西 日 1     100句

西日中電車のどこか掴みて居り    石田波郷

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
よき席の西日に変る車窓かな 能村登四郎 199807  
西日受け神の祝福ある土地に 小山田幸枝 ホトトギス 199810  
雑踏や胸の西日のふいに消え 仲村青彦 199810  
四つ手網西日もろとも掬ひあげ 渡部節郎 199811  
モンローの命日といふ大西日 遠藤タミ子 京鹿子 199811  
大西日奥尻顕ちし水平線 安原ときこ 遠嶺 199812  
大西日ボーイソプラノ猫の声 中林明美 ヒッポ千番地 199905  
西方へ放牛を追ひ西日追ひ 鷹羽狩行 199908  
砂漠ある方に印度の大西日 鷹羽狩行 199908  
工事場の音の加はる西日かな 稲畑汀子 ホトトギス 199908  
一日を使ひ果せし西日かな 稲畑汀子 ホトトギス 199908  
大西日に穴掘り死期の涙溜む 宇都宮滴水 京鹿子 199908  
ふところへ圭岳の地の大西日 城孝子 火星 199909  
西日射す霰天神わらべ唄 神蔵器 風土 199909  
救急車来ぬいらだちや大西日 山本潤子 いろり 199909  
軟座車の逃るるすべもなき西日 田中由子 円虹 199910  
平家屋敷西日に襁褓干されあり 永野秀峰 ぐろっけ 199910  
大西日朱肉黒ずむ荷受印 三上冨佐子 ぐろっけ 199910  
西日中律義にまはる洗濯機 堀本祐手 遠嶺 199911  
濃き影や西日にものを言う影なし 道悠喜 海程 199912  
水枯れし笛吹磧大西日 田中藤穂 水瓶座 200002  
大西日矢のごとく鳥流れけり 田中藤穂 水瓶座 200002  
年老いてラクダになる母西日さす 三宅やよい 玩具帳 200004  
大西日穴掘り死後のこと聞かず 宇都宮滴水 京鹿子 200006  
西日青く染めてステンドグラスかな 稲畑汀子 ホトトギス 200007  
真つ向に西日接岸手間取りぬ 高崎武義 200007  
医者患者西日の地震に立ち上る 築城百々平 馬醉木 200008  
羽抜鶏べたべた西日ぬけられず 神蔵器 風土 200008  
西日入る部屋の電話の鳴りゐたり 木野本加寿江 火星 200008  
蹴出し西日エライヤッチャエライヤッチャヨイヨイヨイヨイ 岡井省二 200008  
西日かなジャングルジムに子供熟れ 山田六甲 六花 200008  
水槽の魚の横顔西日受く 金丸ふみ香 風土 200009  
軒浅き芦屋下町西日濃き 添やよひ 風土 200009  
大西日恒河を牛の歸るころ 岡井省二 200009  
大西日長押を降りるとき來たる 中原道夫 銀化 200009  
積み上げし牧草匂ふ西日かな 藤村美津子 春耕 200009  
放牛の身動きもせず西日濃し 藤村美津子 春耕 200009  
没したる西日は力抜かぬまま 岩田沙悟浄 円虹 200010  
ボルドー展出で宍道湖の西日濃し 中林京子 雨月 200010  
一掬の骨の戻りぬ西日中 蟇目良雨 春耕 200010  
西日さす見返り柳見落とせり 桑垣信子 いろり 200010  
ブラインド一気に西日返しけり 内山和江 奧嶺 200010  
きらはるる西日湯槽に遊びをり 内山和江 奧嶺 200010  
弧を描き軋む電車や西日中 水原春郎 馬醉木 200011  
西日中探す父母妹よ 北村松士 ホトトギス 200011  
爆心地とは知らず越す西日中 北村松士 ホトトギス 200011  
大西日して爆心地照らしをり 北村松士 ホトトギス 200011  
西日濃し雲溶かされてしまひけり 塙告冬 ホトトギス 200011  
西日中一壼となりし父抱いて 三宅満子 ホトトギス 200011  
濃き西日負うて人とは老いゆくか 三宅満子 ホトトギス 200011  
足癒えしあかし苦もなき西日坂 三宅満子 ホトトギス 200011  
漲れる西日の湾に舟戻る 木村杉花 ホトトギス 200011  
大西日沖へ流して明石の門 佐土井智津子 ホトトギス 200011  
ボール蹴り西日落してしまひけり 佐土井智津子 ホトトギス 200011  
海の面に西日入りゆく音聞ゆ 佐土井智津子 ホトトギス 200011  
朝日より大きな西日なりしかな 藤丹青 ホトトギス 200011  
ジャワ遺跡のぼれば西日より高き 藤丹青 ホトトギス 200011  
西日落つ大地へ低き風生るる 藤丹青 ホトトギス 200011  
末席がわが席にして西日差す 安食守 200011  
道塞ぐ自転車の数西日中 安食守 200011  
干し蛸のゆれて西日に目鼻なく 岩尾みち子 京鹿子 200011  
四角○楕円西日に古墳掘る 大槻竹帛子 円虹 200012  
大西日天理教堂城なすや 今井竜蝦 海程 200012  
揚羽或ひは喪章なり大西日 田中亜美 海程 200012  
大西日電車ぐいと曲り来る 高木悠悠 200101  
西日中一硯座る書院かな 林裕子 風土 200101 新人賞
珠数町の西日奧まで仏具店 竹下昭子 ぐろっけ 200102  
大西日無人の駅を抱擁す 永岡享子 京鹿子 200103  
かものはし探す一キロ西日中 柴田由乃 風土 200106  
赤岳の更に赤岳西日射す 林千枝子 酸漿 200108  
島鼻は天斧に断たれたる西日 豊田都峰 京鹿子 200108  
身の中の隠れ片道西日さす 原徹 銀化 200108  
奥付を西日に開く悪の華 村上瑪論 銀化 200108  
西日赫つと崖上の家赤子泣く 長尾康子 風土 200109  
激闘の牛の血潮に西日射す 秋尾敏 火星 200109  
西日中向日葵みんな俯きぬ 松山律子 六花 200109  
音なくて凱旋門の大西日 笹倉さえみ 雨月 200109  
念押して落ち合ひし駅大西日 赤川孝子 200109  
大西日突つ切つて来る軍鶏の首 柴田久子 風土 200110  
泡盛の甕の傘立西日濃し 柴田久子 風土 200110  
西日中溶接の火花地を走る 川崎静園 風土 200110  
大道具搬入□や西日さす 禅京子 風土 200110  
西日なか我を観るわが影のあり 根岸善雄 馬醉木 200110  
大西日白紙の上に眼鏡置く 中村立身 百鳥 200110  
音頭取の扇西日へ反したり 山本耀子 火星 200110  
琥珀色の壁へ西日とボサ・ノバと 佐藤真次 200110  
渤海の西日呑み込む暑さかな 久保東海司 200110 中国吟行
墨壷にもどつてゆきし西日かな 栗栖恵通子 200110  
少年の西日をはじく皓歯かな 赤川孝子 200110  
壊されし校舎の瓦礫西日濃し 石本百合子 馬醉木 200111  
大西日坐せば畳のくぼみけり 宮川みね子 風土 200111  
釣糸を手繰りて戻す大西日 利根川博 銀化 200111  
人文字の乱舞西日の甲子園 岡有志 ぐろっけ 200111  
大西日塔厳然と相正す 岸本久栄 雨月 200112  
鉄骨にしみこむ西日ビルの建つ 塙告冬 ホトトギス 200112  
大西日背負い切れずに杖をつく 山田緑光 海程 200112  
のどを上下にゆっくりと西日犀 岡井省二 200112  
へろと魚はねて西日へ傾ぐ家 南村健治 船団 200112  
琥珀色の壁に西日とボサノバと 佐藤真次 200202  
大西日珊瑚に浮ぶ島の影 野原培子 春耕 200202 西日 2→

 

2014年7月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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