蜷 2 30句 蜷の道猿臂の如く曲がりけり 和田魚里 機 |
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作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
鉛筆の片減りたどる蜷の道 | 小山和男 | 京鹿子 | 201501 |
蜷の道なぞりなぞりて川下へ | 竹内弘子 | あを | 201505 |
胆つ玉太くゆるりと蜷の道 | 加藤みき | 槐 | 201505 |
微積分の数式めきし蜷め道 | 塩見英子 | 雨月 | 201506 |
蜷の道この世の風のやはらかく | 田中佐知子 | 風土 | 201506 |
亡き人の句集編みをり蜷の道 | 橋本順子 | 槐 | 201507 |
方向は各々熟慮蜷の道 | 渡部節郎 | 沖 | 201507 |
生き方はそれぞれ蜷の道縺る | 金子正道 | 京鹿子 | 201507 |
交はりて一つになりし蜷のみち | 戸栗末廣 | 空 | 201508 |
細小川途切れ途切れの蜷の道 | 辻井ミナミ | 末黒野 | 201508 |
隠沼の翳りに蜷の道つづく | 古川しげ子 | 雨月 | 201508 |
蜷の道ゆらすかに水揺れにけり | 大崎紀夫 | 虻の昼 | 201510 |
水底に日の斑の揺るる蜷の道 | 大崎紀夫 | 虻の昼 | 201510 |
水底は工事中なり蜷の道 | 七種年男 | 沖 | 201604 |
蜷の道いにしへ人の文のごと | 平野みち代 | 鴫 | 201605 |
蜷の道あそびやせんとうまれきて | 藤丸誠旨 | 春燈 | 201605 |
田一枚知り尽くさんと蜷の道 | 高橋将夫 | 槐 | 201605 |
田の中にまだ未踏の地蜷の道 | 高橋将夫 | 槐 | 201606 |
蜷の道一筆書きの「る」の字揺れ | 吉田政江 | 沖 | 201607 |
逝く春を蜷はぐらりと身を揺らし | 浜福恵 | 風土 | 201608 |
青空や更紗もやうの蜷の道 | 鎌田光恵 | 鴫 | 201705 |
生き方のためらひがちに蜷の道 | 相良牧人 | 鴫 | 201705 |
縄文の判じ物めく蜷の道 | 峰崎成規 | 沖 | 201705 |
いつよりと言へぬ一景蜷の道 | 木村美翠 | 沖 | 201706 |
太古より歩き続けてきたる蜷 | 近藤喜子 | 槐 | 201706 |
蜷の道想定外のアートかな | 江島照美 | 槐 | 201706 |
静けさに耐へきれず這ふ蜷の道 | 松本三千夫 | 末黒野 | 201707 |
迷ひみち曲り角あり蜷の道 | 栗山恵子 | 雨月 | 201707 |
流寓(りゆうぐう)のみじかき蜷の道なりき | 水野恒彦 | 槐 | 201707 |
ああ言へばかうといふかに蜷の道 | 高橋道子 | 鴫 | 201707 |
心に灯ともして進む蜷の道 | 中貞子 | 槐 | 201708 |
透く水に蜷の逡巡つまびらか | 高橋道子 | 鴫 | 201708 |
蜷の道覗く小さな橋に立ち | 平野みち代 | 鴫 | 201708 |
時どきは戻ることあり蜷の道 | 中村弘 | 万象 | 201708 |
日の差して深くきざまれ蜷の道 | 廣畑育子 | 六花 | 201708 |
祝『蜷の道』 一門を率ゐる男時蜷の道 |
岩下芳子 | 槐 | 201709 |
湧き水や蜷の道にも木の芽風 | 高野昌代 | 槐 | 201709 |
蜷→ 1 |
2021年2月11日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
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