夏座敷 4   55句

はるかより這うて来る子や夏座敷   岸本尚毅

作品
作者
掲載誌
掲載年月
久々のふるさとの風夏座敷 石黒興平 末黒野 201810
夏座敷整へもして忌を修す 大橋晄 雨月 201811
逆縁の白木の位牌夏座敷 松橋利雄 春燈 201811
人去りて海匂ひけり夏座敷 岸洋子 201812
アメリカの孫も集まる夏座敷 苗田苗 船団 201812
父の居る空気重たき夏座敷 志方章子 六花 201812
父母偲ぶぼんぼん時計夏座敷 野上あつ子 雨月 201901
実篤の絵皿昭和の夏座敷 菊地光子 201908
酒五合幽人招く夏座敷 田中信行 201909
松風の静けき窓辺夏座敷 高埜良子 春燈 201909
警策のふいに倒れる夏座敷 おーたえつこ 201910
開け放つ武者絵のかかる夏座敷 野田光江 雨月 201910
明け放ち夕風招き夏座敷 服部珠子 雨月 201910
叡山を柱に分くる夏座敷 出牛進 201910
夏座敷調えてちと落ち着かず 松井季湖 201910
蚊用心障子あけしめ夏座敷 菊谷潔 六花 201910
夏座敷奥の夕闇風の抜け 秋川泉 あを 201910
せせらぎの音のもてなし夏座敷 佐津のぼる 六花 201911
夏座敷遺影変はらぬ笑まひかな 水田むつみ ホトトギス 201911
かつ丼を食べて一息夏座敷 湯本実 やぶれ傘 201911
夏座敷説法聞き入る赤子かな 伊吹之博 京鹿子 201911
昭和以来続く碁敵夏座敷 広瀬済 やぶれ傘 201912
やはらかき風とほりけり夏座敷 貫井照子 やぶれ傘 201912
耳かきとうはうはしてる夏座敷 長谷川博 船団 201912
池までの間を四五歩に夏座敷 土井三乙 風土 201912
背を越さる孫の足音夏座敷 中山未奈藻 201912
麻三斤臓の軸吊るしあ-夏座敷 竹内悦子 喜悦 202002
夏座敷おとうと対ふ一歳児 伊吹之博 京鹿子 202009
香り立つ琉球表夏座敷 小田嶋野笛 末黒野 202009
夏座敷掛軸ちよつと揺れ動き 安齋正蔵 やぶれ傘 202009
掛け軸を変へて一息夏座敷 江口恵子 やぶれ傘 202009
何に手を付ければいいの夏座敷 出口誠 六花 202010
大吟醸酌みて如水の夏座敷 楠本和弘 202011
平行にあり天井と夏座敷 須藤常央 ホトトギス 202101
句座となりけり縁側と夏座敷 須藤常央 ホトトギス 202101
夏座敷までは上がらず縁に酌む 須藤常央 ホトトギス 202101
夏座敷大張の松脂を引く 上村葉子 風土 202102
大鵬の手形くつきり夏座敷 永淵惠子 202102
扁額に読めぬ字のあり夏座敷 佐藤喬風 末黒野 202104
松籟や一幅揺るる夏座敷 池乗恵美子 末黒野 202104
旅のなき日々のくつろぐ夏座敷 稲畑汀子 ホトトギス 202107
石庭の半分は陰夏座敷 安藤久美子 やぶれ傘 202109
夏座敷みどりの風を通しけり 山田暢子 風土 202109
北前船の往時語るや夏座敷 山下健治 春燈 202110
何よりの風のもてなし夏座敷 石黒興平 末黒野 202111
一条の夕日横たふ夏座敷 佐藤勝代 末黒野 202111
夏座敷足裏嬉しく懐かしく 大山夏子 202112
裏庭の木々に風ある夏座敷 石原健二 やぶれ傘 202112
軸替へるより夏座敷出来上る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202207
亡き兄の軍服写真夏座敷 安立公彦 春燈 202210
転た寝の背ひんやりと夏座敷 安立公彦 春燈 202210
楽となる遠き波音夏座敷 池乗恵美子 末黒野 202210
夏座敷空腹満たす微炭酸 岩崎藍 末黒野 202210
夏座敷女ばかりの笑ひ声 時澤藍 202210
松籟と潮の香近き夏座敷 五十嵐富士子 末黒野 202304
夏座敷 →1

 

2023年8月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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