著 莪 3     33句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
塚山へ湿りし径や著莪の咲く 小林共代 風土 201807
八方に広ごる山の気著莪の花 庄司久美子 201808
衒ひなく素朴に雨の著莪の花 仲里貞義 201808
修験者の墓標木暗に著莪の花 三輪温子 雨月 201809
著莪の雨水車ことりと廻りたる 蒲田雅子 雨月 201809
木洩れ日のしたたるところ著莪の花 直江裕子 京鹿子 201809
いつとなく待つことに馴れ著莪の花 綱徳女 春燈 201811
著莪咲いてみよし野時を重ねゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201904
夕闇を拒む吉野の著莪畳 稲畑廣太郎 ホトトギス 201904
著莪咲いてみよし野時を重ねゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201906
夕闇を拒む吉野の著莪畳 稲畑廣太郎 ホトトギス 201906
いにしへを刻む石段著莪の花 辻泰子 春燈 201906
著莪咲いてゆきあひの空淋しうす 大沢美智子 201906
吉野線車窓に著莪の花揺らす 上辻蒼人 風土 201907
坂みちをいつきに登る著莪の花 上辻蒼人 風土 201907
歩くうち膝かるくなる著莪の花 根橋宏次 やぶれ傘 201907
著莪に雨阿弥陀浄土を作りけり 上辻蒼人 風土 201908
常磐木の森の昏さや著莪の花 森清堯 末黒野 201909
奥つ城の水音絶えず著莪の花 黒滝志麻子 末黒野 201910
上品下品のおはす御寺や著莪の花 今村千年 末黒野 201911
奥宮へ磴の湿りや著莪の花 池野つむぎ 馬醉木 201912
著莪の葉の艶に力や冬に入る 中田みなみ 202005
著莪の花俄かに墓参にぎはひぬ 出牛進 202006
雪彦の一面著莪のなだれ咲き 江見巌 六花 202007
物置の周りは著莪の花だらけ 安藤久美子 やぶれ傘 202007
湧水の流れ軽やか著莪の道 稲田延子 やぶれ傘 202007
著莪摘みし山に一礼して下る 塩貝朱千 京鹿子 202008
ノーといふ返事が届く著莪の花 吉清和代 202009
水車小屋裏に廻れば著莪の花 平居澪子 六花 202009
著莪の花小谷戸の奥のすべり台 森清堯 末黒野 202009
切通し道標のごと著莪続き 内山みち 末黒野 202009
鎌倉や傾りに著莪の花群れて 宮澤靖子 末黒野 202104
著莪畳みよし野に夜引き寄せて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202106
著莪→ 1

 

2021年6月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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