剪 定 2     41句

枝の中で両眼ぬくし剪定す   高島茂   冬日

作品
作者
掲載誌
掲載年月
来年の花へと繋ぐ剪定かな 高野昌代 201608
麦わら帽寄ってたかって薔薇剪定 笹村恵美子 201609
剪定の鋏の音や昼下り 佐藤まさ子 春燈 201705
剪定の槙垣揃ふ冠木門 田中臥石 末黒野 201706
剪定の音の清しき朝かな 早川八重子 末黒野 201707
剪定す男子生れたる記念の樹 鈴木石花 風土 201706
剪定師あすへ残しておく梯子 兒玉充代 201706
柚子剪定棘のいくらか枝に置き 上野進 春燈 201707
剪定の時期を探りて爪を切る 田中信行 201805
剪定の動き迷はぬ大鋏 中野千代子 末黒野 201805
剪定の音の聞こえる小昼かな 廣瀬雅男 やぶれ傘 201805
五人目の孫を抱つこし剪定す 眞田忠雄 やぶれ傘 201806
異国にて剪定の音故郷を恋ふ 伊吹之博 京鹿子 201806
剪定の音響かせて枝宙に 能美昌二郎 201806
亀鳴くや寺の寄進に剪定代 大沢美智子 201806
剪定の風に木屑の吹かれをり 笹村政子 六花 201905
うなづいて又うなづいて剪定す 高橋将夫 201905
剪定の済みたる松に俄雨 田代貞香 201905
楠の強く剪定空広し 須賀敏子 あを 201905
剪定の音やみし窓ひらきけり 柴田志津子 201906
剪定の枝見定めつひと巡り 南うみを 風土 201906
剪定の梯子をぐいと木の股に 南うみを 風土 201906
剪定の音小さくなる遅日かな 谷口一献 六花 201906
剪定の済みし薔薇園海たひら 加藤静江 末黒野 201907
高きより剪定の屑飛び来たる 河原敬子 201909
薔薇剪定静かな庭に戻りけり 山岸明子 201909
亡父来ては梅の剪定して帰る 火箱ひろ 船団 201910
剪定の脚立の軋みぶだう棚 佐俣まさを 春燈 201912
剪定のごろりごろりと猿茸 浜福惠 風土 202001
高きかな脚立の揺るる剪定は 出牛進 202006
剪定や夫の軍手の真新し 大庭美智代 末黒野 202007
二階より母の指示声剪定す 宮之原隆雄 末黒野 202007
剪定の枝積む丈もきつちりと 林いづみ 風土 202007
おもむろに腕組み解き剪定す 佐俣まさを 京鹿子 202008
剪定や幹に禿あり瘤のあり 瀬戸薫 風土 202102
剪定や稲城野に空近付けて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202103
脚立出すより剪定の目差に 稲畑廣太郎 ホトトギス 202103
剪定の脚立をどこに据ゑやうか 岩佐梢 202104
恋の芽を摘むことはなし剪定す 高橋将夫 202105
梅剪定根元に枝のうづ高く 谷田明日香 風土 202105
ロープワークてふ剪定を太き松 佐藤稲子 やぶれ傘 202105
腕組んで剪定の庭ざつと見る 南うみを 風土 202106
剪定や浮足立ちて寿老人 雨宮桂子 風土 202106
背伸びして屈みて剪定日和かな 原友子 202107
瑕瑾なき空剪定の枝はねて 諸岡和子 202204
剪定や鋏の音の潔く 板谷俊武 末黒野 202204
剪定の地下足袋空へ登るかに 内山みち 末黒野 202205
剪定の白き切口風まとふに 高橋詩 202207
剪定や庭師のトラック満載に 今井康子 202208
剪定の鋏の音に迷ひなし 兒玉充代 202211
剪定 →1

 

2023年4月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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