新豆腐 2     47句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
新豆腐夫婦の会話短かくて 前田美恵子 201611
嵯峨の井の水やはらかに新豆腐 佐藤保子 馬酔木 201611
てのひらの薄きに賜ふ新豆腐 赤石梨花 風土 201611
老農は木綿を選ぶ新豆腐 佐藤山人 201611
二丁目の角を曲がれば新豆腐 原友子 201611
新豆腐提げて散歩の帰り道 亀田やす子 万象 201611
その味を白と言ふべし新豆腐 高橋道子 201612
村で守る小さき社新豆腐 高倉和子 201701
晩節の生きざま難し新豆腐 永峰久比古 馬醉木 201710
新豆腐桶にたゆたふ夕厨 生田高子 春燈 201710
空間を二分して切る新豆腐 高橋将夫 201711
石臼は左に廻す新豆腐 岩下芳子 201711
何よりのもてなしこれぞ新豆腐 服部珠子 雨月 201711
新豆腐さかなに旧交温むる 川村欽子 雨月 201711
山水の桶に沈めり新豆腐 江見悦子 万象 201712
休日の狐日和や新豆腐 永井惠子 春燈 201712
阿夫利嶺を窓に収めて新豆腐 宮内とし子 201801
み吉野の水の締めたる新豆腐 瀬尾千鶴枝 京鹿子 201811
新豆腐沈めて火星接近す 赤石梨花 風土 201811
僧正の黒箱膳や新豆腐 小林のり人 春燈 201811
急に日のつまりしなどと新豆腐 中野あぐり 春燈 201811
此処此処とのれんに呼ばれ新豆腐 はしもと風里 201812
せせらぎに食ぶ湧水の新豆腐 南うみを 風土 201901
いつしかに里となる家新豆腐 山田佳乃 ホトトギス 201901
新豆腐虚子の酒てふ伴侶かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201908
新豆腐京の老舗といふ矜持 稲畑廣太郎 ホトトギス 201908
てのひらにしなふ重みの新豆腐 藤生不二男 六花 201911
冷静に過去を否定す新豆腐 三木亨 201911
清水せいすいのいよいよ透けり新豆腐 磯野青之里 六花 202001
新豆腐路地裏午後のラッパ音 伊吹之博 京鹿子 202001
そろそろと我が身を思ふ新豆腐 前田美恵子 202001
切り分けて角すつきりと新豆腐 根橋宏次 やぶれ傘 202010
水桶に山のひかりや新豆腐 笹村政子 六花 202011
水底へ沈む早さの新豆腐 三木亨 202011
新豆腐金平糖の角いくつ 渡辺やや 風土 202011
真水切る太き腕や新豆腐 森岡正作 202012
一切の色を許さず新豆腐 菊地光子 202012
新豆腐水の甘さと思ひけり 田所節子 202012
青年の手首で掬ふ新豆腐 吉田政江 202101
新豆腐嬰が湯船に浮くやうに 押田裕見子 202105
ふるさとの水を称へて新豆腐 内山花葉 202111
名水の香を切り添へて新豆腐 小泉三枝 春燈 202111
雛僧の所作美しく新豆腐 久米憲子 春燈 202112
新豆腐大山詣の帰り道 豊谷青峰 春燈 202112
これやこの雨降嶺産の新豆腐 間島あきら 風土 202112
白神の水引く工場新豆腐 石井美智子 風土 202201
善人になれさうな気が新豆腐 押田裕見 202206
新豆腐 →1

 

2022年8月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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