七月 2    30句

七月の青嶺まぢかく溶鉱炉    山口誓子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
七月や打樂噐奏者まだ立たず 佐藤喜孝 あを 201608
七月十四カトルズジユイエ日血と暴力の千年紀 柳川晋 201608
七月や空まで届く海の青 恒川清爾 万象 201609
七月よ二人を悼む永・巨泉 須賀敏子 あを 201609
七月の大河は音のなき流れ 宮川みね子 風土 201610
七月や降る雨は降る賢治の田 雨宮桂子 風土 201610
パナマでも今は七月冥途でも 寺田伸一 船団 201702
七月の空を京都タワーまで 波戸辺のばら 201709
七月や地球の鼓動緩びなく 林紀夫 春燈 201710
吾を産みし亡母を偲ぶや七月四日 茂木なつ 春燈 201809
七月や雨の怖さとありがたさ 赤座典子 あを 201809
七月の影を踏みゆく阿弥陀堂 小林共代 風土 201810
七月来台風七号伴ひ来 橘正義 春燈 201810
七月の忌の日や書棚ととのへむ 三上程子 春燈 201810
七月や孫もドレスも白絖に 小林輝子 風土 201811
雨雲のほころびに七月の空 きくみきみえ やぶれ傘 201910
七月の沖雲溶かす海の色 山田邦彦 201912
七月尽ディープ子を残し安楽死 辻征雄 船団 201912
七月のリゾット分け合う老いの家 陽山道子 船団 201912

 安住敦先生

もう会へぬ七月八日の知らせかな

三上程子 風聴くや 202003
足の爪ぱちんと飛んで七月へ たかはしすなお 202009
七月や敦師逝きて幾年ぞ 安立公彦 春燈 202009
雨を見ぬ日のなかりけり七月尽 森清堯 末黒野 202011
七月や水の憂ひを乗せて過ぐ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202107
七月や世に安泰のいつの日か 柳田秀子 202109
七月の暦に印す外出日 鈴木石花 風土 202109
七月の森の静寂に雨の音 中内敏夫 202109
七月の鮎のリゾット焦げ目あり 森田節子 風土 202110
摂氏三七度朝から危険な七月 長崎桂子 あを 202209
七月や熱田の杜の火入れの儀 大森尚子 風土 202210
七月 →1      

 

2023年7月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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