正 月 5   61句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
玄関に幼子の靴お正月 山崎刀水 春燈 201903
本も読まず筆も取らずの寝正月 田村すゝむ 風土 201903
去るものを去らしめ妻の寝正月 佐川三枝子 201903
角樽の鬼気のめでたきお正月 齊藤實 201903
正月の微細な埃射光かな 石森理和 あを 201903
さかづきに浮きし金粉お正月 高橋均 やぶれ傘 201904
骨正月車座となる我が系譜 伊吹之博 京鹿子 201904
寝正月地球自転の音聞かむ 平野多聞 201904
鈍色のピアス転がるお正月 山田佳子 201904
雑草の輝いてゐるお正月 住田千代子 六花 201904
一社一寺詣で正月二日果つ 尾崎みつ子 雨月 201905
養の御器美濃の正月飾とて 山田夏子 雨月 201905
はしやぐ児も泣き出す児も居てお正月 小島翠波 201907
神棚に小さな柱お正月 高倉和子 201907
正月の集ひ一番乗りの客 稲畑汀子 ホトトギス 202001
正月の凧鳩のやう蝶のやう 足立枝里 202001
正月の花に埋まりてゐる米寿 稲畑汀子 ホトトギス 202001
正月に集ひしことも家族かな 稲畑汀子 ホトトギス 202001
天井画旧正月の視線かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202002
木鉦に旧正月の響き乗せ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202002
雨落に炭敷く正月事始 岩下芳子 202003
老妻のあら煮しみじみ骨正月 磯野青之里 六花 202004
正月や厨に音の消えて行き 江見巌 六花 202004
正月や我が背を超える孫五人 永田万年青 六花 202004
正月や円相の軸床の間に 岡田史女 末黒野 202004
三食のほかにあれこれ寝正月 小林輝子 風土 202004
婚決まる子を真中にお正月 芝田幸惠 末黒野 202004
正月や家族ゲームに本気出て 滝沢いみ子 末黒野 202004
携帯の飛び込んでくる寝正月 江見巌 六花 202004
正月も常と変らぬ鴉かな 菊谷潔 六花 202004
初春と気負し今年も寝正月 渡辺節子 202006
骨までと唄ふテレビもお正月 後藤比奈夫 ホトトギス 202006
正月の花に埋もれてをりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 202101
旅心正月気分あるがまま 稲畑汀子 ホトトギス 202101
会場は残る正月気分かな 稲畑汀子 ホトトギス 202101
抜けてゆく正月気分身ほとりに 稲畑汀子 ホトトギス 202101
膝頭揃へ日本のお正月 柴田佐知子 202102
つかの閧フ雪やどりかも寢正月 佐藤喜孝 あを 202102
おだやかな令和の御代のお正月 加藤良子 春燈 202103
コロナのお正月 田中藤穂 あを 202103
青年に俳句手ほどきお正月 田中藤穂 あを 202103
正月は父の命日雨の朝 秋川泉 あを 202103
人も木も鳥も大地も寝正月 中西厚子 202104
正月や淋しき空の色ならむ 志方章子 六花 202104
正月の過ぎて安堵の疲れかな 志方章子 六花 202104
正月を籠り一間に一人づつ 岡田史女 末黒野 202104
ペンギンの宙を飛びたりお正月 小林廣志 末黒野 202104
京鹿子の百年祝ふお正月 畑佳与 京鹿子 202105
夫も私もコロナコロナのお正月 畑佳与 京鹿子 202105
臥す父の声のよく出るお正月 苑実耶 202107
花もちや正月を愛で旅の事 長崎桂子 あを 202202
終日をホワイトアウトお正月 小林輝子 風土 202203
楤の棒正月らしくき空 佐藤竹僊 あを 202203
正月や兄どこからか出てきさう 田中藤穂 あを 202203
夫在らぬ正月のはや二十年 田中藤穂 あを 202203
冷蔵庫に食料いっぱいお正月 田中藤穂 あを 202203
正月の八十路欲あり意を正す 種田利子 春燈 202204
正月の風に乗するや父子の凧 鈴木英雄 末黒野 202204
正月や酒の相手は下戸の婿 小嶋紘一 末黒野 202205
遠慮がちに国旗揚げられお正月 横田敬子 202208
誰も来ぬ正月戸口の招き猫 窪みち子 202208
正月→ 1

 

2023年1月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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