パリ祭       124句

ためらはず薔薇を購ひたり巴里祭    高島茂

作品
作者
掲載誌
掲載年月
レコードのラベル右書き巴里祭 塩田博久 風土
199901
瓶詰めの花の香りやパリ祭 川井政子 風土
199901
巴里祭とろ火に鍋を預けをり 能村研三
199909
ポスターに若き日戻る巴里祭 高村邦子 遠嶺
199910
パリー祭午後の水辺のテラスかな 遊橋惠美子 風土
199910
巴里祭や燃やす写真の渇く音 塩見恵介 虹の種
200005
パリ祭や鏡にうつる逆さ文字 塩見恵介 虹の種
200005
巴里祭や元党員の夫婦老い 杉良介
200007
巴里祭髪の根元の暗さかな 神蔵器 風土
200009
ポスターの重ねて貼られパリー祭 赤木真理 ぐろっけ
200009
父の世の懐中時計パリー祭 石田克子 馬醉木
200010
巴里祭の空ヘアルペンホルン吹く 間島あきら 風土
200010
初恋は音楽教師巴里祭 保田英太郎 風土
200010
這う虫と思えば飛びぬパリー祭 中原幸子 遠くの山
200010
重層の雨の鉄階パリー祭 岡本眸
200010
乗換駅にハシブトカラス巴里祭 中北綾子 海程
200012
映写機のひかりに埃巴里祭 松永典子 船団
200102
パリー祭ガラスの靴が飾られて 花島陽子 遠嶺
200105
パリ祭や間口の狭き帽子店 押切安代
200109
巴里祭秘密の鍵をポケットに 後藤志づ あを
200109
口笛を久しく吹かずパリ祭 久保東海司
200110
黒髪のめつきり減りてパリー祭 細野みさを
200111
パリー祭響きよき名を授くべし 村上沙央
200112
海峡を軍艦のゆく巴里祭 稲森柏郎
200203
星空を怒濤の洗ふ巴里祭 小澤克己 遠嶺
200207
ポトフの具ことこと刻む巴里祭 斉藤由美子 ぐろっけ
200207
巴里祭ピエロの黒き涙痕 斉藤由美子 ぐろっけ
200207
パリ祭の踵を高く待ち合はす 槻木珠美 銀化
200208
農夫今日蝶ネクタイよ巴里祭 刈米育子
200210
ポケットに古き唄あり巴里祭 渡辺智佳 遠嶺
200210
電球の汚れを拭ふ巴里祭 平田紀美子 風土
200210
巴里祭空いつぱいの水しぶき 豊田都峰 京鹿子
200210
ひらひらのフリルの傘買ふ巴里祭 大村美知子 京鹿子
200210
巴里祭知らぬ間に過ぎ鳥を観に 土肥屯蕪里 雲の峰
200210
照り降りのはげしき日なりパリー祭 津田吾燈人
200210
銀巴里のありしは昔パリー祭 佐藤佐代子
200210
喉ごしの甘きマンゴー巴里祭 沖祐里
200211
巴里祭天使のをどるオルゴール 田中聡子 遠嶺
200211
抽斗の奥に羽根ペン巴里祭 中村洋子 風土
200301
ピザ生地を大きく抛りパリー祭 斉藤和江 帆船
200301
巴里祭クロワッサンと詩書を買ひ 刈米育子
200302
搬出の絵の横歩きパリー祭 長井順子
200302
七色の洗濯ばさみ巴里祭 坂ようこ
200309
回遊の魚のひかりやパリー祭 松岡映子 帆船
200309
駅前に傘の花咲く巴里祭 大曽根育代 遠嶺
200310
銀幕といふ語も古りぬ巴里祭 鈴掛穂
200310
ウオータードアに魚の泳ぐ巴里祭 遊橋恵美子 風土
200310
偏頭痛巴里祭の夜を棒にふる 小林かいう
200311
欧州は今なほ遠し巴里祭 石川英利 百鳥
200311
濡れて来し少女がにほふ巴里祭 能村登四郎 河鹿
200406
生涯の路地裏ぐらしパリー祭 須佐薫子 帆船
200406
黴が味なるチーズ出てパリー祭 鷹羽狩行
200407
名詩には名訳ありて巴里祭 杉良介
200407
巴里祭机上の医書は閉ぢしまま 水原春郎 馬醉木
200409
ローランサンの俯く少女巴里祭 田嶋洋子 春燈
200409
勾玉のやうな月出てパリー祭 福井隆子 対岸
200409
巴里祭二つ重ねの紙袋 斎藤和江 帆船
200409
口笛に振り向く女巴里祭 藤見佳楠子
200410
巴里祭の風通しよき財布かな 吉田明子
200410
水かけて文字浮く絵地図巴里祭 中嶋陽子 風土
200410
半眼に眠る黒猫パリー祭 平田紀美子 風土
200410
巴里祭グラスに指紋残しけり 山本浪子 風土
200410
巴里祭男の立てる厨かな 平野恵美子 風土
200410
ポスターの目に見詰めらる巴里祭 栗原公子
200410
ネクタイの要らぬ日々なり巴里祭 深出稚敏
200410
巴里祭や男にもある富士額 新井裕 六花
200410
巴里祭虚子記念館すいてをり 河村泰子 ぐろっけ
200411
巴里祭や地球儀埃拭いけり 大山夏子
200501
巴里祭星の光の眸に出会ふ 三崎由紀子 遠嶺
200506
天井を駆ける鼠やパリー祭 須佐薫子 帆船
200507
図書館で借る古今集パリー祭 品川鈴子 ぐろっけ
200508
JALで行く搭乗かばん巴里祭 富沢敏子
200508
パリ祭のクリーム色の招待状 高田令子
200509
鴨の子の行方知れずよパリー祭 延広禎一
200510
パシャパシャとスペイン語急巴里祭 富沢敏子
200510
ルーブルもセーヌも知らず巴里祭 石川英利 百鳥
200510
美しき脚組み替へてパリー祭 湯浅夏以 遠嶺
200511
靴音の夜の石畳巴里祭 大堀由子
200511
オルゴールの捻子のゆるみや巴里祭 佐々木恭子 遠嶺
200511
ジーンズの似合ふ七十巴里祭 丹生をだまき 京鹿子
200511
福耳に真珠ひとつぶパリー祭 藤井寿江子 馬醉木
200601
ちよつと無理して行つてしまおかパリ祭 鈴木榮子 春燈
200607
ねじ巻きの時計で目覚めパリー祭 赤木真理 ぐろっけ
200607
セ・シ・ボンと越路は逝きし巴里祭 荻野嘉代子 春燈
200609
はるかより提灯魚のパリー祭 南一雄
200609
魔女図鑑の表紙まつ赤やパリー祭 延広禎一
200609
封切らぬままの香水巴里祭 戸田春月 火星
200609
チョコレートフォンデュ小雨の巴里祭 小嶋洋子
200609
背ファスナー閉ぢてもらひてパリー祭 赤木真理 ぐろっけ
200609
虹色に飾るデザート巴里祭 北川キヨ子
200610
空井戸にこゑ降らせけふパリー祭 千田百里
200610
一湾のきらめく灯巴里祭 峯桜子 遠嶺
200610
放射切りのカマンベールや巴里祭 鈴木庸子 風土
200610
海牛の恋はカラフル巴里祭 延広禎一
200611
パリ祭鳩にも分かつパンの耳 中村星児 八千草
200701
凱旋門に吊る三色旗巴里祭 木暮剛平 万象合同句集
200703
ごはん炊ける匂ひしてきし巴里祭 坂本俊子
200708
シャガールの愛の絵褪せず巴里祭 千田百里
200709
香りよきワインを亡夫に巴里祭 名取袿子
200710
海老蔵のルイ・ジューベ似の巴里祭 佐々木新 春燈
200710
巴里祭裏窓に置くテラコッタ 飛鳥由紀
200710
季語といふタイムマシンや巴里祭 塩田博久 風土
200710
おしんこにお茶漬今日はパリ祭で 定梶じょう あを
200710
レコードの目に見えぬ疵パリー祭 澤藤蓑助
200711
日本でも長きパン売るパリー祭 新関一杜 京鹿子
200806
パリー祭はがねをけづる音ありき 中島陽華
200808
とりあへず並ぶ行列パリー祭 小林奈穂
200808
見失ふカードのクイーン巴里祭 塩路隆子
200809
トランクに結ぶスカーフ巴里祭 古屋元
200809
巴里祭古伊万里あをき海のいろ 藤原冬人 火星
200809
黄昏にビストロ灯る巴里祭 木村美猫 ぐろっけ
200809
巴里祭の裏側にある血の匂ひ 岩月優美子
200810
銀幕に雨降つてゐし巴里祭 深澤鱶 火星
200810
マジシャンの指より銀貨巴里祭 岩田都女 風土
200810
巴里祭路上喫茶の椅子に坐し 奈辺慶子 雨月
200810
巴里祭ときに旅行記繙きて 奈辺慶子 雨月
200810
オムレツの空中回転パリー祭 飛鳥由紀
200810
トマトスープに刻みパセリを巴里祭 有賀昌子 やぶれ傘
200811
パリ祭や手乗り文鳥肩に乗せ 鷹羽狩行
200907

5/07/10  作成