正 月 4   100句

枯木に鴉が、お正月もすみました   種田山頭火

作品
作者
掲載誌
掲載年月
留守電に声大きすぎ寝正月 山田六甲 六花 201701
眠るひまもあらざる正月三が日 山田六甲 六花 201701
継続は正月虹のほどもなし 山田六甲 六花 201701
己が愚を振り返りたり寝正月 落合由季女 雨月 201702
副都心旧正月の歩幅もて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201702
子ら去にて正月疲れとふはこれ 大橋晄 雨月 201703
正月の風に膨む帆引き網 中山皓雪 201704
寢正月昼の光つてをりにけり 齋藤厚子 201704
正月の料理少なめつゝましく 東秋茄子 京鹿子 201704
濁手に画竜点晴お正月 瀬川公馨 201704
風の子やおむつはづせぬお正月 中堀倫子 201704
正月や八臂弁財天笑まふ 正谷民夫 末黒野 201704
正月凧上がりきつたる武者絵かな 笹村政子 六花 201704
晴ればれと正月凧の上がりけり 住田千代子 六花 201704
七転び八起きとなりぬお正月 大坪景章 万象 201704
正月の薬は妻の指示どほり 大坪景章 万象 201704
禁煙は正月三日で終りたる 佐藤三男 万象 201704
寝正月銀河の星と揺られたし 池田光子 風土 201704
膝と掌に老が押寄せお正月 長崎桂子 あを 201703
病む母におどけてみするお正月 曽根富久恵 201705
正月の妻をいちにち預りぬ 若土白羊 ホトトギス 201706
蜜柑すつぱし正月の昔話 山田六甲 六花 201801
遠近に正月凧の競ひけり 山田六甲 六花 201801
ほのぼのとこの年ふくらむお正月 北川孝子 京鹿子 201802
正月に着る服選ぶあれやこれ 平絵美子 春燈 201803
賑はひの外にありけり寝正月 森岡正作 201803
骨正月品格緩き書肆にをり 能村研三 201803
正月の新幹線の鼻を撮り 渡邉孝彦 やぶれ傘 201803
お正月大手ふりつつあるきけり 石橋邦子 春燈 201803
西郷どんの寝た畳かや寝正月 田尻勝子 六花 201804
正月やテレビ三昧乍ら族 今井充子 201804
正月の顔正月の膳につき 岡野里子 末黒野 201804
正月の凧大空の窓となり 岡野里子 末黒野 201804
笑ひたくてうずうず正月の子は 有松洋子 201804
一年の計の手はじめ寝正月 柳川晋 201804
した出せば嬰も舌出すお正月 中島陽華 201804
渋谷界隈まれびと溢れお正月 正谷民夫 末黒野 201805
恙無く髭の伸びたり寝正月 石黒興平 末黒野 201805
ほのぼのと雌松の幹やお正月 原友子 201806
祈ること多しこの世の正月も 稲畑汀子 ホトトギス 201901
走り出す月日正月はや半ば 稲畑汀子 ホトトギス 201901
はや十日正月気分あるままに 稲畑汀子 ホトトギス 201901
きんとんの照りはなやかにお正月 大日向幸江 あを 201903
大硝子より浅草の正月を 安藤久美子 やぶれ傘 201903
正月の花へ薬缶の水を注す 藤井美晴 やぶれ傘 201903
金色堂の浄土に見ゆお正月 くどうひろこ 201903
正月 →5

 

2022年1月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。