4     62句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
瀧川へ梯子架けある芹の水 山田六甲 六花 201803
芹をつむ有馬芸妓の濡袂 山田六甲 六花 201803
七草粥の芹たたく音妣の音 堺昌子 末黒野 201804
芹洗ふ鼻歌聞こゆ河原かな 赤松赤彦 六花 201805
芹の水わづかに増ゆる通院路 森一枝 末黒野 201805
音といふ音のほどなく芹の川 黒滝志麻子 末黒野 201806
芹の水光織り交ぜ過ぎゆきぬ 神谷さうぴ 末黒野 201806
芹の水熔岩を流れて滝となる 市ヶ谷洋子 馬醉木 201807
芹咲ける野道を姉に会ひに行く 細川コマヱ 雨月 201808
人悼みをれば音立て芹の水 岩岡中正 ホトトギス 201808
細濁りさせて芹抜くかをりぬく 千田百里 201904
老猫のはなヒクヒクと芹御飯 秋川泉 あを 201904
芹洗ふ水のはたては渦をなし 山田健太 風土 201905
遠まはりしてくるひぐれ芹の水 鷺山珀眉 京鹿子 201905
俎に広ごる野の香三葉芹 森清信子 末黒野 201905
八ツ橋や小流れぬうて芹育ち 鈴木友子 末黒野 201905
芹引くや雪より白き根現れる 中島昌子 201905
休耕の畦を伝ひて芹を摘む 大内幸子 六花 201906
小流れの小さき水音芹の丈 浜市川夏子 末黒野 201906
谷水の冷たさ覚え芹を摘む 石原健二 やぶれ傘 201908
ゆうるりと鯉うごきをり芹の水 住田千代子 六花 201908
媼に問う芹摘むという山裾で 酒井たかお 201909
音高き小流れ占めて芹の花 加藤静江 末黒野 201909
兄追うて幼子の飛ぶ芹の水 河原敬子 201911
芹摘むや朝日たたへて棚田水 能勢俊子 馬醉木 202003
ふうはりと陽炎の立つ芹の川 増成栗人 202005
階段の前行く人は芹持つて 小山よる やぶれ傘 202005
芹の本濁ごして増える手に余る 重原爽美 202006
芹育つ水晶山の扇状地 岡本尚子 風土 202006
石英の煌めく流れ朝の芹 岡本尚子 風土 202006
山毛欅林を出でし小流れ芹を摘む 岡本尚子 風土 202006
芹の香や小流れへ子ら踏み入りて 森清堯 末黒野 202008
芹摘むや水のひかりを払ひつつ 山本則男 202010
海鳴りをそびらに畦の芹を摘む 田中臥石 末黒野 202104
芹洗ひ水袈裟斬りに小さく振り 田中臥石 末黒野 202104
安曇野の光となりぬ芹の水 中村重幸 202105
芹摘んで濁りし水のすぐ澄める 重原爽美 202105
小流れの板の土留や芹生る 山本久枝 やぶれ傘 202105
芹摘めば濁る小川や夫の里 山下朝香 春燈 202106
ひと晩で虫に喰はれし庭の芹 秋川泉 あを 202107
田の神の息吹きうなじに芹摘めり 谷田明日香 風土 202107
山水を含めば甘し芹すすぐ 谷田明日香 風土 202107
小流れへ石段三つ芹を摘む 石塚清文 やぶれ傘 202108
芹の花ぽつりと首にきたやうな 大島英昭 やぶれ傘 202109
音高き小流れ占めて芹の花 加藤静江 末黒野 202109
芹の香に故郷を遠く偲びをり 澤田明子 春燈 202203
幸せのくしやみ小さき芹の粥 諸岡孝子 春燈 202204
芹摘みてふる里の水汚しけり 橋本貴美代 春燈 202204
井の中の蛙ぐらしよ芹なづな 久保夢女 202204
芹ご飯ほのかに香り二膳目を 秋川泉 あを 202204
朝の日の芹の香満つる厨かな 谷安喜美子 末黒野 202205
住み馴れてなほ迷ふ道芹の水 橋本雅代 春燈 202206
幼ならの跳んで跳べない芹の水 塩貝朱千 京鹿子 202206
せせらぎの音きよらかに芹の籠 佐藤千恵 京鹿子 202206
芹の水近くて遠き向う岸 佐藤千恵 京鹿子 202206
光ごと芹を摘みたり水奔り 森清信子 末黒野 202206
茹で芹やざくつざくつと緑切る 滝沢いみ子 やぶれ傘 202207
唄ふがに野川の水音芹香る 久保久子 春燈 202207
芹青む日がな瀬音をまろばせて 黒滝志麻子 末黒野 202208
病む人へ足を汚して芹を摘む 新井千佐代 202208
川筋を灯して群の芹の花 大川暉美 末黒野 202210
芹摘の流れに泡の二つ三つ 天野美登里 やぶれ傘 202303
芹→1

 

2023年3月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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