百日紅 6       30句

百日紅この叔父死せば来ぬ家か   大野林火   青水輪

作品
作者
掲載誌
掲載年月
百日紅戦火収まる時の無く 和田啓 末黒野 202012
ひとすぢの寺の線香百日紅 西計郎 末黒野 202012
百日紅はいまだ満開角の家 奥田温子 やぶれ傘 202101
名園の端に暮れ残る百日紅 稲畑廣太郎 ホトトギス 202107
三つほど幹に瘤あり百日紅 瀬島洒望 やぶれ傘 202109
百日紅真白き雨の降りにけり 井上静子 202109
百日紅美しき亡き人想ふ 長崎桂子 あを 202109
深々と古寺燦々と百日紅 川高郷之助 202110
能の家百日紅を高々と 栗坪和子 202110
余生なほ老いの一徹百日紅 五十畑悦雄 202110
輻射熱猿も手放す百日紅 七郎衛門吉保 あを 202110
師の回忌詠むはさだめか百日紅 松橋利雄 春燈 202110
紅白に凛と揃ふや百日紅 大谷満智子 春燈 202110
萎えかかる気を引き立たせ百日紅 向井芳子 春燈 202110
折り返しの村のバス停百日紅 森清信子 末黒野 202111
黒雲が真上を通る百日紅 丑久保勲 やぶれ傘 202111
街川の引き潮に散る百日紅 天野美登里 やぶれ傘 202111
下校児のカルキの香り百日紅 酒井湧水 ホトトギス 202112
路地の角また路地の角百日紅 岩藤礼子 やぶれ傘 202112
色深き残花の矜持百日紅 清水美子 春燈 202201
百日紅揺れ蒼天に色放つ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202207
縄文の埴輪にタトゥー百日紅 宮岡弘 202209
蒼空に白雲一朶百日紅 森清信子 末黒野 202210
艶の肌そこが取り柄の百日紅 高橋将夫 202210
自堕落に過ぎゆく日々や百日紅 岡田史女 末黒野 202211
病みて知る夫のつよさよ百日紅 林すみ 京鹿子 202211
キャッチャーの後ろ大きな百日紅 横井遥 202211
明月院の庭広々と百日紅 河合公八郎 202211
垣越しに揺れて顔出す百日紅 大山夏子 202212
たわわなる百日紅の揺ぎかな 田尻りさ 六花 202212
百日紅→ 1

 

2023年8月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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