パリ祭 2      53句

ためらはず薔薇を購ひたり巴里祭    高島茂

作品
作者
掲載誌
掲載年月
モンタンを聴いて私の巴里祭 中村洋子 風土 201510
巴里祭や土蔵に手回し蓄音機 鈴木庸子 風土 201510
ポンヌフの出て来る映画巴里祭 内藤静 風土 201510
パリ祭や胸いつぱいにアコーディオン 内山照久 201510
グラシン紙破れたる古書パリー祭 大島英昭 やぶれ傘 201511
句敵でありし友恋ふ巴里祭 片岡良子 雨月 201511
自由てふ不自由なものパリ祭 平野無石 201603
網棚に赤きベレーや巴里祭 荒井千佐代 201609
ポタージュに金の膜張る巴里祭 宮内とし子 201609
巴里祭の夜の新宿に雨は降り 大崎紀夫 やぶれ傘 201609
身の丈に羽化始めたり巴里祭 寺田すず江 201610
巴里祭金髪を梳くお六櫛 清水美子 春燈 201610
巴里祭の茶房ロージー席満たす 鈴木石花 風土 201610
巴里祭紅さし指の残り火よ 塩貝朱千 京鹿子 201610
巴里祭や土蔵に手回し畜音機 鈴木庸子 風土 201701
くぼみあるバイオリンケース巴里祭 能村研三 201708
巴里祭つま先尖る銀の靴 内山花葉 201708
パリー祭もの干す紐にシーツ垂れ 大崎紀夫 やぶれ傘 201708
巴里祭の長崎の夜は星流れ 天野美登里 やぶれ傘 201708
巴里祭衛士はいつも遠目して 千田百里 201709
巴里祭の長崎の夜は星流れ 天野美登里 やぶれ傘 201709
凱旋門若き大統領とパリー祭 須賀敏子 あを 201709
パリー祭「オオシャンゼリゼ」合唱す 鈴木石花 風土 201710
娘の靴は紙の重さよ巴里祭 山田健太 風土 201710
馬車道の名のいつよりや巴里祭 赤石梨花 風土 201710
巴里祭内なる胸の燃ゆるかな 中野さき汀 春燈 201710
炭酸の泡のつぶやき巴里祭 千田百里 201809
独裁の不安と不満パリー祭 田中藤穂 あを 201809
パリ祭の海鳴りきいてゐたりけり 瀬川公馨 201811
群衆の中の孤独や巴里祭 土屋啓 馬醉木 201908
青々とみのる果実や巴里祭 近藤真啓 春燈 201909
軍艦のやうな靴来る巴里祭 能村研三 201909
ハンカチは派手目を好み巴里祭 中原敏雄 雨月 201909
豆腐屋のらっぱ高らか巴里祭 定梶じょう あを 201909
遠き日をたぐり寄せたる巴里祭 亀田虎童子 201910
はためかぬトリコロールや巴里祭 磯野青之里 六花 201910
遠き日をたぐり寄せたる巴里祭 亀田虎童子 201910
地下街を出れば青空パリー祭 礒貝尚孝 黄落 202003
台に首のせて時計屋パリー祭 奥田筆子 京鹿子 202009
巴里祭やパリの地踏まず夫婦老い 千田百里 202009
誘ひ合ひリモート演奏巴里祭 赤座典子 あを 202009
ファッションはだぶだぶルック巴里祭 呂秀文 春燈 202011
シャンソンを口ずさみゐる巴里祭 本田保 春燈 202011
地階よりべース洩れくる巴里祭 平嶋共代 202109
白墨の手書きのメニュー巴里祭 栗原公子 202110
喫泉にうみどり群るる巴里祭 大沢美智子 202110
古き街の絵地図に焦げ目パリー祭 諸岡和子 202110
レコードの始めしりしり巴里祭 七田文子 202207
ひまはりの前はどぶ川パリー祭 大島英昭 やぶれ傘 202209
パリ祭を遠に夫婦の夕歩き 千田百里 202209
パリ祭の夜やカルバドスを酌まむ 千田百里 202209
巴里祭ぴんと張りたるコック帽 本池美佐子 202209
巴里祭や読み即秘する文ひとつ 川崎登美子 202209
世は哀しバンドネオンの巴里祭 牛島晃江 202209
白といふ褪せやすき色パリー祭 中根美保 風土 202210
セピア色のモガの大叔母パリー祭 三好康子 風土 202210
平鍋に牛乳沸かす巴里祭 岡本尚子 風土 202210
巴里祭乳房の美しき女神像 岡本尚子 風土 202210
パリ祭 →1

 

2023年7月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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