西 日 6     40句


作品
作者
掲載誌
掲載年月
蔵跡の西日ぢりぢり鹽の町 森村江風 202105
浜小屋の西日に褪せし潮見表 柴田近江 202105
西日中時間貧乏楽しめり 能村研三 神鵜 210707
西日落つ片手返しの中華鍋 能村研三 202108
いつの日か出で帰らざる西日の門 荒井千瑳子 202108
土曜日の美容院出てまだ西日 きくちきみえ やぶれ傘 202109
船で帰る埼玉の人西日中 白石正躬 やぶれ傘 202109
大西日魔の手に怯む畳の目 鈴鹿呂仁 京鹿子 202109
西日中都電大きくカーブして 倉澤節子 やぶれ傘 202110
押し入れの中迄入りし西日の矢 渡辺しづ子 202110
西日透くことに紅蓮のシーグラス 井原美鳥 202110
今日想ひ明日思ふ幸大西日 河嵜祐二 202110
通過するラッピング電車大西日 西谷恵美子 春燈 202110
大西日玻璃に木洩れ日ゆれにけり 高井修一 春燈 202110
鬼瓦ぎりと睨め付く大西日 金光浩彰 202111
船宿や西日張りつく古畳 松川昌義 末黒野 202111
船体の白さを極め大西日 石黒興平 末黒野 202112
西日中袖まくりする塾講師 小泉量香 やぶれ傘 202112
スプレーのいたづら書きに秋西日 小山よる やぶれ傘 202201
霊峰の赫赫として大西日 布施由岐子 末黒野 202204
十七音のむくろばかりや西日濃し 井上菜摘子 京鹿子 202207
西日差すロシア文学全集に 倉澤節子 やぶれ傘 202208
靴底を厚く西日の頂に立つ 松本鷹根 京鹿子 202209
駅前のバスの運転手に西日 大崎紀夫 やぶれ傘 202209
走者みな西日の的の復路あり 能村研三 202209
西日入る声の残れる編集部 栗坪和手 202209
西日差す棚の真つ赤なマトリョシカ 小泉里香 やぶれ傘 202210
西日中ひとつ日に舞ふ日章旗 安立公彦 春燈 202210
西日より引き抜いて買ふ竹箒 甲州千草 202210
捨つる水に陽の匂ひたつ大西日 大橋松枝 202210
西日中けふ一日を映画化す 河崎祐二 202210
大西日カーテンの色奪ひけり 中川幸恵 202210
子雀の脚のうすべに大西日 柿沼盟子 風土 202210
西日さす待合室にブレーキ音 出口誠 六花 202210
西日さす待合室にクラクション 出口誠 六花 202210
気塞ぎを打ち負かしたる大西日 川井真理子 春燈 202211
本棚の全集を焼く西日かな 坂井博 202211
潮の香の駅舎出づるや大西日 大川暉美 末黒野 202211
打て打ての少年野球大西日 太田良一 末黒野 202211
雨雲の途切れたる西日脚伸ぶ 善野行 六花 202304
終点に着くまで西日受け通し きくちきみえ やぶれ傘 202307
西日→1

 

2023年8月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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