障子貼 3     35句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
障子貼り部屋が突然広くなる 梅村すみを 201702
古民家や近所集ひて障子貼り 堺昌子 末黒野 201703
障子貼ることも世辞いふことも下手 中川句寿夫 ここのもん 201705
残る結ひ障子を貼って返しけり 中川句寿夫 ここのもん 201705
障子貼つて夕日の影のやはらかし 高橋和女 風紋 201709
障子貼り真白き明かり溢れしむ 鈴木撫足 春燈 201801
貼り替へて障子明りの中に坐す 阪上多恵子 雨月 201801
障子貼る矩形に波を撓ませて 石田静 201801
貼り替へて障子の前の正座かな 宮内とし子 201801
貼りかへて障子しばらく茫々乎 定梶じょう あを 201802
障子貼る影あたらしき指狐 佐津のぼる 六花 201803
貼り替へし障子に庭の影揺るる 秋千晴 201806
酷暑の日挑みていざと障子貼る 秋川泉 あを 201809
障子貼るずれる眼鏡を気にしつつ 住田千代子 野に遊ぶ 201811
つい後で黄ばむ自室の障子貼る 長崎桂子 あを 201812
障子貼りかへ閉めてみるあけてみる 定梶じょう あを 201901
障子貼る我にも一つ隠し事 犬飼典子 京鹿子 201902
鳥語降る障子の目貼り剥がすとき 荒川心星 201905
あはき日にあはきもの影障子貼る こと枝 雨月 201910
木の影は家の中まで障子貼る 天野美登里 やぶれ傘 201911
ちぎれ雲いづこへゆくや障子貼る 鈴木愛子 201912
障子貼り終へし仏間に灯をともす 佐藤淑子 雨月 202001
障子貼りかへて畢竟富むごとし 定梶じょう あを 202001
貼り替ふる障子や薄ら日のやはら 前川美智子 末黒野 202001
障子貼さ中の寺を訪ねけり 能村研三 202002
障子貼る刷毛は三十年物で 丑久保勲 やぶれ傘 202002
思ひ出の穴も残さず障子貼る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
日の本の明日を称へて障子貼る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
貼り替へし障子と判る響きかな 高田非路 ホトトギス 202102
日常のなき日常や障子貼る 木下晃 末黒野 202102
沈香のほのかな中に障子貼る 住田千代子 六花 202103
障子貼るわが不器用をさらけ出し 神田恵琳 春燈 202201
相方の手も遅うなり障子貼 農野憲一郎 春燈 202201
障子貼り替へて家中静かなり 丑久保勲 やぶれ傘 202201
切り貼りの花の古りたる障子かな 斉藤マキ子 末黒野 202204
障子貼→1      

 

2023年10月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。