淑 気 2     122句

淑氣滿つ一村姓を同じうす    亜志路

作品
作者
掲載誌
掲載年月
常陸野や筑波颪を淑気とす 布川直幸 201601
王朝の和歌守展の淑気かな 橋添やよひ 風土 201602
古町の管揃ひゐる淑気かな 丹羽啓子 馬醉木 201603
黎明や輝く鴟尾に淑気満つ 上原重一 201603
走り根の巌のごとき淑気かな 小松誠一 201603
ゆるやかに波たたみ来る淑気かな 松井志津子 201603
天窓の正方形の淑気かな 上谷昌憲 201603
足音なく真砂淑気の浜辿る 松本鷹根 京鹿子 201603
鷹匠の鳥打帽や淑気満つ 小林共代 風土 201603
朝より日の差す庭も淑気かな 長崎桂子 あを 201603
捲り上ぐ暦の富士に淑気満つ 王岩 あを 201603
日めくりの一月一日切る淑気 神田恵琳 春燈 201604
一島を置く一湾の淑気かな 黒滝志麻子 末黒野 201604
拍手のひびけるあとの淑気かな 堺昌子 末黒野 201604
参道の梅一輪の淑気かな 前原マチ 末黒野 201604
扁額は天下禅林淑気満つ 正谷民夫 末黒野 201604
神佛を拝む人みな淑気あり 今井充子 201604
岩肌の水の匂へる淑気かな 笹村政子 六花 201604
署長官舎見越の松の淑気かな 田尻勝子 六花 201604
淑気充つ庚申塚の榊かな 松本文一郎 六花 201604
淑気満つ床に据ゑたる丹波壺 林いづみ 風土 201604
森深く展く神宮淑気満つ 落合絹代 風土 201604
青竹に替へる筧の淑気かな 鈴木庸子 風土 201604
をとこ手に袱紗さばくも淑気かな 内藤静 風土 201604
御木打つ音の淑気や手斧の儀 竹内喜代子 雨月 201604
皮剥ぎの鰭の青さに淑気満つ 森礼子 雨月 201604
暁闇の堰落つ水音淑気満つ 三輪温子 雨月 201604
淑気満つ少女の提げる弓袋 佐藤山人 201604
道元の開きし山や淑気満つ 保田ひろ 万象 201605
淑気満つ鹿島の森の要石 内海保子 万象 201610
ちはやぶる神出の山の淑気かな 山田六甲 六花 201701
神さぶる素戔嗚宮の淑気かな 大橋晄 雨月 201703
晴れ渡る空より至る淑気かな 手島伸子 雨月 201703
小机の一つ遺りし淑気かな 中島芳郎 201704
ポニーテールの淑気きりきり髪結ぶ 直江裕子 京鹿子 201704
参道の百の菰樽淑気満つ 荒井ハルエ 春燈 201704
墨の香の残る座敷の淑気かな 森清信子 末黒野 201704
淑気満つ所作ゆつくりと能舞台 石黒興平 末黒野 201704
かはらけに巫女注ぐ神酒の淑気かな 庵原敏典 末黒野 201704
黒豆の艶に満ちたる淑気かな 梅田武 末黒野 201704
墨の香の満てる座敷の淑気かな 丸山千穂子 末黒野 201704
見慣れたる筑波新たや淑気満つ 中谷未知 末黒野 201704
あをあをと大王松の淑気かな 長田 厚子 末黒野 201704
亀甲の松の膚の淑気満つ 住田千代子 六花 201704
淑気満つ天皇陵と対峙して 平居澪子 六花 201704
見なれたる出羽の山山淑気かな 奥山テル子 万象 201704
雪嶺や日矢一閃の淑気かな 森和子 万象 201704
神木の洞よりたつ淑気かな 森山暁湖 万象 201704
護摩の火の佳き音たてて淑気満つ 高山誓英 万象 201704
淑気満つ相撲幟のはためきて 中嶋陽子 風土 201704
曳船の水脈純白に淑気満つ 元和木恵美 馬醉木 201704
参道に沿ふ小流れの淑気かな 麻田優香子 馬醉木 201704
神鶏のしだり尾曳ける淑気かな 丸尾和子 雨月 201704
粛々と渡る宇治橋淑気満つ 佐藤貞子 雨月 201704
半世紀経し羽子板にある淑気 森幸 雨月 201704
鶏鳴の淑気満ちゆく伽藍かな 山田健太 風土 201801
命名の墨の滲みも淑気かな 有賀昌子 やぶれ傘 201803
一振りの欄間の弓に淑気満つ 有賀昌子 やぶれ傘 201803
淑気満つ菊の御紋の大鳥居 川村欽子 雨月 201803
神山の淑気引き寄す社家の門 鈴鹿呂仁 京鹿子 201803
空港も海上都市も淑気満つ 大内和憲 万象 201803
伊能図の山河顕ちたる淑気かな 大沢美智子 201803
師の句集机上にありて淑気満つ 諸戸せつ子 春燈 201803
参道の百の菰樽淑気満つ 荒井ハルエ 春燈 201803
淑気かな光る斜面とシュプールと 赤座典子 あを 201804
淑気かなチアガールのバック転 篠田純子 あを 201804
一番福開門するや淑気充つ 谷口一献 六花 201804
ひるがへる星条旗に満つ淑気 近藤紀子 201804
針穴を通す糸にも淑気満つ 平野多聞 201804
指揮棒のさっと上がりし淑気かな 阪上多恵子 雨月 201804
暁闇の淑気つらぬく鉦木魚 本多正子 雨月 201804
連山の主峰茜に染む淑気 佐藤貞子 雨月 201804
音のなき潮のうねりの淑気かな 広渡敬雄 201804
散手破の朱匂ひ立つ淑気かな 宮口征子 馬醉木 201804
杉戸絵の象の真白き淑気かな 大杉映美 馬醉木 201804
銀箔の富士の頂淑気満つ 森清信子 末黒野 201804
奈良筆のまだ墨知らぬ淑気かな 鷹崎由未子 春燈 201804
道の辺の一木一草淑気満つ 向井芳子 春燈 201804
伊能図の山河顕ちたる淑気かな 大沢美智子 旬日 201808
百幹の竹の音撓りたる淑気 山田天 雨月 201901
渇筆の墨涸れゆく淑気かな 落合絹代 風土 201901
淑気満つ鳩くぐる間のたまゆらも 栗坪和子 201903
誰も居ぬ大浴場の淑気かな 土井三乙 風土 201903
淑気満つ御所の九門は翳正す 村田あを衣 京鹿子 201903
淑気満つ背中を透る気の力 辻響子 201903
水垢離の水ほとばしる淑気かな 中村紀美子 春燈 201904
あかときの街の静寂の淑気かな 田中嘉信 春燈 201904
記念樹の根に張る縄に淑気かな 藤田美耶子 201904
裏返る淑気と狂気交差点 三木亨 201904
百僧の大般若経淑気満つ 平野多聞 201904
等伯の松の薄墨淑気満つ 永尾春己 201904
天皇のお手植ゑの梛淑気満つ 門伝史会 風土 201904
杓に汲む富士湧水の淑気かな 森清信子 末黒野 201904
百灯の点る百段淑気満つ 岡野里子 末黒野 201904
妻と訪ふ鄙の神名備淑気満つ 高木邦雄 末黒野 201904
一山の闇を破りて淑気湧く 及川照子 末黒野 201904
あけぼのの空刻々と淑気満つ 及川照子 末黒野 201904
神木に日の差し掛かる淑気かな 塚越弥栄子 末黒野 201904
初手の歩をすべらする盤淑気満つ 高橋泰子 末黒野 201904
石庭に一切の無駄なき淑気 倉橋あつ子 京鹿子 201904
淑気満つ五葉の松の源氏寺 笹村政子 六花 201904
卵に淑気どの角度から見ても 定梶じょう あを 201904
テーブルに鳩の箸置淑気満つ 井上つぐみ 201905
淑気満つ馬のたてがみ艶やかに 三羽永治 201907
淑気満つ大筆はしる二十畳 池野つむぎ 馬醉木 201912
渚舞ふ鴎の群れの淑気かな 藤原明美 201904
テーブルに鳩の箸置淑気満つ 井上つぐみ 201905
淑気満つ馬のたてがみ艶やかに 三羽永治 201907
淑気満つ大筆はしる二十畳 池野つむぎ 馬醉木 201912
真似事の茶の湯なれども淑気たつ 七郎衛門吉保 あを 202003
眼の眩むほどの鰹木淑気満つ 山田天 雨月 202003
御朱印捺す四隅に淑気漲れり 大沢美智子 202003
ロボットのメイドの纏ふ淑気かな 柳川晋 202003
淑気とは紫色の素粒子よ 高橋将夫 202003
淑気満つ雪を翼に伏臥松 岡崎郁子 馬醉木 202003
海底に横たはる艦淑気満つ 江見巌 六花 202004
東雲や淑気みちたる新元号 加藤静江 末黒野 202004
切株の紅き年輪淑気満つ 森清信子 末黒野 202004
緩みなき水平線の淑気かな 森清信子 末黒野 202004
立て句のごと松の聳ゆる淑気かな 梅村すみを 202004
松籟や淑気満ちゐる二重橋 田中嘉信 春燈 202004
師の色紙かくる書斎の淑気かな 森清堯 末黒野 202004
青畳に日の差してをる淑気かな 中島昌子 202004
段葛の一歩一歩の淑気かな 池乗恵美子 末黒野 202004
江の島に望む遠富士淑気満つ 橋場美篶 末黒野 202004
水煙へ朝日差しゐる淑気かな 神谷さうび 末黒野 202004
岩つたふ常の水音淑気満つ 宮沢久子 末黒野 202004
蓋とれば誰のものでもない淑気 直江裕子 京鹿子 202005
朝日射す鎌倉山の淑気かな 宮崎他異雅 末黒野 202005
淑気満つ弓張提灯ともる杜 湯本正友 やぶれ傘 202006
淑気はや抜けたる鳥居くぐりけり 須藤常央 ホトトギス 202006
閉ぢられし登山道路の淑気かな 松下道臣 202006
賀の旅の余韻淑気に包まれて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202011
会館に一歩入るより淑気満つ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202101
囲碁盤に黒一を置く淑気かな 天野美登里 やぶれ傘 202103
建礼門松従へて淑気充つ 橋添やよひ 風土 202104
おほどかに鳶の一声淑気満つ 岡尚 風土 202104
鍵盤の十指の乱舞淑気満つ 関妙子 202104
あさぼらけ水面湯気上ぐ淑気かな 鈴木和江 202104
新社殿塵ひとつなき淑気かな 山本明彦 202104
鳥声の湧きたる杜や淑気満ち 森清堯 末黒野 202104
舞ふ巫女の淑気溢るる真面目顔 石黒興平 末黒野 202104
園越しに裾曳く富士の淑気かな 森清信子 末黒野 202104
ひかる海はるかなる富士淑気満ち 西計郎 末黒野 202104
淑気満つ梅鼠てふ古代色 能村研三 神鵜 202107
指揮棒の先より生るる淑気かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
淑気 →1

 

2022年1月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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