清 水 4     146句

絶壁に眉つけて飲む清水かな    松根東洋城

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
呑むほどに臓腑透けをり岩清水 松岡和子 201108  
清水汲むペットボトルのすぐ曇り 千田百里 201108  
岩清水伝ふルルドの聖母径 吉田政江 201108  
真清水を掬ひて期することのあり 上原恒子 雨月 201108  
心経をとなへて掬ぶ岩清水 長谷川閑乙 馬醉木 201109  
神妙に手で掬ひ飲む青清水 中江月鈴子 201109  
青清水湧く神域の奥に入る 中江月鈴子 201109  
老舗なる味噌屋の庭に清水湧く 亀田やす子 万象 201109  
薬効に神の清水の力借る 丸井巴水 京鹿子 201109  
山清水顔にぶつけてかつふくむ 竹久みなみ 風土 201109  
真清水に漁るごと銭洗ひけり 大石誠 201109  
鐚銭に日の当たりたるいわ清水 山田六甲 六花 201109  
真清水の音や秘境の露天風呂 中本吉信 201110  
こめかみの痛くなりたる清水かな 荒井和昭 201110  
笹の葉の円錐コップ清水汲む 久染康子 201110  
神鶏は人間ひとあひよそに清水飲む 熊川暁子 201110  
手にむすぶ水の明るき山清水 篠原幸子 春燈 201112  
嶺近し踏んばりて汲む岩清水 野畑小百合 201112  
真清水に木洩れ日の光ゲ揺れにけり 有賀昌子 やぶれ傘 201112  
杉の葉の積もりし窪の清水汲む 海野勲 万象 201112  
階の崩るるままや苔清水 上月智子 末黒野 201204  
公爵の四阿に嚥む苔清水 品川鈴子 ぐろっけ 201206  
ボールペン流るる速さ岩清水 大坪景章 万象 201208  
蹲の山清水引く利休の碑 長谷英夫 馬醉木 201209  
清水なほ湧きゐて特攻兵舎跡 植木緑愁 201209  
木洩れ日に音くつきりと岩清水 東島若雄 201209  
岩清水岩打つ音の静かなる 大坪景章 万象 201209  
きらきらと朝日をはじく岩清水 大信田梢月 万象 201209  
深山路をそば屋の単車岩清水 北尾章郎 201210  
山清水神の渡りし石の橋 田代貞枝 201210  
納得が胸に落ちゆく岩清水 古川夏子 201210  
山清水底まで日ざし充ちてをり 田所節子 201210  
苔清水四つん這ひにて汲みにけり 藤井久仁子 ぐろっけ 201210  
仏へのみやげに汲みし山清水 細川知子 ぐろっけ 201210  
山脈のみぞおち蹴つて岩清水 梶浦玲良子 六花 201210  
真清水や切り口青き竹の杓 岡田史女 末黒野 201211  
清水呑み躰の重さ肩にのる 伊藤希眸 京鹿子 201211  
泥靴を洗ふも清水山の小屋 史あかり ぐろっけ 201211  
橅清水飲めば妙薬二日酔ひ 細川知子 ぐろっけ 201211  
岩清水昼も小暗き行者洞 今村征一 ホトトギス 201212  
手櫛もて髪整へる岩清水 武田紀久 やぶれ傘 201301  
神無月求む香炉の清水焼 南奉栄蓮 風土 201302  
掬ひては零しつ漱ぐ山清水 成田美代 201302  
大庄屋背戸の巌の冬清水 和田照海 京鹿子 201303  
岩清水汲みしコップに山の影 広渡敬雄 201303  
冬鵙や清水に浄む蛇綱道 大竹淑子 風土 201305  
雪解けの清水を求め山路行く 後藤克彦 かさね 201306  
岩清水滴りながらこほりけり 有賀昌子 やぶれ傘 201306  
雪降るや清水一角すぐきられ 岸千手 201305  
殉教趾庭に絶えざる苔清水 熊丸淑子 馬醉木 201307  
しばらくは耳傾けて山清水 亀井紀子 201307  
ひしひしと山気伝ふる清水汲む 宮平静子 雨月 201310  
西陣や織屋の奥の湧き清水 片岡久美子 201310  
掬ふ手のしびれるほどの清水飲む 松井洋子 ぐろっけ 201310  
名水と標札のある清水酌む 久世孝雄 やぶれ傘 201310  
声明の染みる魚山の山清水 山田佳子 201310  
二歩に尽く木橋なりけり草清水 岡井マスミ 末黒野 201310  
有り余る清水を引きて山暮し 尾崎みつ子 雨月 201311  
草の根の白ゆさゆさと清水かな 高橋明 末黒野 201311  
石清水に喉を潤す峠道 石塚清文 やぶれ傘 201312  
黄鶺鴒冬の真清水浴びに来る 瀧春一 花石榴 201312  
清水寺へつづく灯路や花の宵 高谷栄一 璦別冊 201408  
一掬の清水やわれも旅人なる 安立公彦 春燈 201408  
真清水や體くまぐま透きとほる 竹中一花 201408  
真清水で珈琲淹るる水葵の花 小泉欣也 ろんど 201408  
浸す足抜けば清水に戻りけり 布川直幸 201408  
倒木のそのままに苔清水かな 大橋晄 雨月 201408  
これからは未知の人生岩清水 佐瀬晶子 ろんど 201409  
走り根に少し休めと山清水 安藤しおん 201409  
からし添へ清水寺の心太 鈴木阿久 201409  
山清水引き込み峡の暮しかな 西川みほ 末黒野 201409  
磨崖佛の喉を湿らす苔清水 笠井敦子 201409  
いたはりのやうに溢るる山清水 箕輪カオル 201409  
山峡の捨田を満たす山清水 安斎久英 末黒野 201409  
これからは未知の人生岩清水 佐瀬晶子 ろんど 201409  
清水涌くほとり静かな昼さがり 藤波松山 京鹿子 201410  
神在す証と思ひ清水汲む 藤岡紫水 京鹿子 201410  
岩清水啜り火照りを鎮めけり 大橋伊佐子 末黒野 201410  
山清水引きて茶店の冷奴 鎌田篤 雨月 201410  
手を浸し清水の鏡崩しけり 卯木堯子 春燈 201410  
じやぶじやぶと顔を洗うて山清水 中道愛子 201410  
山葵田に引く杉山の清水かな 増田幸子 万象 201410  
登り来て神の水とも山清水 大橋晄 雨月 201410  
掬ひたる山の匂ひや岩清水 岡野里子 末黒野 201411  
清水に手浸して罪のあらはなり 柴田佐知子 201411  
清水寺に「舌切茶屋」てふ涼しかり 神蔵器 風土 201411  
清水飲む獣のやうに膝を折り 戸栗末廣 201412  
清水ひと湧き大多摩川へなだれけり 井上石動 あを 201506  
新しき竹樋をゆく清水かな 天野美登里 やぶれ傘 201508  
岩清水飲みて延命信じをり 柴田久子 風土 201508  
庭清水かつて許六の家の址 安部和子 雨月 201508  
清水湧く水と光をからませて 大橋弘子 末黒野 201509  
岩清水含めど消えぬ渇きかな 寺田すず江 201510  
歪みても翳ありありと底清水 原田達夫 201510  
山清水祀り棚田の水尽きず 密門令子 雨月 201510  
岩清水卒寿のいのち惜しめとぞ 本多俊子 201511  
法然は岩をも穿つ山清水 熊川暁子 201511  
小競り合ひの羽根の散らばる清水かな 大内和憲 万象 201511  
両の手にたまる清水を待つ至福 山咲和雄 末黒野 201511  
中耕の鍬を休めて草清水 柴田洋吾 201511  
厨房へ引きたる清水父の郷 久世孝雄 やぶれ傘 201512  
とくとくと苔清水して西行忌 津川かほる 風土 201512  
八方より崖清水して深大寺 津川かほる 風土 201512  
限界の喉に清水を給はりぬ 田部井幸枝 201608  
走井の清水先づ汲む旅ごころ 沼田巴字 京鹿子 201608  
山清水雲母もろともに掬ひをり 成田美代 201609  
石清水十指揃へで掬ひけり 内山照久 201609  
歯にしみて心にしみて岩清水 高橋将夫 201609  
庭清水井月さんと呼ぶ住持 山口ひろよ 201610  
手水舎の真清水美し菊の紋 杉本薬王子 風土 201611 梨木神社
源流の岩間に生るる清水かな 濱谷和代 万象 201611  
源流を訪ねて掬ふ清水かな 浜野桃華 万象 201612  
清水汲む聖母の奇跡信じつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201705  
山清水湧きて大海への一歩 稲畑廣太郎 ホトトギス 201705  
旅疲れ癒やす清水に手をひたし 稲畑汀子 ホトトギス 201705  
まつのをの御(み)井の清水(ましみず)濃山吹 鈴鹿呂仁 京鹿子 201706  
まつのをの御井の清水(ましみず)濃山吹 鈴鹿呂仁 京鹿子 201706  
脈々と直哉旧居の岩清水 杉本光祥 201708  
山清水葉の器もて賜りぬ 中田禎子 201708  
両の掌を器としたり山清水 竹内悦子 201709  
我も生き地球も生きし清水湧く 柴田靖子 201709  
百年のいのち芳し岩清水 浜福惠 風土 201709  
手に汲める清水やゆるる生命線 黒滝志麻子 末黒野 201709  
山清水泥田にひかり注ぎけり 岡野里子 末黒野 201709  
守り継ぐ棚田潤す山毛欅清水 山本無蓋 201709  
山望む誕生の日の草清水 山崎靖子 201709  
遠く来て神の清水を手に余す 山崎靖子 201709  
石清水匂ひも色もなく淋し 高橋将夫 201710  
手の平に掬ふ色なき清水かな 安斎久英 末黒野 201710  
岩清水掬ふや遠嶺仰ぎつつ 安斎久英 末黒野 201711  
清水へ三年坂や夕月夜 今村千年 末黒野 201711  
清水湧く桂大樹の木暗がり 土井三乙 風土 201711  
山清水静かに砂を弾きゐる 森山暁湖 万象 201712  
苔清水きらめき森の美術館 加藤静江 末黒野 201712  
清水汲むスイッチバックの一両車 土江比露 春燈 201712  
飲むほどに体透きゆく岩清水 今井康子 201712  
石清水宮(いわしみず)汲めば弾ける春の水 高野昌代 201805  
上中下使ひ分けあふ霊清水 山田六甲 六花 201807  
島宮の清水掬ぶや五体透け 長谷川閑乙 馬醉木 201807  
水筒の重み増したる岩清水 上野進 春燈 201809  
道祖神の道案内や草清水 赤座典子 あを 201808  
岩清水十指に汲みて痺れけり 外山節子 末黒野 201810  
岩清水ごくりと緑ひろごりぬ 戸栗末廣 201811  
山清水酷使の錠を浸しけり 田辺博充 201901  
街中に清水湧く音鳥渡る 中嶋陽子 風土 201901  
山清水じわりと命惜しめとぞ 本多俊子 201906 清水→ 1

 

2019年7月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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