作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
虹色のセーターもらふ女正月 | 木村みどり | 春燈 | 201503 |
セーターを編んであげると言ひしまま | 天谷翔子 | 空 | 201504 |
セーターの鎖模様が身を縛る | 伊藤紀子 | ろんど | 201504 |
とつくりのセーターを編む首つ丈 | 八木健 | 八木健俳句集 | 201509 |
セーターの穴より頭出できたる | きくちえみこ | 港の鴉 | 201510 |
水面に顔出すやうに着るセーター | 川崎真樹子 | 春燈 | 201602 |
セーターを着て掛け直す眼鏡かな | 柿沼盟子 | 風土 | 201602 |
夫に着す傘寿の赤きセーターを | 安部和子 | 雨月 | 201603 |
セーターも帽子も真っ赤卒寿翁 | 岡淑子 | 雨月 | 201603 |
母編みしセーター解き編む帽子 | 成田美代 | 鴫 | 201604 |
娘を想ひ一目づつ編む青セーター | 櫛田ひで女 | 京鹿子 | 201605 |
卒寿編む曾孫のセーターサンルーム | 森清信子 | 末黒野 | 201605 |
セーターの胸いきいきと口喧嘩 | 小枝恵美子 | 船団 | 201612 |
あの顔の出る徳利のセーター編む | 中田みなみ | 桜鯛 | 201701 |
セーターに替へて散歩の杖を引く | 大坪景立 | 万象 | 201701 |
セーターのほどいた玉や猫の的 | 七郎衛門吉保 | あを | 201702 |
セーターを脱ぐピアスの鈴がひつかかり | 木戸渥子 | 京鹿子 | 201703 |
男の厨房セーターの腕まくり | 齋藤厚子 | 鴫 | 201704 |
腐れ縁とはセーターと静電気 | 久染康子 | 沖 | 201704 |
セーターほどき己が身を丸くせり | 金山雅江 | 春燈 | 201704 |
セーターとふ人の心を包むもの | 大橋晄 | 雨月 | 201704 |
このセーター着るころいつも母の忌くる | 角野良生 | 空 | 201706 |
セーターの網目の一つづつに恋 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201712 |
セーターを解きて終るほどの恋 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201712 |
セーターの赤に勝負を賭ける君 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201712 |
セーターを解けば明日が見えて来る | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201712 |
セーターは白フェラーリは赤の彼 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201712 |
セーターに赤いハートとイニシャルと | 青谷小枝 | やぶれ傘 | 201803 |
セーターの模様そろひに双児かな | 谷村祐治 | 雨月 | 201803 |
セーターの縄編太し小さき胸 | 秋山文子 | 末黒野 | 201803 |
セーターを纏ひ静電気に覚めぬ | 能村研三 | 沖 | 201803 |
セーターを脱ぐ折伏のさまに脱ぐ | 芝田幸恵 | 末黒野 | 201804 |
セーターに顔の出てくる日曜日 | 篠藤千佳子 | 沖 | 201805 |
街闊歩昭和に買ったセーターで | 波戸辺のばら | 船団 | 201806 |
わが編みし亡母のセーター我が着る | 望月晴美 | 沖 | 201901 |
セーターの時々違ふ縄模様 | 中貞子 | 槐 | 201903 |
セーターのコバルトブルー胸高し | 平野多聞 | 槐 | 201903 |
セーターの心音きつく抱きしむる | 田岡千章 | 空 | 201907 |
黒セーターの昨日とちがふ黒であり | 岩佐梢 | 鴻 | 202001 |
喜寿の夫いまだにセーター赤が好き | 辻泰子 | 京鹿子 | 202002 |
セーターの胸を飛び立つ鳥一羽 | はしもと風里 | 瓔 | 202003 |
セーターに虫食ひのあともうひとつ | きくちきみえ | やぶれ傘 | 202003 |
セーターの大きな胸に迎へらる | 柴田佐知子 | 空 | 202003 |
思ひ捨て切れずセーター解きつつ | 杉田智榮子 | 馬醉木 | 202005 |
炊出しにセーターの袖たくしあげ | 波戸辺のばら | 船団 | 202006 |
セーターに頭の出で獄門台の首 | 田岡千章 | 空 | 202007 |
真つ赤なセーター八十路の反抗期 | 町山公孝 | 沖 | 202202 |
セーターをほどきセーター編みにけり | 高橋将夫 | 槐 | 202202 |
セーターや絵本作家の細密画 | 木村みどり | 春燈 | 202202 |
小春日やセーターほどき編み直す | 武藤敏子 | 鴻 | 202204 |
セーターをすんなり抜ける世迷い首 | 直江裕子 | 京鹿子 | 202205 |
うづくまる獣のかたち脱ぐセーター | 政時英華 | 京鹿子 | 202205 |
夫の選ぶ春セーターの少し派手 | 山口地翠 | 春燈 | 202206 |
金色の虚実編み込む春セーター | 伊藤希眸 | 京鹿子 | 202206 |
コンサートヘ行けぬままなり春セーター | 宮崎浩美 | やぶれ傘 | 202207 |
セーターを被り泣き顔見せぬ子よ | 押田裕見子 | 空 | 202210 |
セーターの裏を返して脱ぎ得たり | 松尾龍之介空 | 202211 | |
セーター→1 |
2022年12月15日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。