著 莪 2   180句

かたまつて雨の降るなり著莪の花  山内千恵子  獐

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
著莪咲いて園も奥なる遊歩道 岡本直子 雨月 200410  
著莪の花思ひ及ばぬ母の恋 あさなが捷 200411  
著莪の花夕べに蝶のまぎれゐし 内藤ゑつ ゑつ 200411  
著莪咲くや天神山に海見えて 長沼紫紅 200506  
つれづれに微妙なはなし著莪の花 石脇みはる 200507  
著莪の花光しづめし谷深し 三井公子 酸漿 200507  
語り部は飯盛山へ著莪の花 堀内一郎 あを 200507  
人待ちて少し眠たく著莪の花 岡本眸 200507  
結願の高野の道は著莪の道 大山文子 火星 200508  
著莪の花明り御朱印帳に風 丸山照子 火星 200508  
一山の著莪の群生分けゆけり 山崎靖子 200508  
著莪咲くや画室の窓の閉ざされて 中里とも子 百鳥 200508  
我が事も少し打ち明け著莪の花 近藤倫子 ぐろっけ 200508  
一乗谷館の跡や著莪の花 西野通代子 築港 200508  
死ぬることほんとは恐し著莪の花 竪山道助 風土 200509  
止め石の縄のゆるみし著莪の花 井上あい 風土 200509  
哲学の道疏水への著莪畳 北村香朗 京鹿子 200509  
潮風を受けて著莪の葉黄ばみたる 山口庸子 ぐろっけ 200509  
病院の裏道涼し著莪の花 長谷川幸恵 酸漿 200509  
天主閣もたぬ城址や著莪の花 清原彰子 河鹿 200510  
こもれ日といふ日の中に著莪の花 阿部ひろし 酸漿 200605  
著莪咲いて仏ぞゐます谷深し 菊地惠子 酸漿 200606  
少年に恋のズキズキ著莪の花 篠田純子 あを 200606  
城山の雨しとどなり著莪の花 三由規童 雨月 200607  
観音の顔仰ぐごと著莪咲けり 市川翠峯 200607  
著莪咲けり牛頭天王を祀る寺 杉谷文江 200607  
樹下にして微かな風に著莪咲ける 池田いつ子 酸漿 200607  
著莪咲けば老いの涙で曇るかな 羽生栄子 四葩 200607  
足元の明るく著莪の咲きにけり 八木下巌 200607  
気が付けば音の無き道著莪の花 篠田純子 あを 200607  
惑星の水匂ひけり著莪の花 本多俊子 200608  
耳底なる今はの言葉著莪の雨 長澤健子 酸漿 200608  
一隅に咲き継ぐ著莪の勢つよき 岸本林立 雨月 200608  
罫線のなきまま四十著莪の花 中嶋陽子 風土 200609  
斯る小さき庭に著莪咲く分相応 山田をがたま 京鹿子 200609  
黄昏に浮かぶ我が街著莪の花 藁谷文枝 遠嶺 200610  
幽栖の孔子と目が合ふ著莪の花 八塩グレース 八千草 200610  
走り根を覆ひ耀よふ著莪の花 小城綾子 200706  
著莪の花説法の声谷を越え 野畑小百合 200706  
著莪の花搖れつゝ清水迸る 瀧春一 200706  
著莪咲くや県庁堀を桝形に 田村すゝむ 風土 200707  
木漏れ日の鋭きところ著莪の花 吉野さと 酸漿 200707  
著莪の花脇本陣の冠木門 小澤克己 遠嶺 200708  
千年の杉に侍りし著莪の花 西口鶴子 遠嶺 200708  
嘘もまたやさしさのぞく著莪の花 大塚和子 遠嶺 200708  
水音の変はる辺りの著莪の花 松山直美 火星 200708  
私だけの哲学の道著莪の花 木村茂登子 あを 200708  
雨読にも倦みをり著莪の花ふえて 宮野照子 馬醉木 200708  
家移りや雨降る路地の著莪の花 川畑はるか 遠嶺 200709  
著莪咲くや磐一枚の力塚 林八重子 馬醉木 200710  
守護神の身近に在す著莪の花 鈴木久香 遠嶺 200711  
堂裏を廻るが慣ひ著莪の花 堀内一郎 あを 200804  
著莪の花宵に光を得初めたり ことり 六花 200805  
虫喰の白金古地図著莪の花 東亜未 あを 200806  
著莪の花波打つ厚き葉の中に 木村茂登子 あを 200806  
土の香や庭の隅より著莪あかり 篠田純子 あを 200806  
音をさき湧水走る著莪の花 山川好美 春燈 200807  
主のゐぬ高松塚へ著莪の雨 宮田香 200808  
年金のたより来著莪の花に雨 高尾豊子 火星 200808  
留守がちの庭に著莪咲き野猫寝る 勝野薫 ぐろっけ 200808  
一眼レフのシャッターの音著莪の花 丑久保勲 やぶれ傘 200808  
著莪の花ギヤマン煌めく長者蔵 岡本幸枝 ぐろっけ 200809  
木漏れ日に一面の著莪はしやいでる 羽賀恭子 200906  
著莪咲けり朝日の谷を見下しに 阿部ひろし 酸漿 200906  
武蔵野の湧水池はや著莪咲けり 吉野さと 酸漿 200906  
気がかりなことひとつ消ゆ著莪の花 佐々木力 炎環 200907  
著莪の花吉野に咲けば悲話めける 有元洋剛 200907  
辿り読む句碑参道の著莪明り 小澤淳子 200907  
茅葺門古刹の庭に著莪咲ける 吉野さと 酸漿 200907  
一病の不治と告げらる著莪の雨 渡邉友七 あを 200907  
錫杖の擦れちがふ坂著莪の花 星井千恵子 遠嶺 200908  
著莪の花水音ふいにからまれり 高橋道子 200908  
群れ咲いて著莪の明るき峠道 野崎昭子 春燈 200908  
名爆の音遠退きて著莪の花 西村操 雨月 200908  
泣面の昭和羅漢や著莪の花 生方義紹 春燈 200909  
山門への道を分たず著莪の花 佐治奈津 雨月 200909  
阿羅漢の著莪に囲まれ機嫌良し 佐治奈津 雨月 200909  
市境に小字の地名著莪の花 瀬島洒望 やぶれ傘 200910  
音もなく風奈落より著莪明り 澤井玲子 201005  
さまよひて著莪の白さになってゆく 堀内一郎 あを 201005  
著莪咲けば庭の中心移りけり 稲畑汀子 ホトトギス 201006  
薪割のうしろに著莪の葉騒あり 石脇みはる 201007  
著莪の径細く土墳もなき山陵 豊田都峰 京鹿子 201007  
僧の子のしづかな立居著莪の花 中田みなみ 201007  
水鉢に跳ねる雨足著莪の花 岩崎慶子 201008  
著莪の花子を両脇に虚手眠る 関根洋子 風土 201008  
著莪叢に真白きしぶき山雨来る 博多永楽 雨月 201008  
著莪の花宿の戸口の大わらぢ 加藤峰子 201008  
庭飾る鉄線の花著莪の花 加藤千津 ろんど 201009  
著莪が好き一刻者と云はれても 菅野雅夫 ろんど 201009  
著莪咲いて姨捨山の小暗がり 和田崎増美 雨月 201009  
坂のぼり著莪咲く庭に藤穂さん 須賀敏子 あを 201106  
一幡に露のひびけり著莪の花 神蔵器 風土 201108  
足弱に谷を恋はしめ著莪の花 村上すみ子 201108  
比企一族の墓前は著莪の花蓆 田中貞雄 ろんど 201108  
したたかに遣らずの雨や著莪の花 門伝史会 風土 201109  
搦手のなだるる高竰倅ョ咲けり 瀬戸悠 風土 201109  
描かれぬカンバス白し著莪の花 中沢三省 風土 201110  
著莪畳黄色い風の音となる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201206  
著莪の花降るとも見えぬ雨纏ひ 小渕二美江 春燈 201207  
本堂の闇へ誘ふ著莪の花 安居正浩 201207  
著莪あかり人は水音に誘はるる 塩貝朱千 京鹿子 201207  
葉より葉へ光の雫著莪に雨 佐用圭子 201208  
著莪の花大物主神の通ひ路 中田禎子 201208  
一合の米磨ぐ生活著莪の花 代田青鳥 風土 201208  
かけ込みの人なき寺や著莪の花 安永圭子 風土 201208  
墓場までの持参品なし著莪の花 田中貞雄 ろんど 201208  
懇ろに木洩れ日を浴ぶ著莪の花 河村啓花 ろんど 201208  
著莪咲きて明るうすなり札所径 宮原悦子 雨月 201208  
雨をつけ朝を迎へし著莪の花 須賀敏子 あを 201208  
至宝展いでて路地満つ著莪の花 児玉有希 京鹿子 201209  
いつのまに悔ひほどの痣著莪の雨 直江裕子 京鹿子 201210  
著莪の花塵ひとつなき平林寺 齋藤朋子 やぶれ傘 201211  
木洩れ日の寺の反り橋著莪の花 酒井秀郎 返り花 201211  
芝不器男訪ねる旅の著莪の花 陽山道子 おーい雲 201304  
著莪咲いて上皇の陵淋しめず 稲畑汀子 ホトトギス 201405  
折紙の折り方忘れ著莪の花 篠田純子 あを 201406  
荒雨や摩耶天上の著莪の花 山田六甲 六花 201406  
折紙の折り方忘れ著莪の花 篠田純子 あを 201406  
川の面の光おだやか著莪の花 藤原冬人 火星 201407  
著莪の花咲く箱根路の影日向 黒澤登美枝 201407  
離れ家へつづく飛石著莪の花 菊地光子 201407  
黒塗の禰宜の木沓や著莪の花 船越和香 馬醉木 201408  
山寺へ続く石段著莪の花 石川かおり 201408  
抜け道の土の湿りや著莪の花 中野久雄 末黒野 201408  
木洩れ日の遊びともだち著莪の花 河村啓花 ろんど 201408  
木洩れ日の零るる林著莪明かり 高木邦雄 末黒野 201408  
著莪の花護摩木の文字の滲みけり 伊藤ふみ 馬醉木 201408  
一族の墓石囲む著莪の花 苑実耶 201409  
妣の声垣根を通し著莪咲けり 岡山敦子 京鹿子 201409  
飯盛の水いさぎよし著莪の花 和田照海 京鹿子 201409  
著莪の花方丈までも続きけり 遠山みち子 201409  
著莪の花群るる堂裏雨催ひ 大川暉美 末黒野 201409  
著莪咲いて水の匂ひの寺苑かな 川村亘子 末黒野 201409  
著莪の花雨足といふ速きもの 山田暢子 風土 201410  
一村の暮れむらさきに著莪の花 佐瀬晶子 ろんど 201410  
風通るよき山蔭よ著莪の花 稲岡長 ホトトギス 201411  
好きなだけ風を貰ひて著莪の花 赤川誓城 ホトトギス 201411
著莪咲けば庭に一劃生れけり 稲畑汀子 ホトトギス 201506  
著莪畳この道行けば会へる人 稲畑廣太郎 ホトトギス 201506  
著莪畳より丹波路の始まれり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201506  
水音や西行庵へ著莪なだれ コ田千鶴子 馬醉木 201506  
一日を一語に執し著莪の花 藤原照子 201506  
著莪咲いて樹下一面のせり上る 千田百里 201507  
著莪風の奥に水音間の峰 松本鷹根 京鹿子 201507  
口応へしさうで著莪に屈みけり 白神知恵子 女坂 201508  
埋もるるは石か仏か著莪の花 松本三千夫 末黒野 201508  
坂道は熊野みちなり著莪の花 竹内悦子 201508  
無人家の仏拝みて著莪の花 藤波松山 京鹿子 201512  
海へ庭開かれてあり著莪の花 山田六甲 六花 201605  
花著莪の灯に透ける水の町 鈴鹿呂仁 京鹿子 201606  
日の斑揺れ熊野古みち著莪の径 窪田粧子 馬醉木 201607  
海舟の墓域をかこむ著莪の花 石橋邦子 春燈 201607  
著莪咲いて虎屋の暖簾四百年 杉本薬王子 風土 201607  
廃屋に家具置きしまま著莪の花 苑実耶 201607  
涸れ滝に水しぶくごと著莪の花 樋口みのぶ 201607  
板塀の節穴に見る著莪の庭 安藤久美子 やぶれ傘 201608  
著莪の花履物なほす躙口 甕秀麿 201608  
著莪の花旅の目覚のひと日かな 宮川みね子 風土 201608  
著莪のみち傘差し来るは女人らし 上辻蒼人 風土 201608  
著莪の花白虎隊士のここに果つ 久留島規子 万象 201608  
鐘楼へ著莪の折れ伏すよろひ坂 長谷川祥子 馬醉木 201609  
暮れてきしせせらぎの音著莪の花 宮川みね子 風土 201609  
境内に孔雀の三声著莪の花 森清信子 末黒野 201609  
首塚の昏きを著莪の花あかり 加藤静江 末黒野 201609  
添ひとげる覚悟の小指著莪の花 元橋孝之 京鹿子 201610  
九十九折標となりし著莪畳 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704  
紫を点描として著莪畳 稲畑廣太郎 ホトトギス 201706  
裏方を通せし母や著莪の花 間宮あや子 馬醉木 201707  
林泉の翳りに吹かれ著莪の花 高橋道子 201707  
何も彼も夢となりしや著莪の花 川崎雅子 春燈 201707  
著莪の花ごぼりと鯉のもぐりけり 今瀬一博 201708  
風来の猫の立ち寄る著莪の庭 小田嶋野笛 末黒野 201708  
芭蕉庵の筧の音や著莪はやも 加藤静江 末黒野 201708  
著莪群るる天鈿女と田力男 竹内悦子 201708  
片耳に日暮れ来てをり著莪の花 井上菜摘子 京鹿子 201709  
著莪咲くや水の匂ひの子規の庭 善野烺 六花 201709  
風の日は純白もある著莪の花 高木嘉久 201709  
石仏の並ぶ札所や著莪の花 浅嶋肇 やぶれ傘 201709  
人住まぬ別荘多し著莪の花 稲田延子 やぶれ傘 201709  
嵯峨野路のつま先上り著莪の花 沼田巴字 京鹿子 201805  
野宮に竹伐る音や著莪の花 沼田巴字 京鹿子 201806 著莪→ 1

 

2018年6月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。