後の月 2           128句

木曽の痩もまだなをらぬに後の月   芭蕉

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
日暮時思はぬ日差後の月 長崎桂子 あを 200611  
後の月木の橋白く伸びてをり 石脇みはる 200612  
雨退きし歩道に灯る後の月 山田六甲 六甲 200612  
後の月映る硯に墨を磨る 山田六甲 六甲 200612  
海かこむ与謝の葉山や後の月 永井雪狼 200701  
水底のひかりの欠片後の月 桜井葉子 遠嶺 200701  
漸くに心しづもり後の月 大橋敦子 雨月 200701  
後の月姫のつはりの癒ゆる頃 吉田明子 200702  
世捨人のやうな影連れ後の月 橋本良子 遠嶺 200702  
大いなる忌や後の月暈まとひ 山田夏子 雨月 200702  
芭蕉句碑照らし須磨なる後の月 手島伸子 雨月 200702  
艀打つ波の穂くらし後の月 福永みち子 馬醉木 200703  
書写山の星見失ふ後の月 本郷桂子 ホトトギス 200705  
後の月仰げば虚子の笑顔かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200710  
どの道も真っすぐに見え後の月 堀内一郎 あを 200710  
公会堂の舞台の高し後の月 鈴木栄子 春燈 200711  
後の月駱駝の背の一つこぶ 石脇みはる 200712  
戻り来し椅子に温もり後の月 廣畑忠明 火星 200712  
十二胡の音色かそけき後の月 森山のりこ あを 200712  
思へ人、蔵王御釜に後の月 有働亨 馬醉木 200801  
とりつきし後の月なり埴輪の目 大島翠木 200801  
つくづくとふしぎな生や後の月 吉澤利治 遠嶺 200801  
高速の事故車に煙と後の月 仁平則子 200801  
心底はまだ癒させれず後の月 村田冨美子 京鹿子 200801  
悪口に愛のこもつて後の月 瀬下るか 200801  
後の月テントの重さ言ひ合ひぬ 遠山みち子 200801  
後の月とらへし湖の蒼さかな 佐々木新 春燈 200802  
仕立て直す母の塩沢後の月 今井松子 遠嶺 200802  
一人居の卆寿のわれに後の月 北村香朗 京鹿子 200802  
呪ひの小石を胸に後の月 安田久太朗 遠嶺 200806  
串魚のすがたの寂びや後の月 水原秋櫻子 馬醉木 200810 『梅下抄』
雲のなきビルの狭間に後の月 仁平則子 200812  
心もち体重へりて後の月 鈴木阿久 200812  
渡り廊下を横切つてゆく後の月 大島翠木 200901  
種の浜に潮さして来し後の月 雨村敏子 200901  
後の月カタリともせず新塔婆 山崎靖子 200901  
湯上りの窓にしみじみ後の月 岡野ひろ子 200901  
一人づつ別れて帰る後の月 柴田久子 風土 200901  
うしろより声かけられて後の月 柴田久子 風土 200901  
懐妊の細身をうつす後の月 伊藤希眸 京鹿子 200901  
待つほどに白蝶貝の後の月 赤座典子 あを 200112  
後の月ふり仰ぎたる篝守 笹村政子 六花 200901  
後の月勇姿まぶたに残りけり 池崎るり子 六花 200901  
蔵町の鐘楼の上の後の月 川口襄 遠嶺 200902  
新築の窓もあいてる後の月 小菅美代子 ぐろっけ 200905  
後の月小壜に鳴らすますほ貝 水谷洋子 200911  
磧湯に友と仰ぎし後の月 鈴木阿久 200912  
再生を土偶に托し後の月 宮内とし子 200912  
雲居より丸くくつきり後の月 佐田昭子 ぐろっけ 200912  
後の月父母在さぬ身を慰める 竹内悦子 201001  
天心に輝く後の月拝す 渡辺安酔 201001  
簪は古渡り珊瑚後の月 佐橋敏子 春燈 201001  
前世は魚でありしよ後の月 沼田巴字 京鹿子 201001  
後の月固く小さく犬の糞 中山純子 万象 201001  
後の月猫が溝板鳴らしけり 菅谷たけし 200101  
竹騒に目覚む丹後や後の月 西村節子 火星 201001  
古墨磨るぎんねず色の後の月 櫻木道代 ぐろっけ 201001  
軒に吊る薬草からび後の月 乙坂きみ子 末黒野 201002  
計らざる長寿となりて後の月 北村香朗 京鹿子 201002  
野も山も寝落ちてをりし後の月 庵原典子 201002  
後の月君の項の仄白く 稲畑廣太郎 ホトトギス 201010  
淡彩の思ひ出増えて後の月 市村健夫 馬醉木 201012  
後の月ロマン求める気が充ちる 渡辺安酔 201012  
青春の夢ひきずりぬ後の月 渡辺安酔 201012  
空港に見送る友や後の月 鈴木セツ 201012  
惚れ直す座敷に迎ふ後の月 三木千代 201101  
ほととぎす咲くや曇りし後の月 小野口正江 末黒野 201101  
後の月太平洋に雫して 橋添やよひ 風土 201101  
みちのくの潮にかがよふ後の月 大竹淑子 風土 201101  
後の月夜毎温みし食揃ふ 木曽鈴子 ぐろっけ 201101  
あひみての旅はみちのく後の月 林いづみ 風土 201102  
海辺まで聞こゆ三線後の月 砂川道子 万象 201102  
晩節は汚さずあらむ後の月 平賀扶人 馬醉木 201108  
セレナーデに王女気分や後の月 竹内悦子 201112  
みちのくの蔵町暮れて後の月 青野安佐子 201112  
後の月生きるに苦き正露丸 辻直美 201112  
猫のほぞさがしてもみむ後の月 佐藤喜孝 あを 201112  
哀しみの影も映りぬ後の月 杉山哲也 馬醉木 201201  
姥ヶ餅はすでに売切れ後の月 加藤みき 201201  
橋上にしてよろめきぬ後の月 井上信子 201201  
雨雲に青みが濡るる後の月 根岸善行 風土 201201  
駅からはひとり道なり後の月 菅谷たけし 201201  
母の家出でて仰げる後の月 松山直美 火星 201201  
待つ心後の月へとまた育つ 水田むつみ ホトトギス 201202  
静かなる予後の月日や花八手 宮原悦子 雨月 201202  
明日早く発つてふ客に後の月 安原葉 ホトトギス 201204  
夕日落つ光に浮いて後の月 上崎暮潮 ホトトギス 201204  
わたくしと雪後の月にある妙高 豊田都峰 京鹿子 201204  
老杉の秀を抜けのつと後の月 布川直幸 201209  
欠けるなきとは光得し後の月 稲畑汀子 ホトトギス 201210  
一切の音を消したる後の月 稲畑汀子 ホトトギス 201210  
存へてのこるは何ぞ後の月 酒井秀郎 返り花 201211  
抱き枕うすぼんやりと後の月 犬塚李里子 201211  
部屋干の臭ひ払ふや雨後の月 池内とほる かさね 201212  
濡色や囲碁の帰りの後の月 菊地崇之 かさね 201212  
一期一会三十五人後の月 神蔵器 風土 201212 鍛錬会
目鼻なきマネキン笑ふ後の月 上谷昌憲 201212  
脱ぎ散らし寝たる子にさす後の月 出口誠 六花 201212  
この母を残し帰るや後の月 野坂民子 馬醉木 201301  
蛇行する川遠ざかる後の月 宮内とし子 201301  
家ごとに橋を渡せり後の月 松本三千夫 末黒野 201302  
後の月回覧板の回り来し 城戸緑 末黒野 201302  
我が国に和歌と俳句や後の月 尾崎みつ子 雨月 201302  
わが住める町の灯の海後の月 上崎暮潮 ホトトギス 201304  
本名のとおる忌でよし後の月 神蔵器 風土 201311  
和雲に眠り深かり後の月 山田六甲 六花 201312  
俎にとんぶりこぼる後の月 浜口高子 火星 201312  
ハンケチの兎も跳ねる後の月 伊藤マサ子 ぐろっけ 201312  
時折は黒雲過る後の月 田島昭久 かさね 201312  
寝顔かな雲の間の後の月 山田六甲 六花 201312  
卒寿にも淡き脚光後の月 北川英子 201312  
かはらけのかけら一片後の月 伊藤五六歩 船団 201401  
すぐ戻る玄関先や後の月 森田尚宏 201401  
後の月螺旋階段登り切る 須藤美智子 風土 201401  
父の影踏んで畦ゆく後の月 大矢恒彦 201401  
死ねば魂魄月山へ去る後の月 成瀬櫻桃子 春燈 201401 『成瀬櫻桃子俳句選集』
銀屏のひかりの朽ちし後の月 深澤鱶 火星 201401  
吾が影のはなれゆくなり後の月 阪倉孝子 201401  
後の月形見に硯いただきぬ 松村晋 ぐろっけ 201401  
旅空の宵の待たるる後の月 溝内健乃 雨月 201402  
後の月暗号めきしヘブライ語 藤田素子 火星 201402  
雲くぐるたび澄みゆきて後の月 今橋眞理子 ホトトギス 201403  
雲白く黒く流れて後の月 今橋眞理子 ホトトギス 201403  
絹の雲四囲にはなちて後の月 内藤呈念 ホトトギス 201403  
外灯の他は寝てをり後の月 小川龍雄 ホトトギス 201406  
旅仕度など要らぬ旅後の月 稲畑汀子 ホトトギス 201410  
虚子の世を偲ぶよすがよ後の月 稲畑汀子 ホトトギス 201410  
快晴を夜につなぎたし後の月 稲畑汀子 ホトトギス 201410 後の月→ 3

 

2015年10月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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