山茶花 2    100句

山茶花は咲く花よりも散つてゐる   細見綾子  

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
山茶花散る予定調和のやうにかな 伊藤白潮 200712  
山茶花の咲きしと声す散りてをり 中田みなみ 200712  
山茶花の垣長ければ落花また 小宮恒子 酸漿 200712  
笑ひすぎたり山茶花のこぼるるよ 丸山照子 火星 200801  
山茶花に近寄れば散る予感して 落合絹代 雨月 200801  
ご放念あれと山茶花こぼれつく 田畑耕之介 京鹿子 200801  
山茶花のざつくばらんに咲きつづく 松崎鉄之介 200801  
山茶花の滅多矢鱈と庭に散る 松崎鉄之介 200801  
山茶花に母を語りぬ戦中記 勝見玲子 200801  
山茶花やかつてリーチの登り窯 水原春郎 馬醉木 200802  
山茶花や光陰われを振り向かず ほんだゆき 馬醉木 200802  
山茶花や跳ね回る子の小さき靴 吉沢陽子 200802  
山茶花の散る音ごとに深む闇 前川明子 200802  
山茶花の咲くもてんでんばらばらに 松崎鉄之介 200802  
丹波焼の自然釉壷に山茶花挿す 安井和子 200802  
山茶花をくる祝ぎ声でありにけり 山尾玉藻 火星 200802  
山茶花の日向の色を手折りけり 高尾豊子 火星 200802  
湯けむりに白山茶花の湯宿かな 森温子 酸漿 200802  
山茶花の散りかかりては散らす白 今橋眞理子 ホトトギス 200803  
無名庵跡山茶花のこぼれつぐ 長谷川史郊 馬醉木 200803  
山茶花の虫にも負けず花芽吹く 奥村鷹尾 京鹿子 200803  
山茶花の垣に白がぽつぽつと 森津三郎 京鹿子 200803  
山茶花の白みて墓に参りけり 松本桂子 200803  
山茶花の朝日に映えて電飾めく 藤田千代江 200803  
山茶花や女は鞄いくつ替へ 高橋道子 200803  
山茶花の一輪浅草橋の下 浜口高子 火星 200803  
山茶花散る地に慟哭を描くやうに 中島あきら 200803  
山茶花に触れて散らせて角曲がる 三井孝子 六花 200804  
山茶花の白が囲める父の墓 三井孝子 六花 200804  
ねぢれ風白き山茶花績乱す 高橋宏行 遠嶺 200804  
城崎のこの山茶花に来たような 坪内稔典 稔典句集 200804  
山茶花の家にさし込む月あかり 池田加寿子 200805  
山茶花や折り合ひつけて嫁姑 垣内薫 200805  
山茶花や朝日は余呉の湖の中 藤井彰二 馬醉木 200805  
雀来て山茶花の彩崩しけり 上林富子 やぶれ傘 200805  
山茶花の垣根の続く寺領かな 忽那みさ子 やぶれ傘 200805  
山茶花や朝日やうやう回り来し 大山妙子 酸漿 200805  
楚々として映ゆる山茶花ガラシャ墓碑 邑橋節夫 菊揃へ 200806  
山茶花や水の中にも風吹いて 鈴木直充 素影 200811  
よちよちと山茶花によりゆける子よ ことり 六花 200812  
箒目に山茶花紛れ込みゐたる ことり 六花 200812  
道問へば山茶花匂ふ垣根越し 須藤トモ子 200901  
山茶花やゆたかに残る金の蕊 大坪景章 万象 200901  
山茶花の去年の実付けしまま咲けり 小野タマ枝 酸漿 200901  
山茶花の色白磁めく朝の雨 吉野さと 酸漿 200901  
十三夜明けたる朝を山茶花咲く 松崎鉄之介 200901  
山茶花や傘を傾げて江戸しぐさ 篠田純子 あを 200901  
山茶花や吾を迎へるゴルフ場 佐藤健伍 200902  
山茶花や白き花より今年また 鈴木阿久 200902  
山茶花の散華止まざる高麗王廟 桑田忠男 遠嶺 200902  
山茶花や敵味方なき五輪塔 堤京子 馬醉木 200902  
聞法に籠る山茶花時雨かな 石本秋翠 馬醉木 200902  
山茶花の影白壁にゆれてをり 森川彩火 炎環 200902  
山茶花や現へ返る坂ひとつ 伊藤無迅 炎環 200902  
山茶花は散り急ぐ花赤すぎる 伊藤無迅 炎環 200902  
山茶花や露伴幸田成行墓 岩井泉樹 春燈 200902  
住み古りし庭の山茶花日和かな 中上馥子 春燈 200902  
山茶花の赤艶やかな神の杜 大井彌雨 雨月 200902  
日当らぬ谷底山茶花白々と 森幸 雨月 200902  
山茶花や捨て去ることは生きること 前川明子 200902  
山茶花の白を極めて夫遠し 田原陽子 200902  
落涙として山茶花のいろ写る 木下もと子 200902  
さざんかやひつそりと家冷えてゆく 辻美奈子 200902  
山茶花の資材置場の一隅に 山荘慶子 あを 200902  
朝の日の白山茶花をリフト行く 村田さだ子 酸漿 200902  
山茶花の燈明なるべし観世音 久津見風牛 200903  
山茶花や友と出遭ひし曲り角 松野睦子 遠嶺 200903  
山茶花や墓の久女も句を拾ふ 大森尚子 風土 200903  
俳人久女の人生模様山茶花散る 大森尚子 風土 200903  
山茶花の刈り整へて花ひとつ 山内マヤ 春燈 200903  
山茶花の垣咲き初めし門構 網野茂子 酸漿 200903  
山茶花や父母居らぬ里遠くなり 鈴木多枝子 あを 200903  
父植ゑし山茶花垣も今はなし 鈴木多枝子 あを 200903  
山茶花や小庭に今も母の椅子 遠藤和彦 遠嶺 200904  
山茶花や村の歴史に駆落も 小林正史 200904  
山茶花や記念館となるくらら邸 鈴木石花 風土 200904  
夕迫る白山茶花に紅ほのか 山下青坡 200905  
山茶花や闇迫るなか散り止まず 池田美代子 200905  
山茶花の一花の白さ摩耶の荘 浅井青陽子 ホトトギス 200905  
山茶花の咲き溢れ地に散り溢れ 嶋田摩耶子 ホトトギス 200905  
山茶花や旧家伝ふる家構へ 大井彌雨 雨月 200905  
山茶花が名札をつけて売れ残る 森津三郎 京鹿子 200906  
退屈な背中だ山茶花な白だ 中原幸子 船団 200906  
亡き母の山茶花盛り散り染めし 牧原佳代子 酸漿 200906  
山茶花の花びらくらき時雨かな 八田木枯 晩紅 200908  
山茶花の散りて落葉の籠の中 八田木枯 晩紅 200908  
散りてより山茶花色を明かし初む 稲畑廣太郎 ホトトギス 200911  
風よりも羽音山茶花零しけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200911  
山茶花の垣の隙なく日をふくむ 佐藤喜仙 壁炉 200911  
山茶花や集中力の散り易き 松井のぶ 200912  
輪になつてけふ碑へ山茶花へ 伊藤敬子 200912  
山茶花のほころびかけをいとほしむ 芝宮須磨子 あを 200912  
山茶花の枝混み合ひてふくらめり 吉成美代子 あを 200912  
山茶花の窓辺に旅装解きにけり 渡辺安酔 201001  
山茶花の花でしやばらず庭師来て 鴨下昭 201001  
山茶花の花美しや早雲寺 石原節子 春燈 201001  
山茶花や子に諭さるること多し 中島伊智子 酸漿 201001  
箒目に散る山茶花や高台寺 田下宮子 201002  
山茶花の白ばかりなる散歩道 水原春郎 馬醉木 201002  
山茶花の身を持ち崩す日和かな 千田百里 201002 山茶花→ 3

 

2020年12月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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