林 檎 3    109句

星空へ店より林檎あふれをり   橋本多佳子   紅絲

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
台秤おまけの林檎転がれり 栗原恵美 万象 200801  
林檎剥く皿のりんごとなりにけり 石田きよし 200801  
万の実の一個は無料林檎捥ぐ 北尾章郎 200802  
津軽弁聞きたく姥の林檎買ふ 北尾章郎 200802  
林檎摘むエヴァの覚悟もなきままに 冨松寛子 200802  
林檎一つ劇中劇のテーブルに 安居正浩 200802  
幸せを守るかに林檎蜜を抱く 田原陽子 200802  
御歳暮の林檎転送するばかり 松崎鉄之介 200802  
林檎選る半日仕事暮早し 高橋喜代 200802  
一個づつ名あり林檎は王者たり 高木智 京鹿子 200803  
机上には聖書と林檎牧師館 勝原文夫 ペン皿 200811  
握りしめ皮ごと囓る林檎かな ことり 六花 200811  
殊更に音たて齧る林檎かな 飛鳥由紀 200812  
巻き戻し効かぬ日々あり林檎剥く くらたけん 200812  
みすずかる信濃いづこも林檎の香 檀原さち子 酸漿 200812  
都合良き恋の思ひ出林檎むく 高倉和子 200812  
かき寄せてみたき星屑林檎熟れ 岡田貞峰 馬醉木 200901  
山の日の切に分ちて林檎熟れ 中村恭子 200901  
青空や実を捥がれたる林檎の木 山田暢子 風土 200901  
少年の丸齧りする林檎かな 内田和子 酸漿 200901  
林檎食む子の歯まぶしきほど白し KOKIA 六花 200901  
大脚立林檎と顔を並べをる 森理和 あを 200901  
掌に少し押し上げ林檎捥ぐ 森理和 あを 200901  
病むことは代はつてやれず林檎むく  嶋田摩耶子 ホトトギス 200902  
林檎捥ぐ目に信州の空の青 西村純代 200902  
林檎剥くさらりと愚痴も聞き流し 城台洋子 馬醉木 200902  
犬の目の点になりをり林檎煮る 折島光江 炎環 200902  
もみがらにまみれて林檎匂ひけり あさなが捷 200902  
朝市の宛名濃く書く蜜林檎 数長藤代 200902  
磨かれてピカソの赤となる林檎 七種年男 200902  
林檎パイ焼いて小さな客を待つ 山田弘子 ホトトギス 200903  
無農薬とて不揃ひの林檎買ふ 吉田直子 200903  
宅配便届きて部屋に林檎の香 北畠明子 ぐろっけ 200903  
ナムマイダと真似て幼は林檎下げ 木原今女 ぐろっけ 200903  
はや許すことは云はずに林檎剥く 鈴木多枝子 あを 200904  
林檎食ぶ国際宇宙ステーシヨン 北村香朗 京鹿子 200907  
林檎剥くとき思ひ出す一詩人 稲畑汀子 ホトトギス 200910  
林檎持つ主役の姫の紅ほっペ 森下康子 200912  
待つといふ深き時間や林檎むく 山岸由佳 炎環 200912  
退院日告げてまつかな林檎噛む 吉沢陽子 200912  
豊頬の志功の女人林檎熟る 池内結 ろんど 200912  
利根林檎ドサリと届く朝の便 吉成美代子 あを 200912  
赤城山麓シャローム≠ニいう林檎園 赤座典子 あを 200912  
酸味ある林檎の銘は新世界 赤座典子 あを 200912  
頂きし数多の林檎嘴の跡 赤座典子 あを 200912  
籠に盛るわけあり林檎風禍痕 増田一代 201001  
靴あとの深くのこれる林檎畑 笹村政子 六花 201001  
届けられ林檎の香り吹き出づる 能美昌二郎 201002  
青春の色ながながと林檎剥く 山口速 201002  
林檎買ふザルツブルクの屋台村 渡辺一三 201002  
羽音のみ移りて朝の林檎園 樋口みのぶ 201002  
武蔵野に津軽林檎の実りをり 丸田安子 酸奬 201002  
林檎ジュース好みて幼児にはあらず 大橋敦子 雨月 201003  
林檎剥きながらの彼女能弁や 本城布沙女 雨月 201003  
間ひ詰めることに倦みたる林檎むく あさなが捷 201004  
松過の林檎の蜜に夜雨きし 山田美恵子 火星 201004  
降る雪や赤き林檎の給餌台 河野政恵 酸漿 201005  
一切の関りを断つ林檎むく 野田美子 201008  
林檎狩してきし重さ残る腕 稲畑汀子 ホトトギス 201010  
原稿を送りたるより林檎むく 稲畑汀子 ホトトギス 201010  
剥く前の林檎の冷えを頬に当つ 能村研三 201010  
林檎園脚立のアダムを仰ぐイヴ 千田百里 201011  
味のなき失楽園のりんごかな 荒井慈 春燈 201012  
お粗末な屋台に溢れ林檎の灯 須賀敏子 あを 201012  
林檎椀母の笑顔の浮びし日 五十嵐満里子 酸漿 201012  
木の胸乳まで手を伸ばし林檎捥ぐ 泉田秋硯 201101  
林檎色づく土蔵に風を入るる朝 淺場英彦 万象 201101  
青森より来しライトバン林檎売り 武田ともこ ぐろっけ 201101  
りんご剥くひたむきな瞳の幼な児よ 竹内孝子 ぐろっけ 201101  
林檎喰み林檎農家の話など 安藤久美子 やぶれ傘 201101  
店先の風に染まりし紅林檎 秋葉貞子 やぶれ傘 201101  
町はづれ賑はひそめしりんご狩 梅田秀子 酸漿 201101  
林檎園根元明るく嫁菜咲く 梅田秀子 酸漿 201101  
古き家の古木林檎のたわわなり 海老名ムツヱ 酸漿 201101  
さくさくと紅玉林檎丸かじり 伊藤憲子 201102  
慰みに林檎で料る雪うさぎ 鈴木セツ 201102  
決行の始め林檎を丸齧り 田村園子 201102  
師句六千読みつぐごとく林檎剥く 鶴見遊太 201102  
吹き晴れて林檎真つ赤ぞ白秋忌 山田春生 万象 201102  
引力に負くる乳房や林檎剥く 小田嶋野笛 末黒野 201102  
林檎煮る優しくなれる日のしじま 小山直子 末黒野 201102  
帰りきて林檎匂へり点すまで 定梶じょう あを 201102  
一病を語り林檎の賑やかに 長崎桂子 あを 201102  
林檎噛む九十歳の健やかさ 長崎桂子 あを 201102  
林檎熟る信濃の日ざしたつぷりと 大内佐奈枝 万象 201103  
林檎の木低きところに実をつけて 大内佐奈枝 万象 201103  
片側は傷みてゐたり落林檎 大内佐奈枝 万象 201103  
お薬師の山の下まで林檎熟る 大内佐奈枝 万象 201103  
ひとり剥く陸奥の林檎よ四半分 恒成久美子 ぐろっけ 201103  
高嶺星二つに切つて蜜林檎 櫻木道代 ぐろっけ 201105  
林檎むく掌のうつくしくしあはせに 成瀬櫻桃子 成瀬櫻桃子俳句選集 201105  
頬染めて瀬音育ちの姫林檎 コ田千鶴子 花の翼 201111 出羽吟遊
空の蒼共につかみて林檎捥ぐ 青野安佐子 201112  
林檎園の空に梯子のとどきけり 杉浦典子 火星 201112  
愛という日本語の音りんごもぐ 鎌田悟朗 ろんど 201112  
林檎剥くいとほしきほど小さき種 森理和 あを 201112  
もう追うて行かれぬ金の林檎かな 柳川晋 201201 悼スティプ・ジョブズ
騙し絵の林檎熟してをりとは 岩月優美子 201201  
りんご剥く紅きリボンを解くやうに 細島孝子 末黒野 201201  
旅終はるりんごの耳を二つ置き 浅田光代 風土 201201 箱根鍛錬会
蜩聴くりんご畑の父になり 古川忠利 ろんど 201201  
林檎食む歯に衣きせぬ少女かな 谷岡尚美 201202  
看護師の項の白さ林檎剥く 林哲夫 ぐろっけ 201202  
りんご食む良き歯の音を聞いてをり 宮崎@正 ホトトギス 201203  
覇気出づる孫や林檎の丸齧り 占部美弥子 末黒野 201203  
あまた生る林檎朝日を跳ね返す 松下八重美 夢見の鐘 201203  
今さらと思ふ林檎をむきながら 高倉和子 夜のプール 201203  
老後っていまじゃん弟から林檎 中原幸子 船団 201203  
太宰の地津軽林檎を頬ばりぬ 北崎展江 くりから 201209 林檎→4

2014年10月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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