落し文 2     77句

つれづれのこと省きたる落し文    亀田虎童子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
あしびきの吉野の山の落し文 関根洋子 風土 200407  
落し文掌にころがせり昼の酒 山尾玉藻 火星 200408  
暮坂の牧水歌碑に落し文 北原東洋男 200408  
袖移しに渡すひとなき落し文 鷹羽狩行 200408  
が拾ふわが滑りし落し文 林翔 200409  
落し文八犬伝の山中に 滝口滋子 百鳥 200409  
月の出てまだ届かずの落し文 豊田都峰 京鹿子 200409  
落し文森のまねきの二つ三つ 豊田都峰 京鹿子 200409  
黄泉の母に託せり落し文 大貫和夫 帆船 200409  
雨あがりの舗道に拾ふ落し文 市川十二代 ぐろっけ 200409  
落し文「金沢文庫」へ径岐れ 中谷葉留 風土 200410  
ここよりは入れぬ陵墓落し文 奥田弦鬼 風土 200410  
落し文得しときめきを秘めごとに 高木智 京鹿子 200410  
落し文吹かれてのちの沙汰知れず 松原ふみ子 200410  
抛られて尚こころざす落し文 山口奈代 河鹿 200411  
晩年の小町は知らず落し文 笠間圭子 京鹿子 200411  
閼伽桶に浮きたるいまの落し文 長沼三津夫 200411  
落し文何の消息聞けとこそ 稲岡長 ホトトギス 200412  
落し文開けばいのち綿の中 稲岡長 ホトトギス 200412  
落し文病まひに捨つる計いくつ 岡本眸 200412 ひと夏を病みて
落し文ひらけば文字の消えゆけり 遠野萌 200504  
忘れものしさうな日なり落し文 稲畑汀子 ホトトギス 200508  
拾ふより開けるさだめの落し文 稲畑汀子 ホトトギス 200508  
遠き日の妣の文字かも落し文 神宮きよい 馬醉木 200508  
落し文弊衣破帽を恋ひし日も 白神知恵子 春燈 200508  
渡されぬまま散り敷ける落し文 菊地恵子 酸漿 200508  
誰か待つ木椅子の端の落し文 村越化石 200508  
われ宛の落し文かと裏返す 服部早苗 200509  
我孫子宿脇本陣跡落し文 志村秀子 風土 200509  
落し文三下り半もありぬべし 長野純顕 対岸 200509  
かたまつて落してありぬ落し文 辻恵美子 栴檀 200509  
落し文天の夫なら拾はねば 松本恒子 ぐろっけ 200509  
落し文宇治十帖の径にかな 師岡洋子 ぐろっけ 200510  
足元に雨来る径や落し文 山下美絵子 遠嶺 200510  
切り株に座して繙く落し文 幡江美智子 百鳥 200510  
音信の絶えて久しき落し文 伊藤紫水 風土 200511  
次世代に継ぐ遺言を落し文 鎌田篤 雨月 200511  
落し文手に片恋を懐かしむ 大島寛治 雨月 200511  
落し文一度は拾つてはみるも 有吉桜雲 200512  
落し文まこと略儀に侯へど 河内桜人 京鹿子 200512  
落し文几帳面なる性と見し 桑田青虎 ホトトギス 200602  
深読みは愚の骨頂よ落し文 山元志津香 八千草 200602  
落し文野火止塚の草の中 水野加代 万象 200603  
の誠を秘むる落し文 大橋麻沙子 雨月 200607  
落し文にも備考欄ありにけり 伊藤白潮 200608  
落し文に枕ことばがうかびこぬ 丸山佳子 京鹿子 200608  
登り坂ゆるゆる行けば落し文 田中喜久子 酸漿 200608  
日光祭すみたる木陰落し文 大信田梢月 万象 200609  
幾重にもガラシャの嘆き落し文 山本康夫 200610  
ここからが森の始まり落し文 西宮舞 200610  
メールでは済まされぬ事落し文 熊谷尚 200610  
落し文見つけたる子の大音声 岡本敬子 万象 200610  
落し文秘めごとほどの青みもつ 樋口英子 200610  
拾ひ来しも開くことなき落し文 吉川与音 200610  
仏縁の一会に拾ふ落し文 長沼三津夫 200610  
落し文ふいに目隠しされそうで 佐々木紗知 京鹿子 200611  
遠き方ふいにとどきし落し文 柴田靖子 200611  
切支丹坂にひろへり落し文 築城百々平 馬醉木 200611  
開くことふとためらへり落し文 飯田角子 酸漿 200611  
落し文あとはお委せ運次第 中野英歩 八千草 200612  
落し文あり虚子俳話かも知れず 竹下陶子 ホトトギス 200701  
病床へ句を作れよと落し文 桑田青虎 ホトトギス 200701  
深読みをしないでおくれ落し文 陳錫恭 春燈 200702  
遺書めいて置かれ机上に落し文 伊藤白潮 200707  
落し文山のかなしみかも知れず 大島翠木 200708  
訴状めく二つ捻りの落し文 松崎鉄之介 200708  
木を押すに一つころりと落し文 松崎鉄之介 200708  
美しき姫の面影落し文 小澤克己 遠嶺 200708  
郵便受け無住寺に有り落し文 市川十二代 ぐろっけ 200708  
文豪の生地の落し文拾ふ 西村しげ子 雨月 200709  
大寺の上り框の落し文 服部幸 200709  
落し文一度拾うて見たかりし 近藤豊子 雨月 200710  
いましめの封幾重にも落し文 足立幸信 200711  
参道のどの羅漢より落し文 長沼三津夫 200710  
抜け径に勧進帳の落し文 佐治奈津 雨月 200711  
二十六基の句碑は語り部落し文 小野寺節子 風土 200712  
むかし男ありけり披く落し文 伊藤白潮 200806  

2008年7月8日 作成

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