おしろい花     194句

白粉の花に姉の忌修しけり   月哉  俳句大観

作品
作者
掲載誌
掲載年月
乳母車おしろい花を曲がりけり
星野早苗
船団
199903
おしろいの花に日照雨の葬かな
吉田島江
火星
199911
白粉花や日暮れてよりの用足しに
服部幸
199911
小肥りの僧におしろい咲きにけり
城孝子
火星
199912
花おしろいぱっと後を振り向けば
松永典子
船団
199912
白粉花火傷したこと手花火に
伊丹啓子
船団
199912
白粉の種採る予後の指の冷
柳生千枝子
火星
200001
男にはタブーな話白粉草
辻享子
ヒッポ千番地
200003
路地狭むおしろい花や廓跡
水原春郎
馬醉木
200010
おしろいや齢うちあけて笑ひあひ
藤原紅
いろり
200010
草稿のなめらかなりし花白粉
小澤克己
遠嶺
200010
白粉の花咲く荒地暮るるなり
冨田志げ子
酸漿
200010
浜宿の白粉花は種こぼす
山田六甲
六花
200010
おしろい花昼の灯夕ベの灯となりぬ
宮川みね子
風土
200011
おしろいのぱつと開きし五弁かな
小林草吾
円虹
200011
おしろいが咲いてぺたぺた子が走る
冨田竹子
200011
白粉花や庇の深き佃煮屋
當麻幸子
俳句通信
200011
おしろいばな暗き手許に咲き匂ふ
倭文ヒサ子
酸漿
200012
曵舟や白粉草が道塞ぐ
和田瑞子
銀化
200012
白粉の花に眠気をさそはれし
志鳥宏遠
ホトトギス
200101
白粉花の実をつぶす指若しとす
金子兜太
海程
200101
縁切り状白粉花へ今年こそ
川島ひとみ
船団
200102
囃し子ら消えて断崖白粉婆
桐木榮子
船団
200105
おしろいや人は心の裏見せず
稲畑汀子
ホトトギス
200108
白粉花や傾いて来しアンタレス
酒井多加子
俳句通信
200110
白粉花の灯の入りばなを戻りけり
宮川みね子
風土
200111
無縁墓囲み白粉花盛り
神田一瓢
雨月
200112
おしろいの実を見せてゐる掌
波田美智子
火星
200201
おしろいやそろそろ湯屋の開く時分
安西可絵
200201
白粉の咲く家裏の暮れてをり
倭文ヒサ子
酸漿
200201
白粉の豚にこぼれし梅の昼
大東由美子
火星
200207
たそがれのおしろい開きはじめけり
木野本加寿江
火星
200210
白粉花湯屋へゆく髪しどけなし
金光絹江
200210
おしろいの花や夕べは母想ふ
曽根田幸子
遠嶺
200211
ここまでは白粉花の咲く秋出水
嵯峨根鈴子
火星
200211
おしろいや路地におもちゃの調理台
原茂美
雲の峰
200212
おしろいにすぐうちとけし社宅の子
川瀬里江
雲の峰
200212
おしろいや寸法直しの店点り
香月公恵
200212
白粉花や嘗て子供に神隠し
勝亦年男
200212
白粉花姥岩に道続きけり
森加名恵
百鳥
200301
おしろいやこの頃路地に子のをらず
田中美智代
200302
白粉花を夜毎に触れて帰るかな
青山丈
200302
白粉の花公園の縁を取る
上岡末喜
築港
200310
おしろい花妻でありても母ならず
中西美保
雨月
200312
おしろい映し蜑路地の道路鏡
荒井千佐代
200312
白粉花雀百まで身繕ふ
岩尾みち子
京鹿子
200312
嫁姑の噂みつ路地白粉花
木上卓衛
200401
鼻すぢに白粉のせて破魔矢受く
高松由利子
火星
200404
白粉花火花を散らすやうに咲き
栢森定男
風よ
200407
白粉花祭の杭を打ちにけり
関根義行
対岸
200410
白粉花のこんもり咲けり遊女塚
中山砂光子
200410
近道を行けば白粉花群るる
高村洋子
遠嶺
200411
おしろいのしぼみはじめの頭痛かな
島すが子
200412
おしろいが咲いてばあばの逝きにけり
服部理沙
草の花
200412
おしろいの種とぶ女郎の地蔵さま
大坪景章
万象
200501
みんな去ぬ花おしろいのひらく頃
野澤あき
火星
200511
白粉の花片意地を子もとほす
小田司
馬酔木
200511
白粉咲き温泉町に酌婦来る
北原東洋男
200511
白粉花や水遣り用の喞筒井戸
竹内弘子
あを
200511
白粉花の白きたそがれ続きけり
松村越子
馬醉木
200512
白粉の朝日に花を落しけり
兼子栄子
酸漿
200512
白粉の花の匂ひと気づくまで
稲畑汀子
ホトトギス
200608
白粉花や居酒屋に灯のつきし頃
君塚敦二
春燈
200610
救急車おしろい花の咲く門に
早崎泰江
あを
200611
裏切りや白粉花の実はみな真黒
丹生をだまき
京鹿子
200701
帰り来し白粉花の咲き頃に
KOKIA
六花
200701
白粉花の粉顔に付け下校の子
石川裕美
ぐろっけ
200702
花白粉組立ハウス進行中
森一枝
八千草
200703
抜け露地や白粉花のとほせんぼ
佐々木新
春燈
200711
東や白粉花に日暮くる
瀬戸悠
風土
200711
白粉花閉ぢしホテルの門の下
神保みね子
酸漿
200711
廓跡おしろい花の乱れ咲く
名和節子
200712
白粉花咲く賛沢知らずの母の墓
岡本眸
200809
おしろい花男石段踏みはづす
宮崎知恵美
万象
200810
おしろいの咲いて終りぬ畑仕事
宮田香
200811
おしろいのよく咲き惜みなく零れ
博多永楽
雨月
200811
井戸神さん祀るおしろい咲きにけり
杉浦典子
火星
200811
ふるさとや白粉花の真つ盛り
高尾幸子
遠嶺
200812
おしろいの路地の寸土に十余年
和田一
雨月
200812
誰を待つや白粉花の咲きそめぬ
吉本淳
ぐろっけ
200812
おしろいや片減りしたる庭箒
中条さゆり
200812
白粉花や水辺に闇の来てゐたり
遠藤和彦
彩雲
200901
おしろい花泥付け戻る子に濃かり
椿和枝
200910
おしろいの花あふれ咲く児童館
片岡久美子
200911
児のくさめ白粉花の咲きにけり
松本周一
200911
かかはりなく時過ぎゆくや白粉花
芝宮須磨子
あを
200911
白粉花や一人でゐたき日もありて
窪田粧子
馬醉木
200912
一株の白粉花や湯屋開く
矢田部なほ子
200912
狂ふ程咲いて白粉花紅ばかり
芝孝子
末黒野
200912
おしろいに屈める母に屈みけり
松山直美
火星
200912
白粉花刈られても咲く庭明し
小浦榮子
酸漿
200912
友逝きて白粉花の赤白黄
芝宮須磨子
あを
200912
白粉の咲きて明るし雨の宵
大松一枝
201001
白粉花や路地に干されしままの傘
根橋宏次
やぶれ傘
201001
白粉の花指先がためらへり
稲畑廣太郎
ホトトギス
201008
おしろいや宴たけなはといふ時間
稲畑廣太郎
ホトトギス
201008
雨に濡れ白粉花の咲きはじむ
小浦遊月
酸漿
201010
立入れぬところおしろい群れ咲けり
加藤みき
201011
おしろいや淡路亭てふ球撞き場
根橋宏次
やぶれ傘
201011
おしろい花夕べの風と変りけり
宮川みね子
風土
201011
白粉花開くころなり小買物
渋谷ひろ子
酸漿
201011
おしろいの露地に忘れし三輪車
田中眞
201012
おしろいに野鍛冶の水を捨てにけり
蘭定かず子
火星
201012
白粉花や戸に佇つ母のかほしろし
藤原若菜
春燈
201101
母を待つ白粉花の遊びかな
高林公美
馬醉木
201101
白粉花やすでに三七日すませしと
奥田順子
火星
201101
白粉花祝儀の靴を下しけり
田中貞雄
ろんど
201101
廃材の乱るる径に白粉花
吉田和子
ぐろっけ
201102
おしろいの実のとびつくし伊代次亡し
木千恵子
万象
201103
おしろいの花のたそがれ白痴の子
成瀬櫻桃子
櫻桃子選集
201105
石段ずれて白粉花の活きいき 長崎桂子 あを 201110
白粉花や西行堂に女客 山田春生 万象 201111
白粉花に水の面吹いてきたる風 杉浦典子 火星 201111
佛らの去んでおしろい花に風 城孝子 火星 201111
おしろい花根付きて路地に二十年 和田一 雨月 201111
街ゆけば白粉花のをちこちに 松村光典 やぶれ傘 201112
白粉花妻は鏡を右の手に 萩原渓人 やぶれ傘 201112
白おしろい咲いて弁天さまの島 井上淳子 火星 201112
おしろいの咲いて隣も同じ姓 内藤静 風土 201112
庭荒れて白粉花の朱を点じ 若江千萱 雨月 201112
うどん屋の閉店の謝辞花おしろい 布川孝子 京鹿子 201202
子犬さがす白粉花の咲く辺り 國保八江 やぶれ傘 201202
白粉の花玄関に触れて客 稲畑廣太郎 ホトトギス 201208
おしろいや石蹴りの石残さるる 市村明代 馬醉木 201211
おしろいの匂ふや海へ抜くる道 堀田順子 馬醉木 201211
白粉花の人待ち顔に日暮くる 安居正浩 201212
吉原に残る水茶屋白粉花 松本恒子 ぐろっけ 201301
おしろいの開きし家に帰りけり 丑久保勲 やぶれ傘 201301
白粉花や母屋の裏にガスボンベ 瀬島洒望 やぶれ傘 201301
白粉花にショルダーバッグ触れにけり 瀬島洒望 やぶれ傘 201301
晩照や白粉花の匂ひくる 中村月代 末黒野 201302
おしろいの辺りゆつくり暮れ泥む 稲畑廣太郎 ホトトギス 201308
白粉花や大きな塔の見える路地 林昭太郎 201310
紅つけて白粉つけて毒茸 鈴木セツ 201311
午近しおしろいの咲き残りゐて 藤井美晴 やぶれ傘 201311
外階段かけ降りる音花白粉 丑久保勲 やぶれ傘 201311
おしろいや竹ひごを買ふ模型店 根橋宏次 やぶれ傘 201311
村祭白粉刷きし子等戯れる 相沢有理子 風土 201312
おしろいはすこしやんちやな花ならむ 相良牧人 201312
秋蝶の白粉花にもぐりけり 志方章子 六花 201402
白粉の花と知りたるまでのこと 稲畑汀子 ホトトギス 201408
おしろいやさびしきときは群れて咲く 石橋邦子 春燈 201410
人恋ひの夕べ咲き初む白粉花 中村紀美子 春燈 201411
踏切の音も黄昏れ白粉花 細川洋子 201411
三輪車つつこんである白粉花 荒井千佐代 201411
おしろいの真つ盛り保母の素顔かな 熊川暁子 201411
街灯におしろい花のまつ黄色 大島英昭 やぶれ傘 201411
赤点てん白粉花は対岸に 野中圭子 京鹿子 201411
秋思ふと白粉つけて紅つけて 佐藤弘香 ろんど 201412
おしろいの咲く路地を恋ふ九十婆 波田美智子 火星 201412
下を向く白粉花のラッパかな 出口誠 六花 201412
おしろいの花の匂ひの夕べかな 稲岡長 ホトトギス 201501
裏道のおしろい花も種となる 田中藤穂 あを 201510
白粉の夕方ですよ出番です 安居正浩 201511
五色豆ちりばめる如白粉花 長崎桂子 あを 201511
おしろいやけんけんぱあの子ら去んで 市村明代 馬醉木 201601
昼よりも夕べ明るき花白粉 戸栗末廣 201602
白粉花や夕闇の香の彷徨す 江口九星 201603
白粉の花の向こうに私がいる 江島照美 201611
白粉花の赤ばかりなり水暗き 片桐帆一 万象 201611
子ら帰る夕ベの鐘や白粉花 永島雅子 春燈 201611
おしろいの花やいつもの帰り道 多田ユリ子 201612
古町の路地おしろいが種こぼす 丸尾和子 雨月 201612
逮夜の径おしろい花の匂ひ来る 中村紀美子 春燈 201612
わかれましょ白粉花が邪魔でした あざみ 船団 201702
白粉の花向かうに私がゐる 江島照美 201708
その角を曲がると見ゆる白粉花 沼田桂子 春燈 201712
喪服ふと白粉花にふれにけり 本多俊子 201712
おしろいの夕べそはそはしてゐたる 雨宮桂子 風土 201712
行ってみよう路地奥の奥おしろいへ つじあきこ 船団 201805
白粉の花の蕾の活けられし 稲畑汀子 ホトトギス 201808
白粉の花の蕾の活けられし 稲畑汀子 ホトトギス 201808
裏町の片隅に咲き白粉花 安部和子 雨月 201811
鉄管の口より白粉花覗く 志方章子 六花 201902
おしろいや足を助ける兩かひな 佐藤喜孝 あを 201903
月の出ぬ夜なりおしろい花咲いて 藤井美晴 やぶれ傘 201911
おしろいや物干してゐる駐在所 市村明代 馬醉木 201911
白粉花いつも外に出て母待つ子 西村梛子 馬醉木 201911
群生の白粉花のラッパかな 出口誠 六花 201912
白粉花や路地ぎりぎりの救急車 住田千代子 六花 202002
色弾き白粉の花眠り初む 稲畑廣太郎 ホトトギス 202008
白粉の花ファンファーレ鳴らす午後 稲畑廣太郎 ホトトギス 202008
白粉花女の文化つまはじき 奥田筆子 京鹿子 202010
白粉花の群あらくさに連なれり 中根美保 風土 202010
白粉や独り住まひに咲き残る 佐渡谷秀一 春燈 202011
おしろいや草の勢を去なす風 高埜良子 春燈 202011
おしろいや縁のあれば姉妹 内藤静 風土 202011
おしろいや路傍育ちの子沢山 芝田幸恵 末黒野 202012
白粉花紅白黄色並び咲く 中野千代子 末黒野 202012
白粉花おしろいの種を取りては投げてゐる きくちきみえ やぶれ傘 202101
赤に黄におしろい花の咲き空き家 青谷小枝 やぶれ傘 202101

 

2021年9月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。