信 濃 4     100句


作品
作者
掲載誌
掲載年月
母と子の旅に星降る信濃かな 高村和子 春燈 201111
野仏に白雨到れる信濃かな 伊藤ふみ 馬醉木 201111
ななかまど峠越えれば信濃なる 大村峰子 万象 201112
信濃への旅一つには走り蕎麦 赤座典子 あを 201112
頂相にふかぶか唱ふ信濃柿 鈴木初音 201201
故山めく信濃や雁の夜はことに 安立公彦 春燈 201201
雪渓の大き信濃に入りにけり 勝谷茂子 馬醉木 201201
ななかまど信濃の空の深きかな 都丸美陽子 春燈 201201
甲斐信濃入道雲の睨み合ふ 木村享史 ホトトギス 201201
立冬や信濃分去れ道標 高埜良子 春燈 201202
涸川に雲影あそぶ信濃かな 安立公彦 春燈 201202
一茶忌や信濃の旅をこころざす 塩田博久 風土 201202
はればれと春の信濃に鳶の声 白石正躬 やぶれ傘 201207
信濃路の峡に武者立つ幟かな 四條進 201207
緑なす信濃デッサン館の息 四條進 201207
信濃路の畦の案山子の夫婦とも 北崎展江 くりから 201209
上州と信濃を分くるすすき原 北崎展江 くりから 201209
栗の花信濃の夕ベ雨となる 島野ひさ 万象 201210
北秩父西は信濃へ赤とんぼ 野畑さゆり 201210
樺の花たれて信濃の空晴るる 白石正躬 やぶれ傘 201211
標高の千の信濃も豊の秋 浅野吉弘 201211
みすずかる信濃の嶺々や星月夜 池内とほる かさね 201211
新蕎麦や信濃に古りし旅の宿 安立公彦 春燈 201212
甲斐なまり信濃なまりと秋の山 田中藤穂 あを 201212
信濃路や稲架木の骨の風に立つ 秋場貞枝 春燈 201301
紅葉に燃ゆる信濃路空青し 丸山酔宵子 かさね 201301
信濃路や山風のたつ夏はじめ 大内佐奈枝 万象 201302
寒波来る信濃は風の硬きかな 水原春郎 馬醉木 201302
雪の信濃二尺の歩幅孤独にす 神田恵琳 跫音 201303
信濃路や一つ凍星須磨子星 神田恵琳 跫音 201303
馬酔木咲く信濃追分街道筋 松本周二 かさね 201306
信濃から姪も駆け付け五月の葬 長島清山 かさね 201307
桐の花ほとほと落つる信濃の夜 長山あや ホトトギス 201310
信濃旅地産地消の夏料理 田中浅子 201310
老鶯や甲斐と信濃のくにざかひ 野畑さゆり 201310
窓洩るる信濃追分夜の秋 藤見佳楠子 201310
科木(しなのき)の花の香を知る信濃旅 西和子 ぐろっけ 201311
信濃より甲斐へ育ちぬ雲の峰 安斎久英 末黒野 201311
父を待つやうに雷待つ信濃の夜 長山あや ホトトギス 201311
高架橋これより信濃道灼くる 安斎久英 末黒野 201311
口寄せて信濃を啜る新走 神戸やすを 201312
みすずかる信濃の里や蕎麦の花 池田節 春燈 201312
みすずかる信濃に入るや林檎照り 塩見英子 雨月 201312
走り蕎麦信濃訛も味のうち 小倉正穂 末黒野 201401
新そばを買うて信濃の旅土産 増田一代 201401
ゆく秋や信濃に古りし習学舎 安立公彦 春燈 201401
カフェテラスに信濃の風と焼りんご 201402  
奥信濃粧ふ山の発電所 三橋早苗 ぐろっけ 201402
信濃嶺の紅葉引き寄せ魅夷館 高久正 201403
干柿や信濃の空を軒先に 桑原逸子 201403
かさ増せる信濃小流れねこやなぎ 井上石動 あを 201403
信濃路や夢には非ず青き芥子 犬塚李里子 201409
夕立に嘶く馬も甲斐信濃 矢崎すみ子 201411
塩の径コスモスの路甲斐信濃 鳥居美智子 ろんど 201412
厚物咲並べ信濃の長屋門 コ田千鶴子 馬醉木 201501
日差受けおしくらごっこ信濃柿 増田一代 201501
火種には多すぎし柿信濃晴 藤森すみれ 201501
馬頭観音信濃は一位の実が真赫 室伏みどり 雨月 201501
信濃路は山また山の大花野 近藤ともひろ ろんど 201501
眠る山眠らぬ山も信濃晴 矢崎すみ子 201503
枯木宿裏へまはれば信濃川 安原葉 ホトトギス 201504
信濃路や霞の奥の杉襖 西郷慶子 201504
足しげく通ふ信濃路桃の里 大日向幸江 あを 201505
信濃路にりんご花咲く修司の忌 鶴岡紀代 春燈 201507
初紅葉信濃越後を跨ぐ旅 稲畑廣太郎 ホトトギス 201509
飛騨信濃分くる峠や朴の花 佐藤貞子 雨月 201509
老鶯や信濃の宿の自在鉤 野畑さゆり 201510
山葵咲き信濃は水の湧くところ 密門令子 雨月 201510
縄文の火の色灯し信濃柿 藤森すみれ 201512
蕎麦掻や信濃の風を聞きながら 稲畑廣太郎 ホトトギス 201512
大花火映して流る信濃川 神田美千留 京鹿子 201512
林檎食んで歯の跡白き信濃かな 熊川暁子 201512
甲斐信濃わかつ峠や濃竜胆 野畑さゆり 201512
信濃路や走る目当ての走り蕎麦 宮ア他異雅 末黒野 201601
銀嶺を高く信濃の枯野かな 池田友之 夏雲 201603
一川は信濃へ木曽の夏の川 池田友之 夏雲 201603
信濃路の一会の宿に狐鳴く 小林共代 風土 201604
信濃川春の出水となりにけり 小林のり人 春燈 201606
東風や東風信濃一宮幟旗 矢崎すみ子 201607
信濃路や麦の秋風吹き渡る 町山公孝 201607
昨夜信濃今宵摂津の夜の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 201608
みすずかる信濃へ旅の更衣 錫木妙子 馬醉木 201609
一茶忌や信濃に虚子の暮せし日 稲畑廣太郎 ホトトギス 201611
みすずかる信濃は湖の星涼し 岡田貞峰 馬酔木 201611
信濃攻めの棒道ここと道をしへ 岡田貞峰 馬酔木 201611
鳩吹けば信濃の山河よみがへる 石本百合子 馬酔木 201611
この山を越えれば信濃葛の花 森川絢子 京鹿子 201701
信濃路や冬満月と農家あり 田中信行 201703
吊し柿夕日に溶けて信濃かな 田中信行 201703
小春日の漁の小舟や信濃川 五味紘子 末黒野 201703
信濃なる火の山黙し芽吹き急 藤森すみれ 201706
信濃かな青梅の実のやはらかき 延川五十昭 六花 201707
信濃では選択科目は青胡桃 つじあきこ 201709
夏の海へ水押し出せる信濃川 森なほ子 あを 201708
信濃より大秋晴を繋ぐ帰路 稲畑廣太郎 ホトトギス 201711
栗拾ふ旅の信濃の風小僧 コ田千鶴子 馬醉木 201711
早稲の香や大きく曲る信濃川 布施政子 馬醉木 201712
秋茜信濃に多き塞の神 高埜良子 春燈 201712
草紅葉信濃ゆ甲斐へ塩の道 高埜良子 春燈 201712
甲斐信濃徐々に整ふ鴨の陣 上谷昌憲 201802
信濃→5      

 

2021年7月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。