桜 貝 2      38句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
引き波を追ひつつ拾ふ桜貝 塩野谷慎吾 201706
江の島の夕こそよけれ桜貝 太田良一 末黒野 201707
さくら貝さいはひといふうすきもの 岡部玄治 201707
山の子の小さき宝さくら貝 木村美翠 201707
櫻貝に混じる色貝千種貝 岩下芳子 201707
隣合わせに尻もちと桜貝 谷さやん 船団 201802
沖の声能登金剛の桜貝 山田六甲 六花 201803
蓋を開ければ思ひ出のさくら貝 大石よし子 雨月 201806
桜貝真白き皿に行儀よく 溝渕弘志 六花 201806
桜貝海の言葉として拾ふ 湖東紀子 ホトトギス 201809
桜貝拾はせたるも旅心 湖東紀子 ホトトギス 201809
かの人の爪のようなる桜貝 津田このみ 船団 201809
潮騒はあの日の調べ桜貝 稲畑廣太郎 ホトトギス 201904
白砂の眩しき浜のさくら貝 長谷川翠 馬醉木 201905
青春といふ言葉好き桜貝 本多俊子 201905
手の中に匿ふごとく桜貝 福島茂 201906
さくら貝あれは初恋遠き浜 小沢えみ子 201907
浮世絵の由比ケ浜砂桜貝 加瀬伸子 末黒野 201907
それとなく拾つてみたる桜貝 石塚清文 やぶれ傘 201908
桜貝拾ひ昔日よみがへる 志方章子 六花 201908
目つむれば街騒も波さくら貝 井原美鳥 202001
打ち寄せる波の呟きさくら貝 鈴鹿呂仁 京鹿子 202005
片恋の小さな日記さくら貝 鈴鹿呂仁 京鹿子 202005
絹雲の翳りを拾ふさくら貝 川内谷育代 馬醉木 202005
桜貝濡れては色をとりもどす 林昭太郎 202006
波つむぐ吐息へ空へさくら貝 西村白杼 京鹿子 202006
弓なりの渚へ返す桜貝 柴田佐知子 202006
思ひ出の一つもあらず桜貝 志方章子 六花 202007
疫病の老いの墓前へ桜貝 阿部さちよ 202007
しののめの色のはじめや桜貝 栗坪和子 202007
桜貝拾ひ歩きの渚べり 田中臥石 末黒野 202009
さくら貝五枚並べて花にする 齊藤實 202101
蛤に恋をしてをる桜貝 高橋将夫 202105
乙姫の恋文かともさくら貝 中貞子 202105
引く波にすこし遅れてさくら貝 辻美奈子 202106
桜貝心の箱に仕舞ひけり 大谷満智子 春燈 202206
虚子の忌や文字の破片の桜貝 平居澪子 六花 202207
乙姫のつけ爪なるやさくら貝 岡野里子 末黒野 202208
桜貝→1

 

2023年4月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。