夏 休 1    100句

夏休口いっぱいに母呼べり   本橋愛子   暖流

作品
作者
掲載誌
掲載年月
歯朶に降るこの雨止めば夏休 岡本眸 199808
保育所の鉄扉ももいろ夏休 山尾玉藻 火星 199810
手伝ひが宿題といふ夏休 大柿春野 199810
夏休み子ども大きくなりにけり 中嶋陽子 風土 199811
食卓に誰か物食ふ夏休み 牧野睦子 199811
おつかいも塾へも行くよ夏休み 佐伯のぶこ 船団 199812
遠景の船の真白く夏休 前田陶代子 199901
バオバブの木つてどんな木夏休み 近藤千雅 船団 199903
海見つつフルーツサラダ夏休 永野由美子 円虹 199907
日と月と横に並べて夏休み 松本高兒 京鹿子 199908
予定表あって無いよな夏休み 大平保子 いろり 199908
予定表ままにならざる夏休み 大平保子 いろり 199908
校長がペンキ匂はす夏休 渡辺政子 俳句通信 199909
夏休父と乗り組み雲丹漁へ 橋本梢明 199910
空高し配流の島の夏休 頓所友枝 199910
隠居所に孫の物干す夏休み 木谷尚子 俳句通信 199910
二代目の薪負ふ像や夏休み 大柳篤子 俳句通信 199910
夏休み終つてしまひ棒一つ 木下野生 199911
チェロ一つ持ちてパリーへ夏休 水野節子 雨月 199911
夏休柳並木に風生れ 小黒カツ 酸漿 199912
夏休みお化け屋敷で終りけり 二瓶洋子 六花 199912
夏休みの壁はちょっぴり寂しくて 近藤千雅 船団 199912
風切れて話し足りない夏休み 尾上有紀子 船団 199912
詠むほどに近くが遠くへ夏休み 尾上有紀子 わがまま 200002
寝坊してゴミと過ごした夏休み 尾上有紀子 わがまま 200002
抜けるほど青き空あり夏休 稲畑汀子 ホトトギス 200007
計画は密にして疎に夏休 稲畑汀子 ホトトギス 200007
夏休朝の厨に音の無く 稲畑廣太郎 ホトトギス 200007
父母逝きて故郷遠くなる夏休み 大平保子 いろり 200008
夏休み父が休みをとつてゐる 山田六甲 六花 200008
白樺の奥に灯る夏休 丹羽啓子 馬醉木 200010
計画は早寝早起き夏休み 横山智加子 200010
校庭は日ざし平らに夏休 宮本道子 酸漿 200010
夏休みの子の絵日記に乗馬かな 椙山正彦 200010
木登りを兄に教はる夏休 西川よし子 春耕 200010
夏休み孫とはしゃぎし観覧車 小川花久 いろり 200010
夏休み返上したりY2K 高木伸宜 ヒッポ千番地 200010
夏休まだまだあると言ふばかり 常盤しづ子 馬醉木 200010
板の間の濡跡多き夏休み 米澤光子 火星 200011
人形劇見る子らの顔夏休み 中川節子 春耕 200011
獣園の夜の見学夏休み 松本マサ子 ぐろっけ 200011
青々と海の底まで夏休 大島ウメ 六花 200012
青雲の志も唯今は夏休み 川崎不坐 火星 200101
夏休み擦り傷絶えぬ都会っ子 福田かよ子 ぐろっけ 200101
夏休み連れだつ母に丈凌ぐ 品川鈴子 船出 200104
枕辺に霊封じ画き夏休み 品川鈴子 船出 200104
はやばやと彼の存在夏休 稲畑汀子 ホトトギス 200107
肥後守まい日ながい夏休 佐藤喜孝 あを 200108
夏休みお留守番する孫二人 篠田三七子 いろり 200109
単行本買うて始まる夏休 江頭信子 馬醉木 200110
夏休み森の景色の木のパズル 平野きらら 百鳥 200110
白球を空に隠せる夏休 村上瑪論 銀化 200110
教科書じや学べないこと夏休 中村恵美 円虹 200110
夏休みだけの暦を貼りにけり 中村恵美 円虹 200110
ドレミからピアノレッスン夏休 中村恵美 円虹 200110
一つづつ乗り越えしもの夏休 中村恵美 円虹 200110
売れつ子の師も夏休みしてをりぬ 中村恵美 円虹 200110
夏休み終れば少女大人めく 大平保子 いろり 200110
朝ドラのおばあ人気や夏休み 小橋安子 いろり 200110
遊ぶことそれも勉強夏休み 柴田美佐子 いろり 200110
挨拶の出来る子となり夏休み 浅井千鶴子 いろり 200110
夏休み閉ざせしまゝの宿のあり 山荘慶子 あを 200110
喪の家に幼の声や夏休 中原春代 百鳥 200111
ムーミンの国より来し児夏休 中野たけみ 雨月 200111
釣具屋の店主美し夏休み 依田昌也 海程 200111
夫と旅果せしことも夏休 山田弘子 円虹 200111
夏休み温泉の湯槽一人占め 二瓶洋子 六花 200111
夏休み園舎の塗装始まりぬ 川合正男 ぐろっけ 200111
夏休み『ハリー・ポッター」読み回す 二瓶洋子 六花 200112
水しぶき向こうの空も夏休み やのかよこ 船団 200112
片思ひの彼女変貌夏休 桜井ともや 六花 200202
土地に来て土地のもの買う夏休み 松村美智子 あを 200209
夏やすみ宿題孫と根くらベ 中里栄 帆船 200210
隠し道海につづけり夏休 松原仲子 200210
校庭の大スクリーン夏休 刈米美代子 200210
むささびに餌やりに行く夏休 伊藤律子 帆船 200211
街の子に四万十川の夏休 武政礼子 雨月 200211
子等とゐるただそれだけの夏休 平山真弓 円虹 200212
どこもみな子連れ客きり夏休み 北浦義雄 ぐろっけ 200212
泣いて勝つ三男坊の夏休 阿波谷和子 雲の峰 200309
剣劇のカクテル光線夏休 篠田純子 あを 200309
駅名を拾ひ読みして夏休 芝尚子 あを 200309
カナリアのやうな歌声夏休み 鈴木清子 遠嶺 200310
夏休今日で終りの蜻蛉採 安陪青人 雨月 200310
鉛筆の尻噛む癖も夏休 川瀬さとゑ 雲の峰 200310
夏休賑やかに部屋狭まりぬ 伊藤月江 雲の峰 200310
逆上り全員出来て夏休み 佐野幸子 百鳥 200310
トランプのカードに仕掛け夏休み 大村孝 百鳥 200310
夏休み鳩派雀派いまどこで 丸山佳子 京鹿子 200310
鯉の寄る方に水音夏休み 小橋末吉 対岸 200310
ハムスター預つてをり夏休み 篠原ノリ子 対岸 200310
夏休みたたみて固き柔道着 石川貞子 対岸 200310
夏休み列車静かに入線す 石川敬子 対岸 200310
児の問に親が辞書引く夏休 藤井美代子 帆船 200310
見送りはエレベーター前夏休み 池田久恵 ぐろっけ 200310
夏休果ててわたしの夏休 和田森早苗 200311
あほくさの教師の顔や夏休み 島谷征良 風土 200311
夏休み水質検査の中学生 内山まり子 風土 200311
ランドセル夏休中部屋の隅 亀井香草 築港 200311
樹の上に小屋造る声夏休み 相川幸代 百鳥 200311
夏休 →2      

 

2021年7月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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