三東夷の裔なるぞ 荒井和昭 201502
脇役の集合写真七五三 山本無蓋 201502
母も着し振袖映ゆる七五三 鈴木富翁 ろんど 201502
ぽつくり下駄日和となりぬ七五三 すずき巴里 ろんど 201502
神官の袴つかまれ七五三 笹村政子 六花 201502
海峡へ日矢くつきりと七五三 戸栗末廣 201503
シンデレラボーイとガール七五三 古賀しぐれ ホトトギス 201504
海日和六甲日和七五三 古賀しぐれ ホトトギス 201504
ノーベル賞候補ぞろぞろ七五三 古賀しぐれ ホトトギス 201504
竜の絵の羽織着流し七五三 竹下陶子 ホトトギス 201505
七五三君の晴れ着に負けてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201511
七五三赤白黄色ピンク黒 稲畑廣太郎 ホトトギス 201511
七五三抜ければ天守てふ静寂 稲畑廣太郎 ホトトギス 201511
七五三草履が脱げて叉脱げて 稲畑汀子 ホトトギス 201511
七五三日和広がりはじめけり 稲畑汀子 ホトトギス 201511
この子らの宇宙旅行や七五三 竹下陶子 ホトトギス 201512
お転婆のすぐに膨れて七五三 一民江 馬醉木 201601
泣き顔も神の御まへ七五三 宮口征子 馬醉木 201601
携帯に誕生の顔七五三 森理和 あを 201601
七五三の母子に同じゑくぼかな 平野加代子 春燈 201601
子の椀の手鞠麩弾む七五三祝 森藤千鶴 馬醉木 201602
神木は長寿けやきや七五三 渡邊孝彦 やぶれ傘 201602
七五三歳の数だけ太鼓打ち 大橋晄 雨月 201602
四台のカメラがぱちり七五三 大橋晄 雨月 201602
七五三袴に靴の龍馬ぶり 牧はるか 末黒野 201602
学問の神を選びて七五三 大橋淳一 雨月 201603
五七五もて七五三言祝ぎぬ 古賀しぐれ ホトトギス 201604
鵯に朝の日矢満ち七五三 小田司 馬醉木 201701
鯉浅く泳ぐ日和や七五三 中田みなみ 桜鯛 201701
七五三ビーズの指輪忘れずに 中田みなみ 桜鯛 201701
七五三大人六人子は一人 溝渕弘志 六花 201701
子供らの怒つた笑顔七五三 濱上こういち 201701
姿見の前をくるくる七五三 岸洋子 201701
七五三神殿の椅子高かりし 秋千晴 201701
抱きあげて神鈴ならす七五三 永淵惠子 201701
一分と抱っこをせがむ七五三 黒澤佳子 あを 201701
七五三入らずの森に抱かれけり 阿部眞佐朗 201702
笑ふこと大切なりし七五三祝 久保夢女 201702
婆の手は魔法使ひや七五三 柴田久子 風土 201702
揺るるものばかり身につけ七五三 高倉和子 201702
神宮の池占領す七五三 大坪景章 万象 201702
高麗びとの裔も着飾り七五三 山田春生 万象 201702
誰彼無く愛矯ふりまき七五三祝 林陽子 万象 201702
帯解けば御転婆むすめ七五三 林陽子 万象 201702
七五三少しおどけて撮られけり 宮本加津代 万象 201702
姉と手をつなぐ写真や七五三 山口地翠 春燈 201702
おてんばの子のすまし顔七五三 峰幸子 末黒野 201702
玉砂利を草履引きずり七五三 湯本正友 やぶれ傘 201703
参道の長さに飽きて七五三 松田明子 201704
回廊に木沓の響く七五三 高木邦雄 末黒野 201704
祖父母父母カメラずらりと七五三 稲畑廣太郎 ホトトギス 201711
七五三引き攣つてゐる娘の笑顔 稲畑廣太郎 ホトトギス 201711
鳩サブレぺきんと割れて七五三 大日向幸江 あを 201711
桃割れの髪に八重歯の七五三 延川五十昭 六花 201801
七五三もう脱ぎだして着物の子 安藤久美子 やぶれ傘 201711
七五三祖父母と父母の連れ立ちて 峰幸子 末黒野 201802
お祓ひを見たくて上目七五三 落合絹代 雨月 201802
七五三の子と次の児の宮参り 中原吟子 雨月 201802
筥迫を胸に晴着の七五三 桜井知恵子 雨月 201802
七五三蝶ネクタイの三兄弟 辻由紀 雨月 201802
大漁旗掲げて浦の七五三 大上充子 馬醉木 201802
紅差して無口となりぬ七五三 平田はつみ 馬醉木 201802
七五三難産でしたと目を細む 石森理和 あを 201802
父母も少し着飾り七五三 石森理和 あを 201802
両祖父母久々に逢ひ七五三 石森理和 あを 201802
母と子の袖引き合うて七五三 布施まさ子 風土 201802
おさがりの袴引き摺る七五三 江島照美 201802
親心子心の齟齬七五三 江島照美 201802
一の宮幸あれかしと七五三 大橋晄 雨月 201803
嬉しくも戸惑ひてをり七五三 大橋晄 雨月 201803
舞殿の婚儀見てゐる七五三 下田奉枝 雨月 201803
赤きベベで飛び跳ねてゐる七五三 志方章子 六花 201803
七五三ねまえ紅葉も風に揺れ 大日向幸江 あを 201804
振袖は祖母が手縫ひの七五三 磯貝尚孝 清閑 201804
もう羽織袴脱ぎたき七五三 宮井知英 201801
神前に半歩押しやる七五三 服部早苗 201803
一の宮幸あれかしと七五三 大橋晄 ホトトギス 201806
磴駆けて双手は翼七五三 大沢美智子 旬日 201808
七五三夫三度目の一張羅 鈴鹿呂仁 京鹿子 201812
撮るまへの笑顔がよろし七五三 秋山信行 やぶれ傘 201901
七五三頼朝姿の子が走る 林いづみ 風土 201901
三才ははや裾汚し七五三 森なほ子 あを 201901
七五三子供みくじの皆大吉 赤座典子 あを 201901
親も児も疲れを知らず七五三 大石よし子 雨月 201902
国際色豊かなりけり七五三 古賀恵子 201902
スタジオは夢を叶える七五三 江島照美 201903
着飾りて家族総出の七五三 吉田万喜子 雨月 201903
タブレットのゲームに夢中七五三しめ 今村千年 末黒野 201903
りぼんりぼん結んで解いて七五三 つじあきこ 201903
神前の腕白の子ら七五三 竹下陶子 ホトトギス 201904
飴袴草履引き摺り七五三 内田梢 末黒野 201904
着物着ていやがって似合う七五三 江口九星 201905
七五三晴れ着にスニーカーで走る 仲里奈央 201905
玉砂利にすずめのあそぶ七五三 大西乃子 201905
子を宿す母に連れられ七五三 江島照美 発火点 201909
境内といふ七五三日和かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201911
七五三僕もう歩けない抱つこ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201911
鳩追うて機嫌直りし七五三 柴田昭子 雨月 202001
七五三詣での稚児の供七人 安部和子 雨月 202001
子より父母の晴れがましきや七五三 荻坂真稚子 雨月 202002
玉砂利の音を引きずり七五三 岡田正義 雨月 202002
裃のやうな肩揚七五三 笹倉さえみ 雨月 202002
深々と禰宜の辞儀して七五三 出牛進 202002
家紋入りの一歳のゐて七五三 松本峰春 京鹿子 202002
紋付の似合ふ子となり七五三 三宅文子 京鹿子 202002
舞殿の四神の旗や七五三 柳橋繁子 202002
大欠伸する子ぐづる子七五三 前田美恵子 202002
父の背に眠り安堵の七五三 栗山恵子 雨月 202002
親馬鹿の極みの日なり七五三 仲里奈央 202005
七五三むかしカメラに黒頭巾 原友子 202006
初めての口紅さやに七五三 角野良生 202006
石段をななめに引かれ七五三 あさなが捷 202007
孫を抱く妻は還暦七五三 稲畑廣太郎 ホトトギス 202011
老舗継ぐ男の子たのもし七五三 綱徳女 春燈 202102
大泣きの花かんざしや七五三 斉藤マキ珈琲 末黒野 202102
肩上げの翼めきたる七五三祝 石井美智子 風土 202102
七五三鳩を蹴散らす神の前 小林朱夏 202102
ママの着たべべ着てはしやぐ七五三 神山市実 やぶれ傘 202103
健やかに成長祈る七五三 片岡愛子 京鹿子 202104
筥迫の鈴の音こぼし七五三 松田明子 202104
神妙に髪結はれをり七五三 えとう樹里 202104
帰りには海辺を通り七五三 岡村尚子 202105
祝詞聞く足ぶらぶらと七五三 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
鯉が口揃へてゐたる七五三 根橋宏次 やぶれ傘 202201
樟の幹回りの神籤七五三 渡邉孝彦 やぶれ傘 202201
青空を弾く拍手七五三 荒井ハルエ 春燈 202202
神社へと晴れ着囲みて七五三 鳥山英子 春燈 202202
晴ればれと三代並ぶ七五三 善野行 六花 202202
七五三→ 4

2023年11月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。