新 茶 6   83句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
良き思ひ出のみとは至難新茶淹れ 呂秀文 春燈 201909
二煎目も甘味残れる新茶かな 志方章子 六花 201909
新茶の香時計の針は早廻り 高木晶子 京鹿子 201909
日と語り風と話して新茶摘む 澤田蔦恵 船団 201910
給茶機の新茶ずずずずずうずぽと 村上ヤチ代 船団 201910
ふるさとの風の味して新茶かな 今橋眞理子 ホトトギス 201910
届きたる新茶をすぐに淹れてみる 今橋眞理子 ホトトギス 201910
父の忌の僧に封切る新茶かな 遠藤清子 末黒野 201910
愛を込め無肥の新茶や御神前 伊吹之博 京鹿子 201910
きのふより老いてけふあり新茶汲む 木村享史 ホトトギス 201911
新茶汲む余生幾許かは知らず 木村享史 ホトトギス 201911
新茶てふみどりのしづくふふみけり 小原芙美子 風土 202001
極上の新茶に令和祝ひ汲む 落合由季女 雨月 202001
新茶濃く淹れてもてなす心あり 稲畑汀子 ホトトギス 202005
新茶淹れそれがもてなしなりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 202005
新茶汲み交はして聞きぬ消息も 稲畑汀子 ホトトギス 202005
新茶汲み友の訃報を聞いてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
新茶汲む新元号をしみじみと 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
テレワークそっと新茶を淹れにけり 須賀敏子 あを 202007
長期戦を覚悟の自粛新茶汲む 橋添やよひ 風土 202007
新茶来る友の元気の知らせなり 安齋正蔵 やぶれ傘 202007
新茶汲む離れし子らを思ひつつ 谷口摩耶 202007
コーヒーのカップに新茶演歌聴く 七郎衛門吉保 あを 202007
どう見ても女は強し古茶新茶 木村傘休 春燈 202008
地ド街の靡かぬ旗や新茶売る 太田良一 末黒野 202008
二人して自粛の贅の新茶汲む 木村傘休 春燈 202008
古茶新茶遠州織部大徳寺 竹内悦子 202008
新茶の香釣瓶で汲みし水ならば 小笠原妙子 202009
一滴も絞る急須の新茶かな 竹村淳 202009
源流は南アルプス新茶摘む 田中佐知子 風土 202009
新茶淹るるその旋律に母います 大沢美智子 202009
新茶の封開く御神籤ひらくやう 森清信子 末黒野 202009
食ひ初めの児の口にやや渋き新茶 千原叡子 ホトトギス 202009
萩焼の罅を愛でつつ新茶汲む 浅嶋肇 やぶれ傘 202009
借り多き一世となりぬ古茶新茶 森田明成 202010
新茶売る絣着物に身をつつみ 石橋幾代 202010
上出来と言つて新茶を呉れにけり 曽根富久恵 202010
上がり框に問はず語りや新茶汲む 小原芙美子 風土 202011
テレワークしばし休みて汲む新茶 内田梢 末黒野 202104
新茶汲む川きらめきて宇治を去る 松本鷹根 京鹿子 202106
手を洗ひ口を漱いで新茶汲む 須賀敏子 あを 202107
せめてもの自粛の贅の新茶かな 木村傘休 春燈 202107
多羅葉に上出来なると新茶くる 小張志げ 春燈 202107
友の便り文と新茶のふたつあり 安齋正蔵 やぶれ傘 202108
待望の全仏オープン新茶 本多遊方汲む 春燈 202108
新茶届く友の草書の添へられて 平野加代子 春燈 202108
新茶汲む終の一滴ねんごろに 久米憲子 春燈 202108
新茶汲む目覚め良き日の願ひ 高埜良子ごと 春燈 202108
聞くとなく聞き出す本音古茶新茶 菊池和子 京鹿子 202108
新茶汲む語らふ夫の居らずとも 志方章子 六花 202109
ふるさとの風の色なる新茶汲む 涌羅由美 ホトトギス 202109
賜りし新茶に適ふお湯加減 土井ゆう 風土 202109
リユウグウノツカイを招き新茶かな 高橋将夫 202109
けふよりの新茶引戸のがらと鳴り 阪西敦子 ホトトギス 202110
ぺけぺけと急須を鳴らす新茶かな 阪西敦子 ホトトギス 202110
封切りて故郷香る新茶かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202205
新茶汲む歌を忘れし母の黙 稲畑廣太郎 ホトトギス 202205
タイガース調子ええわと新茶汲む 稲畑廣太郎 ホトトギス 202205
結納の品新茶の香纏ひつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202205
亡師恋ひ宇治のほとりで新茶買ふ 北川孝子 京鹿子 202206
埋め尽す新茶の畝や八女の丘 七郎衛門吉保 あを 202207
ノーウォーと呟きながら新茶汲む 須賀敏子 あを 202207
新茶の香ふはりと溶くる和三盆 藤代康明 202207
古茶新茶聞き上手ゐて聞き下手も 小張志げ 春燈 202207
新茶汲む俤若き母とゐて 高埜良子 春燈 202208
新茶汲むひとりの時を楽しめり 神田惠琳 春燈 202208
聴き役に徹す新茶を汲み分けて 栗原公子 202208
力抜くことも知恵なり古茶新茶 栗原公子 202208
ひとしきり話の弾む新茶かな 石黒興平 末黒野 202208
到来の新茶や友の若き声 五味紘子 末黒野 202208
狭山より深蒸し新茶速達便 門間としゑ 末黒野 202208
人の手の及ばぬやうに新茶の芽 高木晶子 京鹿子 202208
まろやかを舌で転がす新茶かな 遠山悟史 京鹿子 202208
新茶汲む一人きりの部屋まろし 岡山敦子 京鹿子 202208
手づくりの新茶の香り友の声 大山夏子 202209
注ぎ切る最後の一滴新茶かな 小澤えみ子 202209
隣より頂く新茶朝の膳 後藤大 春燈 202209
手作りの歪んだ碗や新茶の香 草場つくし 六花 202209
検査後の安堵の二人新茶汲む 草場つくし 六花 202209
贈られし新茶をすぐに飲んでをり 萩原久代 やぶれ傘 202210
野に熟れしもの食み新茶甘きかな 上迫和海 ホトトギス 202210
新茶汲む良きことひとつ思ひつき 山田佳乃 ホトトギス 202210
ぬるく濃く新茶を入れて独人の夜 高村令子 風土 202210
新茶→ 1

 

2023年5月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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