新 樹 7   222句

朝の虹ひとり仰げる新樹かな   石田波郷   鶴の眼

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
新樹光瞼にあふれをりにけり 山田六甲 六花 201105  
研修医の眩しき白衣新樹風 吉田晴子 201107  
空港へ一直線や夜の新樹 水原春郎 馬醉木 201107  
新樹光パンダ押しだす刻を待つ 鴨下昭 201107  
午後の陽の跳ねて目にしむ新樹光 上原 重一 201107  
人の背に翼の名残り新樹燃ゆ 川崎真樹子 春燈 201107  
ルルドヘの細道新樹伝ひかな 能村研三 201107  
目に見えぬものへ怖れや新樹雨 藤原照子 201107  
雨音が偈を誦す新樹明りかな 鳥居おさむ ろんど 201107  
新樹光ふんばり立てる一歳児 浅田奈美 酸漿 201107  
新樹光浴びてさまよふ牧の丘 松元末則 酸漿 201107  
唐門の色あせてをり新樹晴 谷村幸子 201107  
新樹光朝のホテルの皿真白 西山浅彦 春燈 201108  
新樹の香折り目きつちり野に満ちし 鴨下昭 201108  
流れゆく霧に新樹の香のながれ 四條進 201108  
地響きを立てし流鏑馬新樹光 雨宮しをん 201108  
幕間の予約のランチ新樹光 史あかり ぐろっけ 201108  
聖水を入るる貝殻新樹光 大川ゆかり 201108  
罪なきを訴へし山新樹燃ゆ 井山幸子 万象 201108  
誰何されさうに脱けたる新樹林 佐藤山人 201108  
家中の銀食器覚め新樹光 福永尚子 ろんど 201108  
足裏にかなふスリッパ新樹の夜 渡辺数子 火星 201108  
なにもかも透けてゆくなり新樹光 中野京子 201108  
胸ぬちを濡らして雨の新樹かな 窪田佳津子 雨月 201108  
一山の新樹に染まりゆく如し 上原恒子 雨月 201108  
星は光新樹は闇を深めをり 松本三千夫 末黒野 201108  
日のにほひ風のにほひや新樹光 山崎稔子 末黒野 201108  
雲軽し新樹の下の握り飯 鶴見董子 末黒野 201108  
僧兵の集ひし寺や新樹光 林和子 201109 根来寺
雨来るかさざめき止まぬ夜の新樹 熊切光子 末黒野 201109  
新樹晴あれこれ言ひて絵馬見上ぐ 谷村幸子 201109  
新樹光けんめいに漕ぐ車椅子 中尾廣美 ぐろっけ 201109  
子の目玉母より大き新樹光 中原幸子 船団 201110  
馬の眸の中に新樹の風揺らぐ 葉山彰 ろんど 201110  
みほとけへ楢の新樹の日のひかり 三枝正子 万象 201110  
湖よりの風吹き抜けて夜の新樹 鷹崎由未子 花野 201112  
新樹光神が背を押す車椅子 岩永はるみ 白雨 201203  
夜の新樹闇一枚となる迅さ 稲畑汀子 ホトトギス 201205  
船の汽笛這ひ上がりくる新樹光 中江月鈴子 201205  
風が風呼ぶ風が風生む新樹光 中江月鈴子 201205  
新樹の香纏ひ追悼ミサの席 稲畑廣太郎 ホトトギス 201206  
厨子内の秘仏や如何に新樹光 塩路隆子 201207  
飾り窓にボトルシップや新樹光 塩路五郎 201207  
菩提樹の洞の活きづく新樹かな 笠井清佑 201207 百済寺
一身を新樹に埋もれ百済寺 笠井清佑 201207 百済寺
新樹光受刑者作の紅緒下駄 松岡和子 201207  
満月に柞の新樹さわ立ちぬ 石本秋翠 馬醉木 201207  
終演のベル鳴る夜の新樹かな 柴田志津子 201207  
新樹光ビルの谷間に江戸名園 岡野ひろ子 201207  
牛が牛ぼうぜんと見る新樹中 仁平則子 201207  
亡き夫のアルバム捲る新樹の夜 岡野ひろ子 201207  
木遣歌そろひ高まる新樹光 吉田陽代 201207 八坂神社改築
息吐いて柔軟体操新樹光 田中藤穂 あを 201207  
突き抜けし子らの歓声新樹光 森理和 あを 201207  
千曲川の歌が吾呼ぶ新樹光 西田史郎 201208  
ゲスト皆婚の証人新樹光 鈴木照子 201208  
肩を貸す男らの背に新樹光 加藤みき 201208  
線描のみ仏なりし新樹光 中野京子 201208  
新樹光憂さと侘しさ剥がれゆく 岩月優美子 201208  
朱柱の色町名残り新樹光 吉田政江 201208  
新樹光やぐらの奥に五輪塔 中村洋子 風土 201208  
せせらぎへ弾む鳥語や新樹光 柴崎甲武信 春燈 201208  
せせらぎに揺れて差し込む新樹光 藤岡紫水 京鹿子 201208  
底光る銀嶺銀座新樹噴く 豊田都峰 京鹿子 201208  
補助輪を何度はづすや新樹影 安田一郎 京鹿子 201208  
描くときはジャズ聴きながら新樹の夜 細川知子 ぐろっけ 201208  
新樹窓枕並べて国訛り 先山実子 ぐろっけ 201208  
正面の席空いてゐる新樹の夜 渡辺数子 火星 201208  
新樹光窓に見るのみ老の日々 大橋敦子 雨月 201208  
ニュータウン歳月積みて新樹光 大橋晄 雨月 201208  
麻沙子偲ばむ人ら四方より新樹光 大橋晄 雨月 201208  
汝の姿新樹の翳にふと見たり 大橋晄 雨月 201208  
中央線蛇行新樹をすり抜けて 大橋晄 雨月 201208  
新樹光しかと受け止め忌の列に 上坂渥子 雨月 201208  
寺のどの新樹にも風麻沙子の忌 上坂渥子 雨月 201208  
麻沙子師の声よ面輪よ新樹光 隅田恵子 雨月 201208  
たまきはるいのち新樹の光満つ 村上悦子 雨月 201208  
雨やみて月の新樹となりにけり 吉清和代 万象 201208  
陽光を捉へきれざる新樹かな 藤生不二男 六花 201208  
放課後のグランドピアノ新樹光 平居澪子 六花 201208  
揺れざるも揺るるも妖し夜の新樹 米山のり子 馬醉木 201209  
古町の屋根はなめらか夜の新樹 田岡千章 201209  
陶山神社の陶の狛犬新樹光 栗山恵子 雨月 201209  
武蔵野の雑木林の新樹光 塩見治郎 雨月 201209  
諸手あげ鳥に宿かす夜の新樹 史あかり ぐろっけ 201210  
古井戸の水面に届く新樹光 神谷さうび 末黒野 201210  
きらめくは晴れゆく新樹なりしかな 稲畑汀子 ホトトギス 201305  
消えてゆく日の斑新樹の狭庭かな 稲畑汀子 ホトトギス 201305  
月光を葉に躍らせる新樹かな 布川直幸 201306  
上質の風を吹かせる新樹かな 黒澤登美枝 201306  
煌めきは千手菩薩となる新樹 塩貝朱千 京鹿子 201306  
葉先より名残の雨の新樹かな 井上石動 あを 201306  
野趣に富む窯変の壺新樹光 井口淳子 201307  
仰ぎ見る新樹の空や師の声す 安立公彦 春燈 201307 祝800号
嵐雪の句碑ある庭の新樹蔭 鈴木阿久 201307  
あをあをと僧の頭や新樹光 鈴木セツ 201307  
白富士の裾野を覆ふ新樹かな 佐藤喜仙 かさね 201307  
参道や園児行進新樹光 赤座典子 あを 201307  
聖堂の闇美しき新樹冷 古賀しぐれ ホトトギス 201310  
姿勢よき学長像や新樹光 青木朋子 201310  
眼鏡屋は総硝子張り新樹光 荒井千佐代 201310  
いつになく自画像を追ふ夜の新樹 鷺山珀眉 京鹿子 201401  
煙草火のぽつと浮きたる夜の新樹 山本耀子 絵襖 201404  
心地よき新樹を渡る風纏ひ 稲畑汀子 ホトトギス 201405  
夜の新樹昼の新樹と風渡る 山本みち子 201406  
幾松のからくり天井新樹光 篠田純子 あを 201406 幾松
蝉丸トンネル抜けこれやこの新樹光 篠田純子 あを 201406 湖東三山
湖畔ゆきメタセコイヤの新樹かな 三川美代子 201407  
新樹光浴びつつ野外コンサート 小西和子 201407  
手を洗ひ息をにごさず新樹の杜 塩田朱千 京鹿子 201407  
満天の星降る岬新樹の香 鈴木照子 201407  
四囲新樹五重塔に佇みて 大橋晄 雨月 201407  
新樹晴嶺々は魁夷の青をもて 落介絹代 風土 201407  
教会の鐘リズミカル新樹光 塩路五郎 201407  
ほろほろと親恋ふ禽か夜の新樹 石本秋翠 馬醉木 201407  
ルノアールの彩に曙杉新樹 大橋晄 雨月 201407  
トランペットの試奏高らか新樹光 塩路五郎 201407  
注射器に我が血どくどく新樹光 高橋泰子 201408  
僧に蹤く百間廊下新樹光 中村洋子 風土 201408  
身に過ぐる勲章重し新樹光 渡辺和夫 ろんど 201408  
新樹光法話の声のよく通る 坂場章子 201408  
新樹光母の視界を子は自在 宮城勉 万象 201408  
新樹光3Dプリンター始動 田尻勝子 六花 201408  
樟新樹手負ひの鳥を匿へる 松本美簾 馬醉木 201408  
日章旗新樹の森をぬきん出る 川村文英 ろんど 201408  
街新樹色さまざまに吹かれ立つ 高橋照子 雨月 201408  
風音に風音生まれ夜の新樹 すずき巴里 ろんど 201408  
妙音天楽奏でませ新樹光 塩見英子 雨月 201408  
夫と行く御室巡礼新樹光 山崎里美 201408  
新樹光ギプスの腕庇ひゆく 大嶋洋子 春燈 201408  
日照雨過ぐ四方の山々新樹光 西川みほ 末黒野 201408  
赤帽のマーチングバンド新樹光 井口淳子 201408 加賀百万石祭
天空のリフトで巡る新樹光 松田和子 201408  
対岸は温泉街や夜の新樹 藤田素子 火星 201408  
み仏と縁の綱や新樹光 国包澄子 201408  
ゴンドラのぐらり眩む新樹光 米山のり子 馬醉木 201408  
ひとり寝の日記書き足す新樹の夜 高橋たか子 馬醉木 201409  
新樹光厩舎の湿り臭ひけり 永田万年青 六花 201409  
新樹下の孔雀の揺らす羽の艶 片岡久美子 201409  
寝返ってまた泣き出すや新樹光 たかはしすなお 201409  
終曲の余韻にひたる新樹の夜 石川寿夫 ろんど 201409  
湧水を五指より零し新樹光 森清堯 末黒野 201409  
時空超え秘仏の開扉新樹光 十時和子 201409  
少年のとんぼ返りや新樹光 岡田史女 末黒野 201409  
新樹光脈打つ栗毛撫でをれば 廣畑育子 六花 201409  
越前の湯に浸りつつ新樹の香 塩路隆子 201409  
後脚で耳掻く仔牛新樹光 大内マキ子 万象 201409  
新樹光人は末期に見るといふ 高橋将夫 201410  
参道の長さに新樹明りかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201504  
なほ奥に白樺新樹そよぐ森 稲畑汀子 ホトトギス 201505  
どこまでもそよぐ新樹に癒さるる 稲畑汀子 ホトトギス 201505  
新樹冷北の旅よりつづくもの 稲畑汀子 ホトトギス 201505
目の前の暗くなるほど新樹光 中江月鈴子 201506  
をんな独り素顔にもどる夜の新樹 寺田すず江 明日葉 201505  
霽れて来て新樹の光る門出かな 中貞子 201507  
宝物館に新樹光の影ゆるる 中貞子 201507  
新樹光仰ぎ余命のことなどを 藤丸誠旨 春燈 201507  
特急の通過の駅や新樹光 土屋光男 春燈 201507  
夜の新樹羽生結弦の目が射りぬ 辻美奈子 201507  
峰新樹むらさき淡く街沈む 松本鷹根 京鹿子 201507  
乳母車押す坂道の新樹光 臼井珊瑚 201507  
華やぎを余さず降らす新樹かな 黒沢登美枝 201507  
弥陀彫れる鑿きらきらと新樹光 堀田清江 雨月 201507  
ブロンズの捥がれし手脚新樹冷ゆ 石本百合子 馬醉木 201508  
読み了へて昂りなほも夜の新樹 間宮あや子 馬醉木 201508  
聖廟の庭の楷樹や新樹光 山口郁子 末黒野 201508  
門灯の点れば匂ふ夜の新樹 藤岡紫水 京鹿子 201508  
木洩日のいよよ艶増す新樹林 柴崎富子 春燈 201508  
三歳のいつも駈け足新樹光 羽根嘉津 201508  
対岸の主と抽んで樟新樹 大橋晄 雨月 201508  
新樹燃ゆ青き地球に我等住み 室伏みどり 雨月 201508  
教会のステンドグラス新樹光 岡淑子 雨月 201508  
十字架は雲の向かふに新樹光 犬塚李里子 201508  
神木の七種寄り木や新樹光 杉原ツタ子 201509  
新樹光散らすグラスやチェコ遠し 赤岡茂子 春燈 201509  
油絵具盛り上げ描く新樹かな 内藤呈念 ホトトギス 201510  
城垣の反りの力学新樹晴 岩田公次 ホトトギス 201510  
眠る子にねむる力や新樹光 三屋英俊 万象 201510  
総身に享くる至福や新樹光 三橋玲子 末黒野 201510  
太陽を若返らせる新樹光 池田光子 201510  
新樹晴覆ふべールや母の逝く 伴明子 ホトトギス 201511  
音楽と芭蕉との縁新樹晴 稲畑廣太郎 ホトトギス 201605

てあとるさっくす

CD受贈御礼

家居して新樹の風に包まるる 稲畑汀子 ホトトギス 201605  
水音のぶなの新樹の裾にかな 升田ヤス子 六花 201605  
湧き水の砂のこをどり新樹光 升田ヤス子 六花 201605  
新樹光墓石に影の揺れてをり 藤生不二男 六花 201605  
やはらかき蚊の浮きゐたる新樹の夜 山田六甲 六花 201606  
樟新樹命の息吹き放ちたる 桜井知恵子 雨月 201606  
おほでらや新樹に映ゆる丹の擬宝珠 窪田粧子 馬醉木 201607  
街路樹は新樹に白線まつすぐに 林昭太郎 201607  
鍵盤を走りだす指新樹の夜 林昭太郎 201607  
大仏に着せたるやうな夜の新樹 福島茂 201607  
樟新樹木場の今昔見てをりぬ 山本喜朗 雨月 201607  
火の國の大地を新樹支へをり 原田達夫 201608  
水韻き新樹明りの先師の碑 鈴木漱玉 馬醉木 201608  
富士山麓一望千里新樹なる 大森道生 春燈 201608  
桂郎の句碑も墓前も新樹光 森高さよこ 風土 201608  
オーディオの電池錆びゐて夜の新樹 中嶋陽子 風土 201608  
港まで銀杏新樹の風浴びて 田中藤穂 あを 201608  
さはやかや新樹の坂で息を吸ふ 大坪貞子 万象 201608  
川せせらぎに揺れて入り込む新樹光 藤岡紫水 京鹿子 201608  
新樹光防衛省の塔高し 野中圭子 京鹿子 201608  
小面に新樹まぶしき美術館 服部珠子 雨月 201608  
束ねたるしろがねの髪新樹光 大川ゆかり 201608  
トンネルの行手にぱつと新樹光 伊藤よし江 201608  
ポロネーズ新樹の森に歩をとどむ 本多俊子 201608  
一身を貫く地震や新樹冷 岩岡中正 ホトトギス 201609  
朝刊に新樹の木洩日遊びをり 齋藤晴夫 春燈 201609  
黒き新樹黒き夜空や火星燃ゆ 飛高隆夫 万象 201609  
御手洗に水呑む鳥や新樹光 今越みち子 万象 201609  
新樹光能舞台より通る声 森清堯 末黒野 201609  
神苑の歩み新樹の冷えまとふ 深川淑枝 201609  
詩よつねに逆光に立つ新樹たれ 有松洋子 201609  
高台の新樹の先にクルス見え 渡邉孝彦 やぶれ傘 201609  
池静か新樹明りを刎ね返す 橋本くに彦 ホトトギス 201610  
北国の新樹湧きたつ山の風 中谷未知 末黒野 201610  
新樹光役行者の倚像美し 都築繁子 201612  
狛犬にいとしごのあり新樹光 工藤はる子 201612  
みどり児の吸いつぐ胸乳新樹光 芦田しずく 京鹿子 201701  
新樹光乳ガン手術断って 明星舞美 船団 201701  
新樹の夜時計はずさぬ男かな 津田このみ 船団 201701  
新樹光平和通一丁目 浅海好美 船団 201702 新樹 →8

 

2020年5月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。