西 行 4    100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
西行も踏み入りし山蕨摘む 田中佳子 ぐろっけ 201102
西行の仮名美しき初座敷 市川玲子 春燈 201103
聴きとれず西行庵の霜しづく 笹村政子 六花 201103
花の芽の一夜に色や西行忌 大橋伊佐子 末黒野 201104
山一つ冬日移りぬ西行庵 佐野和子 万象 201104
日の暮れて磧の白し西行忌 神蔵器 風土 201104
土鳩来て西行法師の忌なりけり 井上信子 201104
西行忌棄つべき故郷われになし 成瀬櫻桃子 櫻桃子選集 201105
湖荒れの風にたぢろぎ西行忌 中原敏雄 雨月 201105
父のこゑ耳朶にありけり西行忌 雨村敏子 201106
門口に銀目の猫や西行忌 後藤眞由美 春燈 201106
寄生木の芽のつややかに西行忌 熊切光子 末黒野 201106
西行の芭蕉の昔さくら咲き 大崎ナツミ 雨月 201107
西行忌吉野を思ふ日なりけり 稲岡長 ホトトギス 201107
緑さす西行像の頬骨に 浅田光代 風土 201108
西行のその後の旅の青山河 神蔵器 風土 201108
西行に会へる思ひの落葉踏む 中條睦子 万象 201110
寂寞と西行庵は枯るる中 中條睦子 万象 201110
白粉花や西行堂に女客 山田春生 万象 201111
駈けのぼる西行庵の山ざくら 雨宮桂子 風土 201111
西行のあはれと聞ける夜の鹿 手島伸子 雨月 201201
み吉野の旅の近づく西行忌 伊藤とほ歩 ホトトギス 201203
知らぬ人と西行語る春の雲 田中藤穂 あを 201204
よはひのみ十三越えて西行忌 神蔵器 風土 201204
薄氷や西行堂は名残りのみ 田中藤穂 あを 201204
西行堂狛犬に乗る日陰雪 赤座典子 あを 201204
雪折れを杖に西行庵遠し 石垣幸子 雨月 201204
梅探る西行堂の跡に寄り 山田春生 万象 201205
夕空に雲の張りつく西行忌 中野あぐり 春燈 201205
西行忌紬着てゆく女かな 竹内悦子 201205
西行庵に切り株二つ春隣 雨宮桂子 風土 201205
天と地のわからぬ色紙西行忌 師岡洋子 ぐろっけ 201205
筑波嶺にかかる絹雲西行忌 鈴木良戈 201205
滾つ瀬の先平なり西行忌 鈴木直枝 万華鏡 201206
榛の木に水音こもる西行忌 瀬戸悠 風土 201206
大磯の西行の日の初ざくら 川村文英 ろんど 201206
一合の酒に酔ひたる西行忌 田中藤穂 あを 201206
花に会ふ西行に遇ふ日和かな 中村洋子 風土 201207
西行と旅を語らむ花の寺 安田一郎 京鹿子 201207
西行の恋にも似たる落花かな 池端英子 ろんど 201207
西行忌さくら染とふ和紙買ひて 長谷川翠 馬醉木 201207
西行の戻しの松や蛙鳴く 北崎展江 くりから 201209
芭蕉より西行を恋ふ返り花 神蔵器 風土 201212
笹鳴や西行堂へ細き径 坂上香菜 201301
西行の剃髪石や石蕗の咲く 神蔵器 風土 201302
詩心は深く蔵して西行忌 稲畑汀子 ホトトギス 201303
西行忌み吉野の旅近づけて 稲畑汀子 ホトトギス 201303
西行忌とくとく泉手に掬ふ 神蔵器 風土 201304
みちのくの旅こいしかり西行忌 鈴木直枝 ろんど 201305
梢はや潤みて来たり西行忌 内藤静 風土 201305
西行の日の頃の月あかりかな 内藤静 風土 201305
西行忌大き活字の歌集かな 森田節子 風土 201305
西行を地図にてたどる朧かな 林いづみ 風土 201306
奥千本西行庵の花盛り 笠井清佑 201306
西行の訪ひし岩城や春の海 森高武 風土 201306
寝る前の白湯一杯や西行忌 山路紀子 風土 201306
入集の九十四首西行忌 遠藤逍遙子 風土 201306
夫と行きし旅のあれこれ西行忌 田中藤穂 あを 201306
洛西の峰の西行櫻かな 竹中一花 201306
花の頃西行と行く吉野山 笠井清佑 201306
西行のやうには行かじ花仰ぐ 山田愛子 201306
西行の話聞きたし花影に 笠井清佑 201306
枯れてゆく喜びもあり西行忌 松田都青 京鹿子 201306
歩のゆるぶ春満月や西行忌 山本雅子 馬醉木 201307
西行を恋へば十月桜咲く 神蔵器 風土 201312
秋風や師は西行てふ部屋にをり 杉本薬王子 風土 201401
西行忌吉野温泉てふ宿り 稲畑汀子 ホトトギス 201403
寒晴の西行の眼に射貫かるる 小林愛子 万象 201404
西行に誘ひ込まれし花の闇 前田美恵子 201405
西行も母も混じりで春の土 熊川暁子 201405
円位より西行がよし春の月 柴田久子 風土 201406
風を継ぎ歌を継ぐ春西行忌 平松うさぎ 201406
昃れば西行庵へ花吹雪く 塩路隆子 201406
海棠や西行寺の僧の文 山本喜朗 雨月 201406
眠りては遠くて近き西行忌 神蔵器 風土 201406
水音は春のあしおと西行忌 石橋邦子 春燈 201406
竹林を横ざまの雨西行忌 浅田光代 風土 201406
眠りつつ春雨を聴く西行翁 北村淳子 ろんど 201407
花を待つ西行の墳こんもりと 北村淳子 ろんど 201407
花筵西行庵へ寄せにけり 深澤鱶 火星 201407
釈迦生まれ西行死せるさくらかな 松本三千夫 末黒野 201407
七十路の西行詣で花芽雨 北村淳子 ろんど 201407
人波に逆らつて行く西行忌 高橋将夫 201407
西行庵へ風のもたらす飛花落花 石垣幸子 雨月 201407
西行庵ほとり四人の花莚 石垣幸子 雨月 201407
西行になりきる車影は花 古川忠利 ろんど 201408
梅花藻や西行水へ雨の道 坂上香菜 201409
西行井澄む水を酌む杓もなし 山田六甲 六花 201411
西行の井戸を覗けぱ秋の声 山田六甲 六花 201411
西行の井戸や秋澄みつつ昏む 山田六甲 六花 201411
西行忌夢のつづきも海の色 堀内一郎 堀内一郎集 201412
西行忌水の匂ひの道を経て 堀内一郎 堀内一郎集 201412
馬追や西行堂は礎石のみ 山田春生 万象 201412
西行の月待つ鷺と私と 高野昌代 201412
片時雨西行定家のこころかな 間島あきら 風土 201501
西行の沓の音して紅葉散る 古川忠利 ろんど 201501
西行の筆跡いまに文化の日 土屋草子 ろんど 201502
西行の秋思を歌にたづねけり 竹下陶子 ホトトギス 201504
はんなりと京にしぐるる西行忌 川田好子 風土 201505
雪霏霏と西行堂のあと隠す 山田春生 万象 201505
西行→ 1

 

2021年4月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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