秋海棠(断腸花)     140句

秋海棠西瓜の色に咲きにけり   芭蕉

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
藍甕や秋海棠の雨こぼす 布施まさ子 風土 199812  
秋海棠亡き母の部屋そのままに 布施まさ子 風土 199812  
雨足のわづかにななめ秋海棠 阿部ひろし 酸漿 199911  
秋海棠散らしきれずに雨止みぬ 済藤深生枝 199911  
ほろほろと首塚暮れて秋海棠 松本恒子 ぐろっけ 199912  
秋海棠昔ながらの手水鉢 山本潤子 いろり 200001  
すがすがと山の空気や秋海棠 木村伊都子 遠嶺 200001  
掛籠に秋海棠の花垂るる 二瓶洋子 六花 200003  
雨待ちて秋海棠の咲きにけり 阿部ひろし 酸漿 200011  
秋海棠流れに紅を傾げたる 大橋敦子 雨月 200011  
秋海棠夫の遺愛の備前焼 芳賀雅子 遠嶺 200012  
夫の留守紅を深めし秋海棠 西村咲子 六花 200012  
秋海棠なむあみだぶは声あげよ 岡井省二 200104  
鯉はねて秋海棠の花こぼす 大田かづみ いろり 200110  
雷あとの庭にかしぎし秋海棠 寺崎美江女 春耕 200111  
御東征ありたる径の秋海棠 大畠政子 雨月 200112  
秋海棠優しく咲いて秋の庭 河合笑子 あを 200112  
乳飲児の爪透きとほる秋海棠 深田雅敏 200201  
秋海棠こころ重たき日のありぬ 上原光代 酸漿 200210  
絶筆の一滴とびぬ秋海棠 神蔵器 風土 200211  
参道に秋海棠のなだれ咲く 大塚洋子 酸漿 200211  
秋海棠岩屋大師に声ひびく 川原典子 酸漿 200211  
秋海棠戸口向き合ふ路地の家 深澤テル子 200212  
今日よりは秋海棠に子規想ふ 尾崎恭子 雨月 200212  
湖風の通り抜けたる秋海棠 金川眞里子 百鳥 200212  
つくばいの裾ほんのりと秋海棠 西村咲子 六花 200310  
秋海棠落ちて繋がる水の上 辻直美 200311  
玉垣で囲む霊泉秋海棠 伊藤葉 雲の峰 200311  
秋海棠母の遺愛の袱紗かな 浅井美子 遠嶺 200312  
裏庭に花径生れ秋海棠 金山千鳥 酸漿 200312  
子規庵の碾臼隠す秋海棠 梅原美子 200312  
秋海棠より石畳つづきけり 神谷瑛子 百鳥 200312  
小春日の高尾に咲くよ秋海棠 阿部ひろし 酸漿 200401  
遠き日の夢より覚めぬ秋海棠 朝倉富次 酸漿 200406  
不許葷酒入山門秋海棠 中川晴美 雲の峰 200411  
秋海棠つくばひに雲流れゆき 堀一郎 雲の峰 200411  
山間の十戸の暮し秋海棠 北村菜々子 草の花 200411  
秋海棠うみたて卵てのひらに 谷村幸子 200412  
いつとなく咲いて親しき秋海棠 青木民子 酸漿 200412  
杉並木秋海棠に朝日差す 浅田光蛙 対岸 200412  
秋海棠点前の娘の細い指 長瀬節子 ぐろっけ 200412  
一葉の井戸水受くる秋海棠 安永圭子 風土 200501  
秋海棠濡縁もたぬ家殖えて 小田司 馬酔木 200511  
大杉の根元そびらに秋海棠 井上幸子 酸漿 200511  
秋海棠咲かせて秋の滝となる 西山美枝子 酸漿 200512  
沢の道秋海棠に触れつ行く 清水伊代乃 酸漿 200512  
断腸花胸に寸鉄しのばせて 小谷延子 栴檀 200512  
琴線に触るる便りや秋海棠 永田歌子 遠嶺 200601  
秋海棠愛づや名利に縁のなく 山田夏子 雨月 200611  
秋海棠絶ゆることなき友の庭 島崎勇作 酸漿 200611  
庭中が秋海棠に揺れにけり 中緒和子 酸漿 200611  
湯治場の路地から路地へ秋海棠 竹内美智代 酸漿 200612  
蹲踞の縁の乾きや秋海棠 野口光江 遠嶺 200701  
秋海棠こころととのふ雨の音 浜田栄子 京鹿子 200701  
秋海棠明日いいことありさうな 星輝子 遠嶺 200702  
思ひごとふと声に出て秋海棠 上林孝子 200702  
断腸花平家落人棲みし渓 坂上香菜 時流 200703  
秋海棠先師の句碑に添ひて咲く 細川コマヱ 雨月 200711  
日を畏る秋海棠をしむかな 本多俊子 200712  
滝行場閉ざされてより秋海棠 鎌田篤 雨月 200712  
寺の庭秋海棠のなだれ咲く 大里快子 酸漿 200712  
掃出し窓より秋海棠の見えゐたり 岡和絵 火星 200712  
秋海棠老木の根を囲み咲く 阿部ひろし 酸漿 200712  
秋海棠滝廉太郎のピアノかな 竹内悦子 200801  
秋海棠柾目揃ひし長廊下 桜三奈子 200801  
落武者の軒寄せ合ひて秋海棠 奥田妙子 ぐろっけ 200801  
かあさんと呼ぶ声今も秋海棠 大坪景章 万象 200802 欣一忌
沢沿にはや秋海棠咲きにけり 東芳子 酸漿 200809  
秋海棠静かなる刻流れけり 佐用圭子 200810  
弁天の道を飾れり秋海棠 阿部ひろし 酸漿 200810  
口籠る二度目の約束秋海棠 芹沢千春 炎環 200811  
秋海棠ポニーテールの耳澄ます 高橋秋子 炎環 200811  
つぶやきとならぬ雨なり秋海棠 阿部ひろし 酸漿 200811  
秋海棠姿目に入る庭の道 阿部ひろし 酸漿 200811  
幼子の紅の鼻緒や秋海棠 中川悦子 酸漿 200811  
風吹けば風吹くままに秋海棠 青木政江 酸漿 200811  
片恋は秋海棠の色にあり 和田森早苗 200812  
山村の古社を固める秋海棠 坂根宏子 200812  
雨となるだらだら坂の秋海棠 大坪景章 万象 200812  
秋海棠水甕に空溢るるよ 徳井節子 馬醉木 200901  
惜し気なく手折りてくれし秋海棠 醍醐季世女 200901  
潤む目になほ優しかり秋海棠 稲辺美津 遠嶺 200901  
秋海棠雨はくちびるより零れ 田村みどり 京鹿子 200901  
秋海棠咲く弁天の岩屋口 阿部ひろし 酸漿 200910  
道の辺に女つどへり秋海棠 阿部ひろし 酸漿 200910  
皇女宮一首をしのぶ秋海棠 上田義子 200911  
びらびらと秋海棠の気ままなり 荒尾茂子 京鹿子 200912  
秋海棠朝露のままを生けにけり 松本和子 酸漿 200912  
弁天の石段飾る秋海棠 池田いつ子 酸漿 200912  
僧の足袋干す軒先や秋海棠 内田和子 酸漿 200912  
弁財天みごと飾れり秋海棠 梅田秀子 酸漿 200912  
弁天の洞へ誘ふ秋海棠 渡辺裕子 酸漿 200912  
寂光院庭を粧ふ秋海棠 丹生をだまき 京鹿子 201002  
秋海棠弁天洞の燈かざり 阿部ひろし 酸漿 201010  
水面へと咲きなだれたる秋海棠 飯田角子 酸漿 201011  
石に彩かさね秋海棠の雨 岡野里子 末黒野 201104  
秋海棠いんこの墓を覆ひけり 鈴木加代子 末黒野 201112  
秋海棠素直になれる祖母の家 吉田克美 ろんど 201112  
爪紅をひつぱがしたる秋海棠 瀬川公馨 201112  
せせらぎや秋海棠の終の花 小川玉泉 末黒野 201201  
共に餅搗きたかりしを断腸花 大坪景章 万象 201201 小菅高雪兄逝く
うす紅の秋海棠や蛇笏の忌 加藤千津 ろんど 201201  
花も葉もみなうつむけり断腸花 沢木欣一 万象 201209  
疾うに二十他人と思へ秋海棠 斉藤裕子 あを 201211  
雨に濡れ秋海棠は艶めきぬ 塩千恵子 201212  
秋海棠閼伽桶に水汲み入れて 國保八江 やぶれ傘 201301  
秋海棠ときに川音呂と律に 尾崎みつ子 雨月 201301  
白埴の節の歌や秋海棠 村高卯 201302  
庭手入れ妻に似合ひの秋海棠 石原健二 やぶれ傘 201312  
とんと筆持たぬ今頃秋海棠 樺山翠 雨月 201312  
秋海棠花も葉色も若々し 瀧春一 花石榴 201312  
断腸花野に笛の音のとこしなへ 河合とき 末黒野 201401 悼 小田嶋正敏様
秋海棠増やして齢重ねけり 笠井敦子 201401  
思ひ出の父ばかりなり秋海棠 柴田佐知子 201401  
塔頭の門に一本断腸花 加藤静江 末黒野 201401  
橋元の秋海棠に水をやる 山田六甲 六花 201411  
秋海棠紅の色増す雨雫 伊庭玲子 201412  
秋海棠紅の色増す雨雫 伊庭玲子 201412  
使ひきってゆきたいいのち秋海棠 斉藤裕子 あを 201412  
池古りて秋海棠の咲きにけり 藤井美晴 やぶれ傘 201501  
秋海棠意識無き妹五ヶ月目 上原重一 201511  
秋海棠夜来の雨に紅ふかむ 渡部良子 馬醉木 201512  
おむすびの海苔のぱりりと秋海棠 安藤久美子 やぶれ傘 201512  
秋海棠どの花からも紅しづく 片山煕子 京鹿子 201601  
蹲踞の水満々と秋海棠 菅野日出子 末黒野 201601  
推しはかる母の胸中秋海棠 コ田千鶴子 馬醉木 201610  
秋海棠の緞帳眺め露天風呂 赤座典子 あを 201611  
語りかけるやうな風吹く秋海棠 本多俊子 201612  
尼寺に尼気配なき断腸花 笹村政子 六花 201612  
秋海棠山伏宿に百畳間 阿部月山子 万象 201612  
通り雨濡れて品良き秋海棠 占部美弥子 末黒野 201612  
秋海棠の花弁をぬふ白き鯉 赤座典子 あを 201612  
俯きて雨に咲き初む秋海棠 山本茂子 末黒野 201711  
待つとなく待つ返信や秋海棠 藤原照子 201712  
くちびるの触れて秋海棠の紅 藤生不二男 六花 201801  
面影のふとよみがへる秋海棠 府川昭子 春燈 201801  

2018年10月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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