新 茶 4   145句

新茶汲みたやすく母を喜ばす    殿村莵絲子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
新茶の香仏と分かつ朝かな 羽賀恭子 200908  
新茶汲むその一滴の肝所 須藤トモ子 200908  
新茶汲むふと母のこと想ひつつ 大谷茂 遠嶺 200908  
古茶の筒新茶の筒と並べけり 杉浦典子 火星 200908  
古里の思ひ出共に新茶来る 梅田秀子 酸漿 200908  
よき茶碗並べて注ぐ新茶かな 中緒和子 酸漿 200908  
病む床へ君が持ち込む新茶かな 藏本博美 ぐろっけ 200908  
新茶汲む明日は手放す稀覯本 竪山道助 風土 200908  
もてなされゐて風を聴く新茶かな 橋添やよひ 風土 200908  
妹の一筆添へて来る新茶 山田慶子 京鹿子 200908  
新茶の香静岡知覧狭山から 椿和枝 200908  
将門に影武者七人新茶汲む 櫻井白扇 春燈 200908  
方丈や敢へて新茶と言はずとも 本多遊方 春燈 200908  
ホ句に親しみ幾年月や古茶新茶 稲次登美子 雨月 200908  
静岡市葵区からの新茶かな 木村茂登子 あを 200908  
言はでもの新茶といひてすすめけり 芝尚子 あを 200908  
新茶酌むこのひとときを珠として 平野伸子 馬醉木 200909  
恙無き今を新茶のたなごころ 遠藤和彦 遠嶺 200909  
晩年を味はふ思ひ新茶淹る 村田文一 遠嶺 200909  
畳掃く新茶の茶殻まきながら 天野美登里 やぶれ傘 200909  
縁台を出して新茶を汲みにけり 中村則夫 やぶれ傘 200909  
新茶ぶ丘の斜面に仔馬跳ね 戸田春月 火星 200909  
魁の薩摩新茶の届きけり 山本町子 風土 200909  
阿波三盆口にはたきて新茶汲む 山本町子 風土 200909  
作務終ふや新茶を盆に檀那寺 山本町子 風土 200909  
余生など来さうにもなき新茶汲む 山田弘子 ホトトギス 200910  
ふる里の名もなき新茶なれど佳し 山田弘子 ホトトギス 200910  
新茶飲む糸切底は古びたり 呉文宗 春燈 200910  
飲みかけのままの新茶や妻の朝 石田きよし 200910  
病床に届きし新茶封を切る 藏本博美 ぐろっけ 200910  
商談に新茶を褒めて纏まりぬ 北川光子 ぐろっけ 200910  
ふる里の名もなき新茶なれど良し 山田弘子 ホトトギス 200911  
清流の土地の新茶の甘きこと 佐藤喜仙 壁炉 200911  
いざなはれ新茶と宇治の川瀬風 豊田都峰 土の唄 201002  
床屋より戻りし父へ汲む新茶 坂場章子 201002  
新茶汲むあの日あの時あの人と 稲畑廣太郎 ホトトギス 201005  
又同じ話に戻る新茶かな 稲畑汀子 ホトトギス 201005  
どちらとも言ひ出せずゐる古茶新茶 鷹羽狩行 201005  
新茶売る店に似合はぬ河内弁 中島玉五郎 201006  
先づ父母の墓前へ供へ新茶かな 山口キミコ 201007  
頃合ひの湯を注ぎたる新茶の香 山口キミコ 201007  
新茶汲み旅の夜話果のなく 竹内悦子 201007  
一病へ友の温もり新茶汲む 前川ユキ子 201007  
はからずも新茶を賜ふバス吟旅 田中芳夫 201007  
耳遠き父へ母へと新茶くむ 柴田佐知子 201007  
新茶くむ幼の寝息ききながら 吉沢陽子 201007  
初競りのかをり高値や新茶市 関まさを 酸漿 201007  
のんびりと新茶に過ごす夕べかな ことり 六花 201007  
一声に呼ばれ新茶の客となる 野坂民子 馬醉木 201008  
かたはらに妣の来てゐる新茶かな 近藤喜子 201008  
新茶供へてちちははの声を聞く 内海はるか 201008  
筍を届け新茶を貰ひけり 高倉恵美子 201008  
佳き文と狭山の新茶届きけり 中尾杏子 201008  
ちよつといい話が洩るる新茶かな 酒本八重 201008  
寺総代すんなり決まり新茶汲む 荒木稔 ぐろっけ 201008  
古茶新茶仕事一途の喜寿の夫 白石善子 雨月 201008  
問題なしてふ診断や新茶汲む 白石善子 雨月 201008  
賜はりし師の古里の新茶かな 青木政江 酸奬 201008  
新茶飲みみな饒舌になりにけり 坂本知子 酸奬 201008  
手際よき新茶の雫煎茶席 和田郁子 201009  
辿り着く邑に新茶や法被の娘 和田森早苗 201009  
香を販ぐ法被の笑顔新茶選る 和田森早苗 201009  
旅了へて齢深めし夜の新茶 佐藤いね子 馬醉木 201009  
新茶の香肌エに阿弥陀如来かな 竹内悦子 201009  
妹は老いてよき友新茶汲む 風間邦子 201009  
コーヒ党紅茶党みな新茶汲む 中村碧泉 ぐろっけ 201009  
人の情濃しや新茶を汲みくるる 杉山瑞恵 雨月 201009  
夫とゐて新茶味はひ庭眺む 土屋喜美代 酸奬 201009  
新茶会呼ばれて後は花札へ 小黒加支 酸奬 201009  
妻淹れてこその新茶の香りかな 三村純也 ホトトギス 201010  
子育ての一段落の新茶かな 三村純也 ホトトギス 201010  
新茶出す鍵屋の媼話し好き 小浦遊月 酸奬 201010  
新茶汲む手許より香のひろごりぬ 占部美弥子 末黒野 201104  
水筒を新茶あふるゝ柏餠 水原秋櫻子 馬醉木 201105 『残鐘』
しつとりと家の総括新茶汲む 吉田克美 ろんど 201009  
にぎりめしと新茶リュックにローカル線 小林久子 201107  
二煎目もしづくを尽くす新茶かな 布川直幸 201107  
妻と居て黙も会話の新茶汲む 千田敬 201107  
今日余震なかりしを言ひ新茶汲む 松井志津子 201107  
新茶先づ亡母に供へて語りかく 山田をがたま 京鹿子 201107  
会葬の礼状添へて新茶かな 久世孝雄 やぶれ傘 201107  
新茶入れ旅番組を楽しめり 舛田初惠 酸漿 201107  
掌のかげに生毛の浮く新茶 木村茂登子 あを 201107  
古茶少し残したままで新茶かな 須賀敏子 あを 201107  
峡五軒新茶の味の異なれる 松岡和子 201108  
来し方も行方も二人新茶汲む 山本康夫 201108  
新茶汲む子規の苦しみ今更に 森さち子 201108  
人の名の出ぬ一呼吸新茶汲む 吉田克美 ろんど 201108  
骨董屋客の顔みて新茶くむ 中村風信子 馬醉木 201109  
糸底を手に馴染ませて新茶かな 宇都宮敦子 201109  
父の白磁わが手に馴染み新茶汲む 中村江利子 京鹿子 201109  
つぎ分くる新茶幸せ分かつごと 大橋伊佐子 末黒野 201109  
小包の立方体は新茶かな 黒滝志麻子 末黒野 201109  
手に慣れし湯呑みを磨き新茶汲む 脇澤久子 末黒野 201109  
安住の日々大切に新茶汲む 乗光雅子 雨月 201109  
禁煙の特効薬か新茶淹れ 年森恭子 ぐろっけ 201109  
茶所の駿河眼下に新茶飲む 細川知子 ぐろっけ 201109  
新茶汲む老いてこそなる味のあり 貝森光洋 六花 201109  
いつもより温め淹れる新茶かな 濱野新 やぶれ傘 201109  
黙と言ふ会話に注ぐ新茶かな 秋葉貞子 やぶれ傘 201109  
新茶汲み懐しき歌思ひ出づ 内田三郎 末黒野 201110  
針ほどにもまれて新茶香を放つ 三浦澄江 ぐろっけ 201110  
箱書の文字懐かしき新茶かな コ田千鶴子 花の翼 201111  
応へなどなきと知りつつ新茶汲む コ田千鶴子 花の翼 201111  
まづ供へ少し語りて新茶かな コ田千鶴子 花の翼 201111  
明日よりも今日に迷うて新茶汲む コ田千鶴子 花の翼 201111  
うすぐらき峠の茶屋の新茶かな 長憲一 201112  
新茶煎る煙が軒をはひ回る 長憲一 201112  
一行詩新茶を淹れてより消ゆる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201205  
新茶くれてにこやか内田清之助 小林清之介 風土 201205 我と同名なりし鳥博士
張尻の合はぬ話や新茶汲む 森下康子 201207  
新茶汲む茶請は阿波の和三盆 松岡和子 201207  
亡き父が話題となりし新茶かな 野沢しの武 風土 201207  
放射能検査の後に新茶摘む 安藤虎酔 かさね 201207  
新茶の香もつれし心解きほぐす 松葉よし江 201207  
病む心句に置き替へて新茶汲む 松葉よし江 201207  
淡々と回忌の新茶汲みゐたり 安立公彦 春燈 201207  
万感の掌もて知覧の新茶汲む 神田恵琳 春燈 201207  
何時もより濃すぎてしまふ新茶かな 須賀敏子 あを 201207  
新茶淹れ親の役目は終りなく 中原吟子 雨月 201207  
新茶汲み使ひ慣れたる唐津茶器 田中浅子 201208  
褒められて淹れる新茶の雫まで 落合晃 201208  
本心はなみなみ欲しき新茶かな 落合晃 201208  
賜りし知覧の新茶汲み分くる 阪本哲弘 201208  
来訪の人へ新茶と和菓子かな 杉本綾 201208  
新茶汲む検査済証なくもがな 北尾章郎 201208  
新茶汲む一人に余る急須かな 川井素山 かさね 201208  
新茶汲み淡交といふよきことば 南うみを 風土 201208  
人の世はうらみつらみと新茶注ぐ 鈴木阿久 201208  
無色なる日々や新茶の薄みどり 小倉正穂 末黒野 201208  
日食の余韻長かり新茶汲む 戸田澄子 末黒野 201208  
口中に転がす新茶白磁かな 青木ちづる 201208  
老翁と新茶の雫わかちあふ 史あかり ぐろっけ 201208  
晋山の僧の封切る新茶かな 田中文治 火星 201208  
新茶着く姉の知覧と子の狭山 井手浩堂 万象 201209  
予後のこと押印のこと新茶汲む 布川孝子 京鹿子 201209  
ひとりでに目を閉づ新茶一煎め 村田とくみ ぐろっけ 201209  
新茶汲む胃のなきことは寂しいよ 古川忠利 ろんど 201209  
小言言ふのは新茶の葉ひらくまで 山田佳乃 ホトトギス 201210  
真新なる姉の位牌に新茶汲む 白水良子 201210  
余命養へと新茶の届きたる 木村享史 ホトトギス 201211  
新茶一と滴の余命それでよし 木村享史 ホトトギス 201211  
威儀正すいや正される新茶かな 布川直幸 201304  
弓稽古終へて一息新茶汲む 小山ほ子 末黒野 201304  
新茶より古茶を所望の客なりし 稲畑汀子 ホトトギス 201305 新茶 →5

 

2015年5月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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