立 冬 2      64句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
立冬を過ぎれば庭師来るといふ 稲畑汀子 ホトトギス 201611
立冬の波の高さに鴎舞ふ 中江月鈴子 201612
立冬の岩場の鴎冬日射す 中江月鈴子 201612
初霜も無い立冬のずんべらぼう 中林明美 船団 201612
立冬の日を吸ひ込めり蟹の穴 大坪景章 椿垣 201612
立冬の木漏れ日辿る神祇坂 松本鷹根 京鹿子 201701
立冬の朝日来る窓微笑まし 長崎桂子 あを 201701
立冬の小さき橋を渡りけり 浅田光代 風土 201702
立冬のまぶた切株匂ひ立つ 高野春子 京鹿子 201702
立冬や心に沁むる句集読む 坂入妙香 春燈 201702
立冬の空透く玻璃戸雲走る 田中臥石 末黒野 201702
立冬や一朶の雲の動かざる 福田禎子 末黒野 201702
立冬の固きせんべい噛みくだき 太田昌子 馬醉木 201703
立冬の風に川音調和する 長崎桂子 あを 201712
立冬も朝の散歩の老元気 長崎桂子 あを 201712
立冬の夕日を背に伝書鳩 鈴鹿呂仁 京鹿子 201712
立冬の一人遊びの家鴨かな 加藤みき 201801
立冬やビル影及ぶ浜離宮 石黒興平 末黒野 201802
立冬の日溜りとなる畳かな 川村みよき 万象 201802
立冬や午前も午後も静かな日 山田暢子 風土 201802
立冬の家鴨の独り遊びかな 加藤みき 201802
立冬やバスケの技を逝きて知る 今井充子 201802
立冬の波平らなりわが魂も 吉田順子 201802
立冬や鎌倉野菜彩深め 今村千年 末黒野 201803
立冬や米研ぐ水の手に硬く 外山生子 末黒野 201804
立冬や尻ポケットにスキットル 服部早苗 201803
立冬のたんぽぽたんぽぽ咲く小径 中居由美 船団 201806
立冬や長寿全うされたまふ 稲畑汀子 ホトトギス 201811
立冬やこれより月日走り出す 稲畑汀子 ホトトギス 201811
立冬や鉄音高く鉄工所 森なほ子 あを 201901
立冬の晴れ間ひろがる昼下がり 渡邉孝彦 やぶれ傘 201901
立冬の山河晴れたり胸中も 渕上千津 201901
立冬や軽き上衣の散歩道 滝口洋子 末黒野 201902
立冬やタイヤセールの幟立つ 荻布貢 201902
立冬や骨うづくまで人を待つ 竹中一花 201902
立冬や畝に残り菜ほつほつと 吉岡睦子 馬醉木 201902
立冬の月やひそかに吾を訪ふ 上野紫泉 京鹿子 201902
日の方に立冬の背ナ伸ばしけり 雨村敏子 201902
立冬とふ暦の二文字迫り来る 滝澤圭子 雨月 201902
十字架に見えし水門濠立冬 平居澪子 六花 201902
人間は高いところが好き立冬 つじあきこ 201903
窓近く立冬の薔薇しづかなり 小田嶋野笛 末黒野 201903
立冬の角をなくした鬼瓦 たかはしすなお 201903
立冬の御斎薄味とこしなへ 西住三惠子 201905
立冬や起重機の腕斜に構へ 安斎久英 末黒野 202002
立冬や喪中葉書で知る訃報 瀬戸薫 風土 202002
立冬や甘辛そろふ袋菓子 柿沼盟子 風土 202002
立冬の戻り鰹の旨きかな 吉澤恵美子 京鹿子 202002
立冬や野川の水嵩衰へず ふなかわのりひと 202002
立冬や身を軽くせし庭の木々 吉田順子 202002
三面鏡立冬の眉引いてをる 雨村敏子 202002
立冬や北の大地の鎮もりて 野田光江 雨月 202002
立冬のカフス釦の琥珀いろ はしもと風里 202003
立冬の足裏に入るる力かな 池乗恵美子 末黒野 202003
立冬や独り暮しの醤油買ふ 田中藤穂 あを 202101
立冬の朝一番に酒届く 森岡正作 202101
立冬の日差しの届く机かな 廣瀬雅男 やぶれ傘 202101
立冬の一番星でありにけり 倉澤節子 やぶれ傘 202101
立冬や蜂蜜多めのパンケーキ 木村みどり 春燈 202102
立冬の雲曳く機影幽かなる 高木邦雄 末黒野 202102
立冬や干したるシャツの手触りも 岡井マスミ 末黒野 202102
立冬の人家の明かり人を刺す 三木亨 202102
立冬や時が止まつた様な夜 中西厚子 202102
立冬の湯呑み茶碗は大き目に 神山市実 やぶれ傘 202103
立冬→ 1

 

2021年11月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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