六月/六月尽/ろくぐわつ 4     57句

六月を奇麗な風の吹くことよ    正岡子規

作品
作者
掲載誌
掲載年月
六月は三角時に不等辺 中井保江 船団 201805
六月の朝よおもちゃの雨を聴き 原ゆき 船団 201805
六月や夕ベの色のシャンパンを 宮崎洋 春燈 201809
六月や浄土の池に鯉の腹 平沢惠子 春燈 201809
六月の蹴鞠日和を蹴りあぐむ 井上菜摘子 京鹿子 201810
六月果つ息子の旅立ち人寄せず 東秋茄子 京鹿子 201810
六月の雨なき雲の白さかな 今橋眞理子 ホトトギス 201811
六月の雨に唄えば楕円形 陽山道子 船団 201812
六月の雨夕暮を引き寄せて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201906
名園の朝六月の色に明け 稲畑廣太郎 ホトトギス 201906
六月の日を絡めては投網編む 平田はつみ 馬醉木 201908
いくたびも席を譲られ六月果つ 赤座典子 あを 201908
六月や頗る閑散温泉街 赤座典子 あを 201908
六月や町は挙って斎王まつり 長崎桂子 あを 201908
晃晃と六月の望や安けく 長崎桂子 あを 201908
六月や犬をもらひに美容院 笹村政子 六花 201908
四阿に座し六月の雨を聴く 増成栗人 201909
六月の水芸として擬似餌かな 奥田筆子 京鹿子 201909
六月の向こうへぐいとペダル踏む たかはしすなお 201910
生憎の雨六月の日曜日 濱野新 やぶれ傘 201911
六月は雨の匂いや母修す 大山夏子 201912
付度のここは地球で六月で 中原幸子 船団 201912
ピンクの雨傘を六月の雨には 東英幸 船団 201912
藤棚に来て六月のこの昏さ 火箱ひろ 船団 201912
六十六の六月六日朝の窓 山田まさ子 船団 201912
六月や初孫連れて吾子帰る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202006
六月の空晴れてゆく晴れてゆく 稲畑汀子 ホトトギス 202006
六月の人魚のなみだますほ貝 神蔵器 風土 202006
六月の富士は裾野をひろげけり 鷹崎由未子 春燈 202008
これという何も成さず六月尽 重原爽美 202009
六月の小屋のうしろの影の無き 井上静子 202009
六月の川風受けてゐて飽かず 橋添やよひ 風土 202009
圏外へ出ず六月も了りけり 谷口一献 六花 202009
六月や雲なきひと日授かりぬ 岡井マスミ 末黒野 202009
階に六月の風あびてをり 小原芙美子 風土 202011
斯うしてはをれぬと六月の手足 千田百里 202108
距離置くはサラダ感覚六月来 奥田筆子 京鹿子 202109
六月の水の満ちゐて杭一つ 善野行 六花 202109
六月の中の一日は誕生日 山田暢子 風土 202109
六月の谷底にある交差点 柿沼盟子 風土 202109
六月の一ト日太宰を読むことに 土井三乙 風土 202109
六月やレモン真青きまま育つ 中根美保 風土 202109
六月の卍に曲がる用水路 岡本尚子 風土 202109
六月や風にふくらむシャツを着て 三好康子 風土 202109
ハチャメチャに躍動六月の天作会 仁上博恵 202112
六月の墓に何度も擦るマッチ 奥田茶々 風土 202201
六月や風にふくらむシャツを着て 三好康子 風土 202201
六月の花嫁ふっとふりむきぬ 井上菜摘子 京鹿子 202206
六月や蔓といふ蔓ゆらぎ立ち 南うみを 風土 202208
六月一日写真の日やなつかしき 長崎桂子 あを 202208
スポーツの声出し応援六月より 長崎桂子 あを 202208
線状降水帯先に発表六月一日 長崎桂子 あを 202208
マスク取り六月の海の風を嗅ぐ 森高武 風土 202209
六月の植物園の匂ひかな 高橋まき子 風土 202209
六月の四囲に山なき家居かな 安立公彦 春燈 202209
六月や雨も数多の顔を見せ 柴田靖子 202209
六月→1

 

2023年6月26日 作成

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