西 日 5     119句


作品
作者
掲載誌
掲載年月
客を待つ船の奥まで西日差す 深川淑枝 201605
信号と重なつてゐる西日かな 丑久保勲 やぶれ傘 201607
西日中早稲田通りをデモ行進 赤座典子 あを 201607
露伴忌の谷中の坂の大西日 藤井美晴 やぶれ傘 201609
真つ向に富士や西日の坂下る 小川玉泉 末黒野 201610
鐘響き西日の染むる花頭窓 小川玉泉 末黒野 201610
歯を抜かれ綿噛みしめぬ西日中 松本三千夫 末黒野 201610
野生馬の草食む傾り大西日 黒滝志麻子 末黒野 201610
斜陽の街の古き館や大西日 河本由紀子 春燈 201610
捨てし菜に西日さしくる畑仕舞 秋山信行 やぶれ傘 201610
西日受け快速電車遅れ気味 高田令子 201610
鉢のためカーテン降ろす大西日 野中圭子 京鹿子 201611
西日射す三省堂のコンサイス 服部早苗 201611
動き出す貨物列車へ大西日 丑久保勲 やぶれ傘 201611
稿つぐや書斎の西日避けられず 森清堯 末黒野 201611
こんじきの西日を絞り蛇穴に 浅田光代 風土 201612
西日濃しそこ動かせぬものばかり 奥田筆子 京鹿子 201612
わがルーツ西日の当たる鬼瓦 中原幸子 船団 201702
満員のバスにほつこり冬西日 是松三雄 末黒野 201703
大阪はほなさいならと西日入る 石田きよし 201708
大西日厨の小物影の濃く 赤座典子 あを 201708
夕風やビルだけ浴びてゐる西日 小山陽子 やぶれ傘 201708
パリコレのショーウィンドー大西日 大島寛治 雨月 201709
奥座敷に座り込みたる西日かな 有賀昌子 やぶれ傘 201709
窓開けて西日の部屋に風を入れ 枝みや子 やぶれ傘 201709
西日濃し板碑に残る阿弥陀像 持田信子 春燈 201709
手をとりて西日の尾まで夫送る 加藤峰子 201710
風道をふさぐビル群大西日 甕秀麿 201710
梯子かけ西日剪りとる庭師かな 川田好子 風土 201710
献血の声かけらるる駅西日 栗原完爾 春燈 201710
日沈の宮やさしかり西日かな 延川五十昭 六花 201710
平成の畳に届く大西日 安居正浩 201711
しばらくを雲の造形大西日 安斎久英 末黒野 201711
たたなはる神名備山の大西日 橋添やよひ 風土 201711
西日中連理の松の耐へてをり 赤松赤彦 六花 201711
西日差す午後四時の庭土いきれ 飯田久美子 末黒野 201712
網はたく小鮒ばかりの秋西日 中江月鈴子 201712
火気厳禁の倉庫へと大西日 有賀昌子 やぶれ傘 201710
大仏の顔に西日の高徳院 石塚清文 やぶれ傘 201710
西日にも耐へし千年踏まれ邪鬼 北村梢 京鹿子 201801
冬西日格子の路地を明るくす つじあきこ 201803
西日浴び潜水艦の浮上せり 下山田美江 風土 201808
西日さすサッカーボールの影を蹴る 岩下芳子 201809
ふくよかな笑み三尊の西日中 山田六甲 六花 201809
西日さす摩崖の仏目をつぶり 山田六甲 六花 201809
北京ダックくるりぐるりと大西日 たかはしすなお 201809
西日たぎらせ踏切の警報音 諸岡和子 201810
大西日富士一切の影もたず 片桐紀美子 風土 201810
玄関の真つ正面や大西日 小川玉泉 末黒野 201810
記紀の代も同じ山容大西日 河原敬子 201811
取舵の西日巻き込み大灘へ 池野つむぎ 馬醉木 201811
大西日世の混濁の中継塔 福嶋正一 京鹿子 201811
何時よりか西日の部屋を物置に 福嶋正一 京鹿子 201811
秋簾西日は愁ひ持ちはじむ 岡本尚子 風土 201811
海図見る男の背中大西日 鶴濱節子 船団 201812
看護師の脈取る指や西日さす あさなが捷 201902
照り返す隣の壁の大西日 秋千晴 201902
高層ビルの窓の多さよ大西日 沼田巴字 京鹿子 201907
赤絨毯延べ四キロや西日射す 佐野つたえ 風土 201908
玄関のガラス戸を染め大西日 小川玉泉 末黒野 201908
捨て舟の傷みしままや大西日 池谷鹿次 末黒野 201909
アガパンサスすつくと西日受けてをり 小川玉泉 末黒野 201909
帆船の絵はがき届く大西日 三代川朋子 201909
西日老い山川登美子記念館 山田六甲 六花 201909
目眩みす波に撒かるる大西日 谷口一献 六花 201909
洛中の西日蠢く戻り橋 鈴鹿呂仁 京鹿子 201909
西日濃し猫素通りの機屋跡 鈴鹿仁 京鹿子 201909
西日濃し潮の満ち来る波の音 天野美登里 やぶれ傘 201910
のろのろと巻き取るホース大西日 松井季湖 201910
空中の駅へ西日のモノレール 田中臥石 末黒野 201910
ビル街はガラスの積木大西日 斉藤マキ子 末黒野 201910
たまさかにコップ磨きぬ大西日 小川玉泉 末黒野 201910
大西日非常ボタンは強く押せ 能美昌二郎 201910
一輌車西日の席は空いてをり 大内幸子 六花 201910
病室の窓辺にそそぐ西日濃し 山荘慶子 あを 201910
横向きの牛久大仏西日差す 野口希代志 やぶれ傘 201911
山車を引く男の腕に西日照る 中西厚子 201911
自分史の中に西日の小部屋あり 山中志津子 京鹿子 201911
空つぽの犬小屋に大西日かな 秋山信行 やぶれ傘 201911
閉められて西日に染まる硝子窓 土井三乙 風土 201912
コンテナの国籍あまた西日中 田中嘉信 春燈 201912
金管楽器きらきらと西日差す 野口希代志 やぶれ傘 201912
川下る浚渫船へ大西日 湯本実 やぶれ傘 201912
青鷺の西日と対ひをりにけり 善野行 六花 201912
しぶき雨過ぎし後なる大西日 廣畑育子 六花 201912
縁側の『零の発見』大西日 おーたえつこ 201912
けふの無事合はす両掌に大西日 谷口一献 六花 202007
ピアノ弾き西日に消えしホームレス 井上菜摘子 京鹿子 202009
陸奥湾を行き交ふ船や大西日 千葉禮子 202009
大西日どこか何かのファンファーレ 火箱ひろ 202009
地球儀の北極南極大西日 辻響子 202009
血の色に透ける指先大西日 志方章子 六花 202011
大西日都市空間の曲がり角 鷺山珀眉 京鹿子 202011
縦樋を照らす西日の柔らかさ 仁上博恵 202011
秀野忌のかつと差したる西日かな 善野行 六花 202012
払へども真赤に迫り来る西日 住田千代子 六花 202012
左折して真正面なる西日かな 加藤あけみ ホトトギス 202101
半眼の仏像に一条冬西日 高野昌代 202103
短日の西日や富士を残しをり 山口郁子 末黒野 202104
蔵跡の西日ぢりぢり鹽の町 森村江風 202105
浜小屋の西日に褪せし潮見表 柴田近江 202105
西日中時間貧乏楽しめり 能村研三 神鵜 210707
西日落つ片手返しの中華鍋 能村研三 202108
いつの日か出で帰らざる西日の門 荒井千瑳子 202108
土曜日の美容院出てまだ西日 きくちきみえ やぶれ傘 202109
船で帰る埼玉の人西日中 白石正躬 やぶれ傘 202109
大西日魔の手に怯む畳の目 鈴鹿呂仁 京鹿子 202109
西日中都電大きくカーブして 倉澤節子 やぶれ傘 202110
押し入れの中迄入りし西日の矢 渡辺しづ子 202110
西日透くことに紅蓮のシーグラス 井原美鳥 202110
今日想ひ明日思ふ幸大西日 河嵜祐二 202110
通過するラッピング電車大西日 西谷恵美子 春燈 202110
大西日玻璃に木洩れ日ゆれにけり 高井修一 春燈 202110
鬼瓦ぎりと睨め付く大西日 金光浩彰 202111
船宿や西日張りつく古畳 松川昌義 末黒野 202111
船体の白さを極め大西日 石黒興平 末黒野 202112
西日中袖まくりする塾講師 小泉量香 やぶれ傘 202112
スプレーのいたづら書きに秋西日 小山よる やぶれ傘 202201
霊峰の赫赫として大西日 布施由岐子 末黒野 202204
西日→1

 

2022年7月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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