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ほんの少し家賃下りぬ蜆汁   渡辺水巴

寒蜆  土用蜆

作品
作者
掲載誌
掲載年月
蜆汁かたことことと濁りゆく 吉田幸恵 やぶれ傘 202006
宍道湖の呼吸いきが聞こえる蜆汁 いき三椚淳 202006
鳴いてるか笑ってゐるか蜆汁 佐藤恭子 あを 202006
あれそれの多くなりけり蜆汁 松本胡桃 風土 202007
深酒の五臓六腑や蜆汁 荻布貢 202007
旅立に起こされたるや蜆汁 江見巌 六花 202007
妻よりも多き錠剤蜆汁 和田啓 末黒野 202007
ふとこぼす蜆の吐息夜の厨 高濱朋子 ホトトギス 202007
灯を消せば蜆呟く厨かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202103
あぶく一つ寒の蜆の二十五時 石原孝人 京鹿子 202104
蜆採る舟の遠近湖光る 中村洋子 風土 202105
鬼蜆入荷す砂利の音を立て 橋添やよひ 風土 202105
朝市の蜆出所を問はれたり 土井三乙 風土 202105
宍道湖の蜆汁てふ朝の膳 鈴木石花 風土 202106
わが作のラジオ洩る夜の蜆汁 石川桂郎 風土 202107
舌に砂残るも瀬田の蜆汁 井上和子 202108
老けふも持病に効くと蜆汁 安原葉 ホトトギス 202109
二隻ゐて背中合せの蜆舟 北村操 202110
宍道湖を恋うて蜆の呟ける 稲畑廣太郎 ホトトギス 202203
蜆汁啜り潮騒聴いてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202203
ため息をつくがに動き夜の蜆 小山繁子 春燈 202205
映画村子役声張る蜆売 溝越教子 春燈 202205
みづうみの雨を見てゐる蜆汁 青谷小枝 やぶれ傘 202205
手応へに空傾けて蜆舟 石原孝人 京鹿子 202205
宍道湖に舟影いくつ蜆掻く 川田好子 風土 202205
触合へば太古の音の蜆かな 近藤牧男 春燈 202206
蜆汁無心の孫の殻の山 山本泰人 春燈 202206
定刻のラジオ体操蜆汁ふ 原光生 202207
備前堀川に蜆取りゐて昼すぎて 眞田忠雄 やぶれ傘 202208
夜の厨蜆祈りの声かとも 稲畑廣太郎 ホトトギス 202303
青々と蜆開いてより香る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202303
蜆→ 1

 

2023年3月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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