野 分 4       99句

野分中磁石がさがす棺の釘   谷川季誌子   終焉の基地

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
ひとむれの葉こぼし野分の遠けはひ 豊田都峰 京鹿子 200411  
野分去る方四つ三つとともりけり 豊田都峰 京鹿子 200411  
師の爪の伸びていづくを野分かな 原田ゆふべ 草の花 200411  
旅に来て野分と一夜すごしけり 内藤ゑつ ゑつ 200411  
野分晴神宮球場の鴉 内藤ゑつ ゑつ 200411  
闇を截る野分の風の波濤めく 有島扇水 河鹿 200412  
野分前避難の船を縛り合ふ 伊藤稔代 200412  
沼に浮く未だ青き葉や野分過ぐ 沢聰 馬醉木 200412  
掌につめたき守宮野分来る 松波幹治 万象 200412  
野分雲散りてとまどふ孤独あり 瀬下るか 200412  
満天に星座定まる野分あと 深田稚敏 200412  
槍となり炎となりし野分雲 内山花葉 200412  
峠路を問うて野分の一法師 小澤克己 遠嶺 200412  
外灯の徐に点き野分雲 木村冨美子 遠嶺 200412  
刈り残す土堤の長さよ野分晴 高村洋子 遠嶺 200412  
赤と黄の獅子舞ひにける野分かな 金澤明子 200412  
海までは乗り換へなしに野分晴 渡辺すみれ 草の花 200412  
つくばひの雀見てをり夕野分 佐々木咲 草の花 200412  
あかべこの浮き足立ちし野分かな 鈴木勉 対岸 200412  
燃え殻のやうな雲ゆく野分後 塚田治男 春耕 200412  
窓ガラス突きぬけんとて野分かな 安部里子 あを 200412  
行商のまた来る頃か野分後 松井洋子 ぐろっけ 200412  
磔像は頭を垂れしまま野分晴 荒井千佐代 200501  
合唱のピアノ一音野分立つ 瀬下るか 200501  
前頭葉ふはりとかろき野分後 鈴掛穂 200501  
泪して胃散にむせぶ夜の野分 渡邉友七 あを 200501  
舌の無き骸もの言ふ野分かな 延広禎一 200501  
野分あと震へしままの鳶の声 浜田南風 200501  
川止めを今に野分や木橋落ち 片田千鶴 馬醉木 200501  
野分すぐ岩観音に涛尖る 福田かよ子 ぐろっけ 200501  
軒うつや野分くづれの雨柱 星加克己 ぐろっけ 200501  
穏やかに生きたき老後大野分 松浦途子 ぐろっけ 200501  
野分あとヘリコプターの音響く 池田久恵 ぐろっけ 200501  
野分過ぐピカソの裸婦のよぢれかな 宮崎裕子 春燈 200501  
竿釣の三本を守り野分晴 杉浦典子 火星 200501  
黒船のやうな船浮く野分晴 江坂衣代 百鳥 200501  
ちちははの遠しつぎつぎくる野分 藤井智恵子 百鳥 200501  
厨の音闇に放たれ野分過ぐ 小菅防風 百鳥 200501  
終の地と決めし家移り野分晴 竹内喜代子 雨月 200501  
野分晴柴折戸倒れ庭広し 河村武信 ぐろっけ 200502  
キャンパスのしづかや野分跡として 佐々木幸 200502  
一と鍬の深く入りたる野分あと 酒本八重 里着 200506  
力餅搗くは機械よ野分中 大高芭瑠子 炎夏 200507  
あまつさへ大潮といふ野分かな 稲畑汀子 ホトトギス 200509  
記念樹も野分の被害まぬがれず 稲畑汀子 ホトトギス 200509  
青空を置き忘れたる野分かな 稲畑汀子 ホトトギス 200509  
野分あとまづ裏鬼門掃きにけり 品川鈴子 ぐろっけ 200509  
うつくしや野分の後のたうがらし 与謝蕪村 ぐろっけ 200509  
野分して左右の耳を盗られけり 山田六甲 六花 200510  
布良鼻や男波ばかりの野分晴 遠藤真砂明 波太渡し 200510  
野分過ぐも蜻蛉も見ざる十五階 安藤時子 200511  
獅子舞の歯のかたかたと野分晴 杉浦典子 火星 200511  
吹かれきて蟻すぐに這ふ夕野分 湯橋喜美 200511  
山々の濃く近づける野分あと 関戸国子 酸漿 200511  
師の手術胸に野分の句座にゐて 落合絹代 雨月 200511  
電柱の影に日を避く野分あと 仲村青彦 200511  
七年目に長男うまる野分中 安部里子 あを 200511  
日の犯す火山の襞よ野分あと 淵脇護 河鹿 200512  
野分来る厨に炊ぐ保存食 有島夛美 河鹿 200512  
由良川ゆらの蛇行の濁り野分晴 永井雪狼 200512  
夕野分来ると騒げる生簀魚 能村研三 能村研三句集 200512  
烏賊墨をパスタにからめ野分あと 中尾公彦 200512  
小ぶりなる蝶ふえて来し野分あと 佐々木よし子 200512  
野分雲流るる方や伊勢の海 谷岡尚美 200512  
磴の数ちいと多かり野分哉 黒田咲子 200512  
連れ立ちて足湯してをり野分晴 松下八重美 200512  
前置の長き症状野分雲 荒井和昭 200512  
解け難き胸の一事や野分だつ 岸本久栄 雨月 200512  
野分晴ひとりの家のひとり言 浜口高子 火星 200512  
蜂の背の縞うつくしき野分かな 戸栗末廣 火星 200512  
高みより二見漁港の野分あと 深澤鱶 火星 200512  
野分晴連れて竿竹売の声 川崎光一郎 京鹿子 200512  
犬の居ぬ鎖錆びたり野分後 小田元 六花 200512  
野分後の一日おいて花起こす 三井孝子 六花 200512  
病む母の掌の冷たかり野分中 古川昭子 栴檀 200512  
ぶつかれるヨツトのマスト野分だつ 古川昭子 栴檀 200512  
草木の影あたらしき野分あと 後藤和朗 栴檀 200512  
野分晴通勤電車の富士の嶺 池田賀子 栴檀 200512  
大型の掃除機の慾し野分あと 向江醇子 ぐろっけ 200512  
ポスターの男の拳野分晴 中村智恵子 200512  
夕空の束の間映ゆる野分あと 川島道子 200512  
サーファーの張り付きのぼる野分浪 田村玲子 200512  
親捨てずこころざし捨つ野分雲 田中藤穂 あを 200512  
天啓の音は風なり野分晴 古川洋三 遠嶺 200601  
野分にて再会希む女をり 高安勝三 遠嶺 200601  
舫ひ舟の杭にぶつかる野分かな 内田稔 遠嶺 200601  
野分晴眼を黒々と拭ひけり 今瀬剛一 対岸 200601  
闇と闇ぶつかりあふも野分かな 土屋酔月 火星 200601  
野分立つ東京駅に降り立てり 坂部尚子 栴檀 200601  
野分あと萩の重心変りけり 細川洋子 200601  
海かけて浜名湖にごる野分晴 大栗須美子 万象 200601  
石垣に石の齢や夕野分 吉田三保 200601  
野分過ぐ野の彩りを組み替へて 木暮陶句郎 ホトトギス 200602  
足元に鯉の寄り来る夕野分 牧長幸子 対岸 200602  
舟蟲の疊をはしる野分かな 久保田万太郎 春燈 200603

京橋木挽町

のさる方にて

案山子の手吹き飛んでゆく野分かな ことり 六花 200605  
大鍋に蝦蛄茹で上ぐる野分あと 山尾玉藻 火星 200609  
野分晴悪事のあとの深眠り 須田紅三郎 200609  
野分前の日照雨の過ぎし紅芙蓉 伊丹さち子 馬醉木 200610 野分 →5

 

2019年9月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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