新 茶 5   218句

新茶汲みたやすく母を喜ばす    殿村莵絲子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
陶器市先づは新茶をすすめられ 塩路五郎 201306  
睦まじく新茶に憩ふ老夫婦 安藤虎酔 かさね 201306  
朝仕事そそくさと終へ新茶汲む 土井久美子 201307  
こころして父想ふ日の新茶かな 小山繁子 春燈 201307  
新茶開け天地の香り楽しまん 青木英林 かさね 201307  
新茶の香口ほどけよき和三盆 木村ふく 馬醉木 201307  
甘味屋も新茶と書きて客迎へ 森岡陽子 かさね 201307  
せっかちをひと休みして新茶汲む 石川かおり 201307  
恩人の葬に出されし新茶飲む 長島清山 かさね 201307  
独り居のふたりのやうに新茶汲む 窪田粧子 馬醉木 201307  
縁談をまとめし夜の新茶かな 野坂民子 馬醉木 201307  
タイミング良ければ旨し古茶新茶 和田郁子 201307  
気遣ひて訪ね来し子に新茶汲む 田代貞枝 201310  
方丈で手揉みの新茶もてなされ 井上あき子 ぐろっけ 201310  
松葉のごと手揉みの新茶賜りぬ 山崎稔子 末黒野 201310  
あれにそれこれも片付け新茶汲む 山田佳乃 ホトトギス 201310  
新茶煎るかまどの煙まつすぐに 長憲一 201312  
新茶どき古茶熟年の味と言ふ 瀧春一 花石榴 201312  
こころして父想ふ日の新茶かな 小山繁子 春燈 201403  
焙煎の香り流して新茶売る 庵原敏典 末黒野 201404  
せつかちを一休みして新茶汲む 石川かおり 福袋 201404  
新茶淹れホトトギス社で待つてます 稲畑廣太郎 ホトトギス 201405  
新茶汲み三十年の夫と妻 稲畑廣太郎 ホトトギス 201405  
茶柱を立て色うつくしき新茶 布川直幸 201406  
愛蔵の器に新茶の色を切る 布川直幸 201406  
忌の明けて独り新茶を汲む夕べ 大橋晄 雨月 201407  
新茶汲む父の好みの九谷焼 吉田宏之 201407  
新茶汲む知覧の旅を語りつつ 山下健治 春燈 201407  
我家ほど良きものはなし新茶飲む 飯田美千子 201407  
恙なき今日を過ごせり新茶汲む 佐野つたえ 風土 201407  
扁額は和顔愛語や新茶汲み 秦和子 201407  
夫在せば昔語りを古茶新茶 細川コマヱ 雨月 201407  
四十年住めば故山や新茶汲む 須賀敏子 あを 201407  
尾根分かつ緑の襲新茶祭 吉武美子 201407  
縁起物の一番新茶賜ひける 秦和子 201407  
語らひの過去形多し古茶新茶 伊藤紀子 ろんど 201408  
故山より届く新茶の香しき 林典子 雨月 201408  
代替はりすすむ母郷や古茶新茶 落合晃 201408  
前山にはるけき声す新茶酌む 間島あきら 風土 201408  
赤襷摘む手に新茶はづむ歌 東秋茄子 京鹿子 201408  
帰郷して方丈様と新茶汲む 栗山恵子 雨月 201408  
新茶点つるお薄よろしや濃茶なほ 松岡和子 201408  
新茶汲む茶筅作りの里に住み 中本古信 201408  
初物を好みし妣にまづ新茶 新堀満寿美 末黒野 201408  
和三盆添へて新茶の届きけり 平野暁美 馬醉木 201408  
亡き夫に新茶なみなみ愚痴こぼす 岡野ひろ子 201408  
果てのなきデータ入力新茶汲む 栗原京子 201408  
試飲して甲乙の無き新茶の香 久保田雪枝 雨月 201408  
家族史を夫婦して編み古茶新茶 西村操 雨月 201408  
思ひ出の磁器の白さや新茶の香 川崎雅子 春燈 201408  
新茶買ひ送るすべなき母偲ぶ 三輪温子 雨月 201408  
髪切つて来たる新茶の試飲会 坂口夫佐子 火星 201408  
茶畑の景色も届く新茶かな 田中繁夫 末黒野 201408  
一日終へ心豊かに新茶汲む 森脇貞子 雨月 201408  
旅半ば茶房は新茶に和菓子添へ 古林美世子 京鹿子 201409  
風の間に新茶を汲めば父のこと 苑実耶 201409  
神棚の下に置かれる新茶かな 鴨下昭 201409  
地震後の新茶のみどり萩茶碗 岡山敦子 京鹿子 201409  
光陰を昨日のやうに新茶くむ 本多俊子 201410  
新茶くむ甲州訛りよどみなく 野畑さゆり 201410  
たなごころ丸く新茶を摘みにけり 斉藤敬子 万象 201502  
使ひふるびし六腑なり新茶汲む 布川直幸 201504
羊羹を茶の子としたる新茶かな 中山静枝 201507  
新茶汲む互ひに職を退きて 中山静枝 201507  
クラス会下戸グループは新茶かな 仁平則子 201507  
新茶汲む虎屋の羹を切り分けて 佐藤淑子 雨月 201507  
新茶汲む美し水湧く普賢岳 城台洋子 馬醉木 201508  
晴るる朝新茶の封を切る日とす 井上春子 春燈 201508  
山並と家並隔つる新茶畑 上野進 春燈 201508  
遥かなる君へ新茶を奉る 田原陽子 201508  
湯冷ましの間合ひの黙や新茶汲む 橋添やよひ 風土 201508  
仏前に供へてよりの新茶の香 荻龍雲 201508  
新茶汲む手入れの終へし庭を見て 高橋照子 雨月 201508  
新茶揉む漢の指のしなやかに 辻田玲子 雨月 201508  
薩摩より思ひ出つめて新茶来る 川上恵子 雨月 201508  
折ふしに母の言の葉新茶汲む 丸尾和子 雨月 201508  
新茶淹れて一と夜語りし亡き夫と 長山あや ホトトギス 201509  
新茶汲み元気に生きること誓ふ 長山あや ホトトギス 201509  
然も酒を利くかに新茶賜りぬ 長谷英夫 馬醉木 201509  
大観はなけれど宇治の新茶かな 中島陽華 201509  
新茶汲む家事の合間の至福かな 皆川千佐恵 末黒野 201509  
新茶買ふちやつきり節に急かされて 寺沢千都子 万象 201509  
大福の粉をはたきて新茶かな 田賀楳恵 万象 201509  
古茶新茶薬は白湯がよかりけり 加藤良子 春燈 201509  
宇宙葬望む夫や新茶汲む 川崎真樹子 春燈 201509  
この惑星の二人のくらし新茶汲む 河本由紀子 春燈 201509  
糶果てしトロ箱椅子に新茶汲む 渡部恭子 馬醉木 201510  
父母の写真の下で新茶汲む 吉村摂護 201510  
お互ひに機嫌をとらず新茶淹る 金子正道 京鹿子 201510  
喫茶去の色紙清しき新茶かな 大橋伊佐子 末黒野 201511  
新茶汲む褒美のやうに一余滴 布川直幸 201604  
一編のドラマの余韻新茶汲む 佐藤良二 末黒野 201604  
新茶かとふたたび問はれをりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201605  
新茶淹れやうやくわが家なりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201605  
新茶新茶色濃く出でて青臭し 加藤みき 201606  
新茶摘む一摘み三葉とふ手つき 杉本光祥 201606  
戦とふ十字架背負ひ新茶汲む 石本秋翠 馬醉木 201607  
トランプのババを引きをり新茶つぐ きくちきみえ やぶれ傘 201607  
静岡の娘よりの新茶届きけり 磯野しをり 雨月 201607  
新茶先づ供ふ仏の父母夫へ 磯野しをり 雨月 201607  
新茶汲む終の四五滴ゆつくりと 服部早苗 201607  
叔父を恋ふ知覧新茶をふふむとき 高橋道子 201608  
問ひ掛くるやうに新茶を含みけり 田村園子 201608  
なにはさて新茶を汲みてもてなせり 柴田歌子 201608  
変はらざる生活にも節新茶くむ 小森泰子 馬醉木 201608  
一つ座を新茶程好く治めけり 河本由紀子 春燈 201608  
新茶摘み赤子に触るる思ひかな 安永圭子 風土 201608  
戦争と平和を生きて新茶汲む 細島孝子 末黒野 201608  
遠州のお負けするてふ新茶かな 上家正勝 末黒野 201608  
息災のしるしの新茶届きけり 宮本加津代 万象 201608  
箕面峰の見馴れしみどり新茶汲む 窪田佳津子 雨月 201608  
新茶供ふ夫逝きてはや十二年 杉山瑞恵 雨月 201608  
新茶汲む夫婦の湯呑み欠けもせず 玉置かよ子 雨月 201608  
新茶汲む午後の静寂の中にゐて 服部珠子 雨月 201608  
新茶汲む胸にきざみし母の言 川原博美 馬醉木 201609  
声かけて父母に新茶を供へけゆ 菅澤陽子 春燈 201609  
新茶汲む浸れる史書の眼を転じ 間島あきら 風土 201609  
新茶汲む湯をやはらかく使ひけり 小林愛子 万象 201609  
新茶くむ音なき雨につつまれて 柴田佐知子 201609  
なゐの間に新茶一杯いただきぬ 松田明子 201609  
母よりも生きて新茶の風のいろ 直江裕子 京鹿子 201609  
法要に新茶の封を切りにけり 住田千代子 六花 201609  
新茶淹れ変らぬ香り三十年 黒澤佳子 あを 201609  
新茶汲む今は佛の父母へ 吉村摂護 201610  
遠来の友より届く新茶かな 大湊栄子 春燈 201610  
仏壇に先づ手向けたる新茶かな 降幡加代子 万象 201610  
生かされてまた新茶の香にあふ 中貞子 201701  
二煎目も匂へる新茶朝の卓 押田裕見子 201702  
二人居の刻ゆるやかや新茶汲み 塚越弥栄子 末黒野 201704  
かかはりの淡き訃新茶出廻りぬ 中川句寿夫 ここのもん 201705  
忘るるといふ幸せや新茶汲む 多田ユリ子 201707  
新茶汲む体感温度下ぐ居蔵 吉武美子 201708  
去年まで新茶送りし友の居ぬ 須賀敏子 あを 201707  
駿河路は新茶の幟はためきて 田中藤穂 あを 201707  
新茶買ふおまけの袋詰め蜜柑 田中藤穂 あを 201707  
花入を竹籠にして新茶汲む 岡 尚 風土 201708  
一滴を待つ喜びや新茶汲む 林八重子 馬醉木 201708  
いつも来る新茶は風を喜ばず 大坪景章 万象 201708  
米寿なる夫婦茶碗に新茶注ぐ 丸山允男 春燈 201708  
知覧茶の新茶いくさの切なかり 佐藤淑子 雨月 201708  
新茶汲む夫婦の湯呑み欠けもせず 玉置かよ子 雨月 201708  
朝な夕な遺影の夫と汲む新茶 大村仍子 雨月 201708  
「宇治川」の文庫の帯も新茶色 高野昌代 201709 料理旅館
新茶酌む一服二服この至福 伴秋草 末黒野 201709  
味まろき南部鉄瓶新茶酌む 遠藤清子 末黒野 201709  
脳トレの麻雀終へて新茶汲む 塩川君子 末黒野 201709  
焦心を濾過するここち新茶酌む 田村園子 201709  
五十年の師恩たっとび新茶汲む 玉置かよ子 雨月 201709  
息災と一筆新茶届きけり 山田閏子 ホトトギス 201710  
新茶汲む老いてもときに差し向かひ 佐津のぼる 六花 201710  
サスペンスの筋見えてより新茶汲む 菅野日出子 末黒野 201710  
新茶汲み夫婦茶碗にて供へ 磯部愛子 末黒野 201710  
その話新茶を淹れてからのこと 稲畑汀子 ホトトギス 201805  
写生文書かねば新茶先づ淹れて 稲畑汀子 ホトトギス 201805  
新茶淹れいよよ還暦近付けて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201805  
新茶汲む板に付きたる路地住ひ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201805  
新茶汲む高層ビルを仰ぎつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201805  
身のほどのけふの日程新茶汲む 藤原照子 201807  
新茶かな邸沽券の香の充つる 小林はじめ 六花 201807  
在りし日の言の葉恋ふる新茶かな 益本三知子 馬醉木 201807  
新茶淹れさあその後はエトセトラ 安藤久美子 やぶれ傘 201807  
特A米「彩のきずな」と新茶かな 須賀敏子 あを 201807  
新茶買ふ桃青立机の日本橋 川田好子 風土 201808  
幸せの目方は新茶一〇〇グラム 阪倉孝子 201808  
お返しに新茶選びて書く手紙 田中信行 201808  
妻からの犬飼ふ話新茶汲む 福島茂 201808  
封切れば忽ち宇治の新茶の香 大橋晄 雨月 201808  
新茶求む伊勢も山辺の道の駅 浅井青二 雨月 201808  
岳麓の翳に生ひける新茶とふ 浅井青二 雨月 201808  
新茶汲む使ひ慣れたる湯呑もて 服部珠子 雨月 201808  
「喫茶餘」の床軸拝し飲む新茶 横山昭子 雨月 201808  
もてなしの風呼ぶ席の新茶かな 森清堯 末黒野 201808  
土産屋の新茶の試飲へと並ぴ 佑藤稲子 やぶれ傘 201808  
風呂敷開け新茶を供ふ友の忌や 眞田忠雄 やぶれ傘 201808  
新茶酌むただ夫とゐるだけのこと 安野眞澄 201809  
脱稿の机の上の新茶かな 高倉和子 201809  
床上げの便り認め新茶汲む 竹内文夫 六花 201810  
落ちついてとにかく落ちついて新茶 福岡貴子 船団 201811  
偲ぶこと山ほどありて新茶かな 浜崎素粒子 ホトトギス 201811  
見ゆる老い見えざる老いや新茶汲む 岸洋子 201811  
夜の木々に雨の音せる新茶かな 深川淑枝 201811  
新茶てふみどりのしづくふふみけり 小原芙美子 風土 201811  
新茶淹れ山深々と座りたる 岡部名保子 馬醉木 201901  
ちぐはぐな一日過ぎて新茶飲む 中山未奈藻 201902  
訪れを老いといふのか新茶汲む 沼田巴字 京鹿子 201904  
何はさて仏の妻へ新茶汲む 早川俊久 馬醉木 201906  
何はさて仏の妻へ新茶汲む 早川俊久 馬醉木 201906  
新しき急須と共に新茶買ふ 横山さくら 春燈 201907  
年毎に心尽しの新茶享く 加藤北天 雨月 201907  
さらさらと茶筒に新茶移さるる 根橋宏次 やぶれ傘 201907  
生き残る戦友二人夜の新茶 土屋啓 馬醉木 201908  
新茶摘む農家の嫁の襷掛け 佐藤まさ子 春燈 201908  
知覧八女嬉野つづく新茶かな 仲里貞義 201908  
友よりの新茶ことしも届きけり 安齋正蔵 やぶれ傘 201908  
思ひ出を擦り合せつつ新茶汲む 岩藤礼子 やぶれ傘 201908  
AIの話新茶を汲みに立つ 田丸千種 ホトトギス 201909  
新茶飲み夕べの膳を楽しみぬ 岡本まち子 馬醉木 201909  
新茶もて最后の一滴老医師に 高野昌代 201909  
新茶酌む母また小さくなりにけり 小沢えみ子 201909  
エンデイングノートの余白新茶汲む 石黒興平 末黒野 201909  
途切れたる会話をつなぐ新茶かな 吉原ひろ子 末黒野 201909  
良き思ひ出のみとは至難新茶淹れ 呂秀文 春燈 201909  
二煎目も甘味残れる新茶かな 志方章子 六花 201909  
新茶の香時計の針は早廻り 高木晶子 京鹿子 201909  
日と語り風と話して新茶摘む 澤田蔦恵 船団 201910  
給茶機の新茶ずずずずずうずぽと 村上ヤチ代 船団 201910  
ふるさとの風の味して新茶かな 今橋眞理子 ホトトギス 201910  
届きたる新茶をすぐに淹れてみる 今橋眞理子 ホトトギス 201910  
父の忌の僧に封切る新茶かな 遠藤清子 末黒野 201910  
愛を込め無肥の新茶や御神前 伊吹之博 京鹿子 201910  
きのふより老いてけふあり新茶汲む 木村享史 ホトトギス 201911  
新茶汲む余生幾許かは知らず 木村享史 ホトトギス 201911  
新茶てふみどりのしづくふふみけり 小原芙美子 風土 202001  
極上の新茶に令和祝ひ汲む 落合由季女 雨月 202001  
新茶濃く淹れてもてなす心あり 稲畑汀子 ホトトギス 202005  
新茶淹れそれがもてなしなりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 202005  
新茶汲み交はして聞きぬ消息も 稲畑汀子 ホトトギス 202005  
新茶汲み友の訃報を聞いてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005  
新茶汲む新元号をしみじみと 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005 新茶→ 1

 

2020年5月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。