野 分 5       100句

浅川の水も吹き散る野分かな    太祇

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
野分くる船尾をはしる錨綱 能村研三 200610  
蜘蛛の糸一本遊ぶ野分晴 河崎尚子 火星 200611  
野分たつ橋脚へ波たたみ込み 安藤しおん 200611  
貫禄の種牛にわく野分雲 中村翠湖 馬醉木 200612  
踏む細枝また踏む細枝野分あと 林翔 200612  
庭下駄の片方遠し野分晴 安居正浩 200612  
野分めく消防団の放水に 高田令子 200612  
野分過ぐ呼び出し音の低く鳴り 瀬下るか 200612  
野分晴れジュラ紀の大気まとひたる 近藤喜子 200612  
野分兆すやつやつやの鹿の糞 山本耀子 火星 200612  
白砂の千鳥の足や野分あと 奥田順子 火星 200612  
吾もいつか風のこころとなる野分 長山あや ホトトギス 200701  
浜言葉とびかふ漁場野分あと 江草礼 春燈 200701  
出征の若き日のごと野分立つ 佐藤山人 200701  
野分過ぐこんな処に理髪灯 佐藤山人 200701  
人なつこき上総生れの野分とも 佐藤山人 200701  
大ひさご残りて下がる野分あと 池田かよ ぐろっけ 200701  
指先が風放ちゐる野分かな 岩岡中正 ホトトギス 200702  
母の文なれば野分の隅にひらく 松崎豊 200704  
六甲のおいしい水や野分あと 池崎るり子 六花 200704  
瞻望の金剛山葛城山野分あと 山下青坡 200707  
山と海つなぐ野分の道ありて 稲畑汀子 ホトトギス 200709  
潮の香の加はつて来し野分かな 稲畑汀子 ホトトギス 200709  
影共に野分に吹かれゆきにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200709  
をさまりし野分の抜けてゆける空 稲畑汀子 ホトトギス 200709  
吹き渡る野分をさまる夜半のこと 稲畑汀子 ホトトギス 200709  
あまつさへ雨も加はり来し野分 稲畑汀子 ホトトギス 200709  
野分去り今日の終つてをりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200709  
添削稿わんさと届く野分過ぎ 伊藤白潮 200710  
野分くる机の上の籠まくら 山尾玉藻 火星 200710  
金網を葉の打ちのめす野分かな ことり 六花 200710  
ひと粒も零さぬ稲穂野分なる ことり 六花 200710  
野分かな案山子またたく間に老ゆる ことり 六花 200710  
稲の穂の匂ひ濃かりき野分後 ことり 六花 200710  
ビル街を風の疾走野分かな 高野幸次 200711  
竹の葉を食ふ虫失せぬ野分あと 松崎鉄之介 200711  
猫と息鎮め野分を送る夜 竹中一花 200711  
一帆のあやふき傾斜野分立つ 上谷昌憲 200711  
野分して泡こまやかにカプチーノ 内山花葉 200711  
カラカラと落葉転がる野分あと 三井孝子 六花 200711  
葦さわぐ湖に野分の兆しかな 松元末則 酸漿 200711  
野分雲山々は背を低うして 土井三乙 風土 200712  
我に流るる落人の血や野分立つ 土井三乙 風土 200712  
磨崖仏大き手ぬらす野分かな 磯野たか 風土 200712  
桐箱に解体新書遠野分 小山徳夫 遠嶺 200712  
踏切に煙入りくる野分かな 竹内悦子 200801  
大陸に野分来てをる俄か雨 金澤明子 200801  
板切れに忍の一文字夕野分 小宮山勇 遠嶺 200801  
水門の葉の行き戻り野分あと 西口鶴子 遠嶺 200801  
一瞬にくづる円陣野分晴 小林成子 火星 200801  
寝かせある水棹の丈や野分あと 杉浦典子 火星 200801  
高館や野分の風に吹かれきて 堀田こう 雨月 200801  
犬吠埼の地軸ゆさぶる野分波 座古稔子 200801  
閂を渡して自若野分寺 田畑耕之介 京鹿子 200801  
野分晴子ら唄ひゆく通りやんせ 山田春生 万象 200801  
野分過ぎ鎌のようなる昼の月 貝森光洋 六花 200801  
野分来と漣の三方に散る 奥田紀子 200801  
面打ちの武士振りや野分立つ 岩淵彰 遠嶺 200802  
吹きわたる野分微熱の大地かな 天野きく江 200802  
野分吹く大きな鼻の人といて 坪内稔典 稔典句集U 200804  
野分吹く漱石伝の妻いびり 坪内稔典 稔典句集U 200804  
雨添うて山吹き下ろす野分かな 稲畑汀子 ホトトギス 200809  
野分かな草屑浴ぶる無縁仏 山田六甲 六花 200809  
野分後の一夜を経たる水使ふ 岡本眸 200809  
指させば星が応へて野分あと 鷹羽狩行 200810  
江ノ電の大きく曲る野分かな 中沢三省 風土 200810  
滝垢離の小滝止めあり野分跡 阿部ひろし 酸漿 200810  
かうかうと灯す野分の集会所 朝妻力 雲の峰 200810  
正倉院囲み群盗めく野分 柴崎甲武信 月日 200811  
野分晴煩悩砕く怒濤かな 小泉貴弘 筑波の道 200811  
野分にも太る蘇鉄や島を守る 中村房子 馬醉木 200811  
野分来る墓開眼の真最中 古田考鵬 雨月 200811  
野分去り鈍行列車動き出づ 高橋照子 雨月 200811  
村の葬野分の中を進みけり 高橋照子 雨月 200811  
白ばらの蕾ほぐるる野分後 阿部文子 酸漿 200811  
アンモナイトの渦の曲線野分立つ 中尾公彦 200811  
野分駆け野分の後を追ひにけり 山田六甲 六花 200811  
天窓に貼り付ける翅野分後 ことり 六花 200811  
金色の穂波のつむじ野分晴 池元道雄 馬醉木 200812  
枝折戸をたたく野分や露地の奥 中村春宵子 春燈 200812  
北廻りにて野分晴といふ今日 井上信子 200812  
野分中元軍港へゆくところ 岡田荘一 炎環 200812  
兜太・寒太と日差子生るる日野分晴 田村葉 炎環 200812  
野分晴何か忘れてをりにけり 山口紹子 炎環 200812  
世の中の仕組みゆるがす野分かな 高橋将夫 200812  
車椅子奨められをり野分だつ 岸本久栄 雨月 200812  
夜もすがら能勢の奥山野分して 西本輝子 雨月 200812  
野分して青き銀杏落し去る 米原秋城 雨月 200812  
野分来閉門蟄居の身となんぬ 水谷靖 雨月 200812  
野分中茅葺屋根を仰ぎをり 水谷靖 雨月 200812  
一日を裏返したる野分かな 安居正浩 200812  
壺の水たぶたぶはこぶ野分中 宮川みね子 風土 200812  
野分中新薬師寺より白毫寺 鈴木とおる 風土 200812  
校門に校長の立つ野分かな 門伝史会 風土 200812  
吹き抜ける風の手触り野分立つ 岸はじめ ぐろっけ 200812  
自転車の軋みつつ来る野分晴 松山直美 火星 200812  
一灯に二人寄りたる野分かな 滝沢三州男 200901  
笠の紐解く雲水野分あと 岩淵彰 遠嶺 200901  
海神の大鈴括る野分前 川合まさお ぐろっけ 200901  
巨船なほ揺らす野分の名残波 栗田武三 ぐろっけ 200901 野分 →6

 

2020年9月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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