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蜷の道猿臂の如く曲がりけり   和田魚里   機

作品
作者
掲載誌
掲載年月
鉛筆の片減りたどる蜷の道 小山和男 京鹿子 201501
蜷の道なぞりなぞりて川下へ 竹内弘子 あを 201505
胆つ玉太くゆるりと蜷の道 加藤みき 201505
微積分の数式めきし蜷め道 塩見英子 雨月 201506
蜷の道この世の風のやはらかく 田中佐知子 風土 201506
亡き人の句集編みをり蜷の道 橋本順子 201507
方向は各々熟慮蜷の道 渡部節郎 201507
生き方はそれぞれ蜷の道縺る 金子正道 京鹿子 201507
交はりて一つになりし蜷のみち 戸栗末廣 201508
細小川途切れ途切れの蜷の道 辻井ミナミ 末黒野 201508
隠沼の翳りに蜷の道つづく 古川しげ子 雨月 201508
蜷の道ゆらすかに水揺れにけり 大崎紀夫 虻の昼 201510
水底に日の斑の揺るる蜷の道 大崎紀夫 虻の昼 201510
水底は工事中なり蜷の道 七種年男 201604
蜷の道いにしへ人の文のごと 平野みち代 201605
蜷の道あそびやせんとうまれきて 藤丸誠旨 春燈 201605
田一枚知り尽くさんと蜷の道 高橋将夫 201605
田の中にまだ未踏の地蜷の道 高橋将夫 201606
蜷の道一筆書きの「る」の字揺れ 吉田政江 201607
逝く春を蜷はぐらりと身を揺らし 浜福恵 風土 201608
青空や更紗もやうの蜷の道 鎌田光恵 201705
生き方のためらひがちに蜷の道 相良牧人 201705
縄文の判じ物めく蜷の道 峰崎成規 201705
いつよりと言へぬ一景蜷の道 木村美翠 201706
太古より歩き続けてきたる蜷 近藤喜子 201706
蜷の道想定外のアートかな 江島照美 201706
静けさに耐へきれず這ふ蜷の道 松本三千夫 末黒野 201707
迷ひみち曲り角あり蜷の道 栗山恵子 雨月 201707
流寓(りゆうぐう)のみじかき蜷の道なりき 水野恒彦 201707
ああ言へばかうといふかに蜷の道 高橋道子 201707
心に灯ともして進む蜷の道 中貞子 201708
透く水に蜷の逡巡つまびらか 高橋道子 201708
蜷の道覗く小さな橋に立ち 平野みち代 201708
時どきは戻ることあり蜷の道 中村弘 万象 201708
日の差して深くきざまれ蜷の道 廣畑育子 六花 201708

 祝『蜷の道』

一門を率ゐる男時蜷の道

岩下芳子 201709
湧き水や蜷の道にも木の芽風 高野昌代 201709
蜷→ 1      

 

2021年2月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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