新米・今年米 4     147句

新米の粒々青味わたりけり    福永耕二

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
新米を研ぐ音軽し退院す 中村ふく子 201411 夫の退院
知己よりの新米質をねんごろに 北尾章郎 201411  
新米の照りが夕餉を明るくす 齊藤實 201411  
ぱんと叩いて新米の紙袋 根橋宏次 やぶれ傘 201411  
新米の袋開けば息づけり 山崎刀水 春燈 201411  
新米としつこく唱へよそひけり 溝渕弘志 六花 201411  
新米を旨しといふ子大人びて 竹内悦子 201412  
新米の糠を飼葉に塗しけり 曽根薫風 馬醉木 201412  
手の平の新米吾子ら飢ゑ知らず 小川玉泉 末黒野 201412  
新米炊くや光の粒の立ち上がる 大西由美子 春燈 201412  
新米の湯気に涙や訳も無し 物江康平 春燈 201412  
新米の手のひらにある艶光り 久保東海司 201412  
新米を二十キロとは妹よ 須賀敏子 あを 201412  
父島の塩で新米むすびかな 須賀敏子 あを 201412  
老いの身にずつしり重き今年米 鈴木阿久 201412  
ブランドを誇る新米店頭に 岡野ひろ子 201412  
新米と思へば磨ぐ手も弾みけり 青野安佐子 201412  
産土に捧げかがやく今年米 岡野ひろ子 201412  
嘘つかず新米一合半を炊く 高田令子 201501  
丁寧に新米をとぐ忌日かな 野畑さゆり 201501  
供へたし新米をとぐ音と香を 野畑さゆり 201501  
新米に副ふる大とろ敬老日 小川玉泉 末黒野 201501  
新米を仏に供へ恙なし 千葉惠美子 末黒野 201501  
惚れ直すひとめぼれなる新米に 大島寛治 雨月 201501  
銘柄と産地競ひぬ今年米 片岡良子 雨月 201501  
袋詰の新米並ぶ収穫祭 蒲田豊彦 雨月 201501  
稲穂添へ新米届く丹波より 武生喜玖乃 雨月 201501  
ふるさとの新米貰ひ帰宅かな 佐藤健伍 201501  
新米を焚き神仏に供へけり 佐藤健伍 201501  
新米を五袋届けし馴染客 渡辺安酔 201501  
新米を研ぐ手やさしくなりてをり 門伝史会 風土 201501  
新米を研ぐ音鼻唄交りかな 中田禎子 201501  
ややの顔刷りて新米届きけり 江島照美 201501  
二キロ入り新米並ぶ日帰り湯 森理和 あを 201501  
新米はなほふる里の日の匂ひ 杉本綾 201502  
新米売るファッシヨン街の裏通り 原田しずえ 万象 201502  
供へたし新米をとぐ音と香を 野畑さゆり 201502  
新米や祖母の口癖思ひつつ 亀井紀子 201502  
新米を炊き上げ匂ふおこげかな 秋山文子 末黒野 201502  
列なして花嫁に撒く今年米 森岡恵子 万象 201502  
新米の千体仏の光りさす 鎌田悟朗 ろんど 201502  
新米をふはつと握る拳かな 布川直幸 201509  
新米を積む金塊を積むごとく 布川直幸 201509  
新米をむすぶ手捌き母の味 稲畑廣太郎 ホトトギス 201510  
新米に塩一振りといふ至福 稲畑廣太郎 ホトトギス 201510  
新米として水加減炊き加減 稲畑汀子 ホトトギス 201510  
家中が新米を炊く匂ひかな 稲畑汀子 ホトトギス 201510  
新米の御斎に心置くことも 稲畑汀子 ホトトギス 201510  
嬰(こ)の重さほどの新米届きけり きくちえみこ 港の鴉 201510  
新米に京の漬物噛みしむる 水原春郎 馬醉木 201511  
湖眩し新米入荷の道の駅 松本鷹根 京鹿子 201511  
代代の枡で量りし今年米 岩下芳子 201511  
新米を満たす大波寄する音 岡田桃子 201511  
光る塩振り新米を結びける 青谷小枝 やぶれ傘 201511  
水移すやうに新米移しけり 戸栗末廣 201511  
夫あればこそ炊きたての今年米 栗原公子 201511  
新米や昔杓文字に主婦の権 峰崎成規 201512  
初物の首位守りたる今年米 時澤藍 201512  
新米を装ふ至福と致しけり 谷岡尚美 201512  
新米搗く糠の匂ひの夕厨 井島郷雲 万象 201512  
ワンコイン入れて新米躍り出づ 相良牧人 201512  
炊き上がるときに新米匂ひ立つ 青野安佐子 201512  
新米や今年不作と娘言ひ 田中臥石 末黒野 201512  
新米を炊きをり突と地震来る 田中臥石 末黒野 201512  
新米を洗うおいしいお嫁さん 林田麻裕 201512  
百姓をまだ続くると新米来 大橋晄 雨月 201512  
一等判ぽんぽん打たる今年米 佐藤山人 201601  
十八のどんぶり飯や今年米 安井和恵 201601  
故郷より俵で届く今年米 大森道生 春燈 201601  
新米を洗ふに水も光りけり 牧田澄子 雨月 201602  
病む母の新米の香をよろこべり 立花一枝 201602  
堅く口縛りて届く今年米 吉田葎 201602  
供出の新米馬車で納めけり 都留百太郎 末黒野 201602  
新米や囃子聞こゆる畔の上 楠本和弘 201603  
新米を炊いて決勝戦の朝 山田佳乃 ホトトギス 201604  
新米で傘寿寿ぐ握り飯 神田惣介 京鹿子 201604  
新米を研ぐやはらかき掌 岩下芳子 201611  
新米に頬ずりしたり老農夫 山ロ千代子 万象 201611  
今年米年貢のごとく届けらる 和田絢子 春燈 201611  
摺りたての新米人肌のぬくみ 柴田ふさこ 201612  
道楽を続くると添へ新米来 大橋晄 雨月 201612  
故里の佳き名戴く今年米 永井惠子 春燈 201612  
新米の湯気に落とすや地卵を 永井惠子 春燈 201612  
新米は袋に静かな夜でした 辻響子 201612  
第一便の新米出荷深き礼 辻響子 201612  
もてなしのまづ新米と村自慢 辻響子 201612  
創業祭新米当てた人の次 宮野了子 201612  
新米を庖瘡神にひとつまみ 内海良太 青嶺 201612  
新米はひとめぼれなり嫁も子も 黒澤佳子 あを 201610  
恒例の旧友よりの新米来 大橋晄 雨月 201701  
新米を握ればかすかなる温み 阪上多恵子 雨月 201701  
能勢棚田なる新米ともてなさる 片山喜久子 雨月 201701  
新米の一粒づつに目鼻あり 高木晶子 京鹿子 201701  
新米を積み上ぐる蔵冷たくす 内海保子 万象 201701  
新米よと置かるる袋下ぶくれ 甲州千草 201701  
新米の姫と小町を選り惑ふ 須賀ゆかり 201701  
袋よりこぼれて青き今年米 岡本秀子 201701  
新米の姫と小町を選り惑ふ 須賀ゆかり 201701  
袋よりこぼれて青き今年米 岡本秀子 201701  
今年米海坂藩の話など 根橋宏次 やぶれ傘 201701  
新米をとぐ音聞こえ鼻歌も 白石正躬 やぶれ傘 201701  
いま流行一粒の塩今年米 七郎衛門吉保 あを 201701  
竈もつ男へ持たす今年米 押田裕見子 201702  
新米やともあれ卵かけご飯 角野良生 201702  
今年米妻仏飯を大盛りす 田中臥石 末黒野 201702  
新米のむすび頬張る道の駅 秋山信行 やぶれ傘 201702  
今年米コイン精米機に入れて 森美佐子 やぶれ傘 201702  
新米を塩で結ぶや感謝のみ 長崎桂子 あを 201702  
新米を新碗に盛り差向い 竹村淳 201703  
風穴に暗き灯明今年米 大内和憲 万象 201703  
新米とはいつまでのこと零余子飯 中川句寿夫 ここのもん 201705  
今年米丼飯といふ昔 稲畑廣太郎 ホトトギス 201710  
新米に長き縁のありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201710  
姉上へと書かれ新米届きけり 柴田志津子 201709  
新米を送りほっこり湯治宿 七郎衛門吉保 あを 201711  
今年米手にし鼻よす目ききかな 七郎衛門吉保 あを 201711  
自販機につんと上向く今年米 つじあきこ 201712  
新米の名が口火切る国自慢 森岡正作 201712  
東京へ明日届くてふ今年米 岡田桃子 201712  
新米と聞いて見とれてしまひけり 溝渕弘志 六花 201801  
手に掬ひ手に温かし今年米 岡田正義 雨月 201801  
掬ふ掌のしろじろ光り今年米 伊藤希眸 京鹿子 201801  
受取りに苦労する程今年米 須賀敏子 あを 201801  
父祖の地の新米届く明日は晴れ 中島美冬 春燈 201801  
自炊子へ送る新米無洗米 下田奉枝 雨月 201802  
新米に梅干一つ進化せず 高木晶子 京鹿子 201802  
磨き上げ酒を醸さん今年米 山田佳乃 ホトトギス 201803  
縁側に積む新米や高く積む 永井恵子 春燈 201803  
父の名に新てふ字あり今年米 磯貝尚孝 清閑 201804  
ほの温し新米に手を埋めれば 今井康子 201802  
新米をこぼるるほどに供へけり 高倉和子 201802  
玄関に子のメモのあり今年米 山口郁子 末黒野 201804  
新米を白の茶碗に八分目 林豊美 船団 201806  
新米に心を添へてたまはりし 稲畑汀子 ホトトギス 201810  
水加減減らし新米炊き上る 稲畑汀子 ホトトギス 201810  
新米の滋賀県産に箸とどめ 佐藤淑子 雨月 201811  
新米研ぐ老いを分け合ふ妻のゐて 山崎刀水 春燈 201811  
塩むすびのふはり大きく今年米 秋山文子 末黒野 201812  
新米の手ざはり先祖に遇ふごとし 中貞子 201812  
新米のおこげ香ぐはし土鍋炊 荻坂真稚子 雨月 201901  
新米の美味しうなぎも又うまし 林いづみ 風土 201901  
新米の一つぶ掬ふ重さかな 西村白杼 京鹿子 201901  
在所から「ひとめぼれ」てふ今年米 佐々木あつ子 やぶれ傘 201902  
新米の荷の届きたる旗印 佐藤花木 雨月 201903  
新米を軽々担ぎ男来る 横田敬子 201905  
新米を嗅ぐや家郷の梁太し 田岡千章 201905  
優賞の新米五キロ提げて来し 三井所美智子 201907 新米・今年米→ 1

 

2019年10月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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